「Momentary contrast」

AXIS179号 掲載

東京モーターショーの開幕を控えた東京ビックサイト。ヤマハ発動機も他のブランドに交じって自社ブースの仕上げに入っていた。お客様が見ることのない設営シーンでは、独特な空気が周囲を支配する。オープン時に開放するであろうエネルギーをじわじわ溜め込む什器や設えは混沌の中にあり、一方で、すでに完成している製品やコンセプトモデルは宝石のごとき光を放つ。その刹那的なコントラストは、青白い2つのコンセプトモデルに宿るピュアさをさらに増幅させている。

2015年、ヤマハ発動機のモーターショーブースでは、さまざまなコンセプトモデルが発表された。その中の1つ、エレクトリック・オンロードスポーツ「PES2」は白いボディとブルーのアクセントで、クリーンかつサイレントな世界観を表現。それに呼応し、ヤマハのサイレントチェロ™「SVC210」も同様のカラーで装い、両ヤマハのダイバーシティと感性の相互作用をアピールした。