Yamaha Design “Synapses”
NX-B150
2014 / DESKTOP AUDIO
様々な設置環境に対応するインテリア志向のテレビ用スピーカー。
カンケツ簡潔 / Minimal
まるでスポットライトのように、届けたい場所に音を放つ。そのイメージをストレートにわかりやさしく表現しました。手軽に楽しめる必要最小限の操作系統とシンプルな形状が、本格的なサウンドを予感させます。
イトオシイ愛おしい / Beloved
置いておきたくなる小物雑貨のような存在を目指しました。Bluetooth®対応で様々なデバイスと繋がりつつ、インテリアの一部として優しく空間を彩ります。
チョウワ調和 / Harmony
スポットライトのようなサテライトスピーカーは壁掛けテレビの横にも自然に納まります。コンパクトでも重量のあるメタル製のキャビネットにより、質感とともに音質も確保しました。
タノモシイ頼もしい / Professional
ユニークなシルエットのベースユニットは、重低音を放つ役割でありながら宙に浮くような軽快さで表現され、独特な存在感を醸し出します。
- Akie Hinokio
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
“遊び心のあるインテリア”という、従来のパワードスピーカーとは異なる新しい提案。
「テレビ用スピーカーといえばテレビに合わせたハイテクデザインであるべき」という従来の枠から抜け、インテリアとして室内空間にマッチし、カジュアルな感覚で楽しめるデスクトップオーディオのようなコンセプトで、パワードスピーカーを作りたい。そこからNX-B150の開発は始まりました。モチーフにしたのはスポットライト。届けたいところに向けて的確に光を当てるかのように、音を届けたい方向へ自由に向きを変えることができる2つのサテライトスピーカーと、ベースユニットから成っています。
デザインでも、スピーカーらしさよりもインテリア性を追求しました。置くだけではなく壁に掛けることもできるサテライトスピーカーのキャビネットには金属を用いて質感を高めると同時にどこから見ても継ぎ目などが見えないよう、絞り加工で成形しシームレスな形状にしました。また径の大きさ、円錐状の角度、アームの長さなど、どこを向いても重心バランスを保てるように試行錯誤を重ねました。そして、アームの中にコード類を通すために、中空のまま曲げるという難しい製法にもチャレンジしています。床に置くベースユニットは、スピーカーを入れる容積をなるべく大きくとりつつも邪魔にならないよう角度に気を配り、サーキュレーターのような存在感にまとめました。
テレビ用のパワードスピーカーというと、サウンドバーに代表されるような、音の機能性を重視したクールなデザインのものが主流を占めるなか、NX-B150は、遊び心のあるインテリアという新しい価値観を提案する製品になったと思います。