RIVAGE PM10は、デジタルライブコンソールの世界的普及に先鞭を付けたPM1Dに代わるフラッグシップコンソールです。
キーワードは“Innovative design for Next Standard”。膨大な数の操作子やその機能が直感的に理解できるよう、パネル情報を少数のグループに分け、その関係や個々の機能はグラフィックデザインを駆使して表現しました。またそれらが誤操作なくかつスピーディーに扱えるよう、オペレータの操作体系や身体性を考慮しながら3次元的にレイアウトすることでその基本フォルムは生まれました。サウンドエンジニアの「プロの道具として機能性が第一だが、現場で使っていてモチベーションが高まるような“ルックス”も大事。」という声に応え、機能と外観を高次なレベルで両立するデザインを目指しました。例えば、回転ノブの周りに配したLEDリングは従来の円形から馬蹄形に変わっています。これは操作子群の省スペースレイアウトと様々なポジションからのLEDリングの視認性を考慮した機能美です。また、個々の操作子の完成度だけでなくそれらが群となって使い易いことも重要です。フェーダーノブを有する水平面と大型LCDを有する斜面が滑らかなRによってシームレスに繋がっているのは機能の連続性に起因し、その造形ディテールを活かすかたちで全体フォルムも出来ています。特にサイドビューは“シャークフィンシルエット”の愛称で、他モデルと併せヤマハの特徴となっていますが、角度や奥行きはモデル毎に最適な操作性になるよう異なっています。木製フロントパッド等の伝統の継承と、上記のような革新の融合に寄ってRIVAGE PM10は生まれました。
RIVAGE PM10を通してサウンドエンジニアがライブ現場でより快適なミキシングができ、その結果素晴らしいライブ音楽やオーディエンスの感動が生まれることを期待しています。