研究者紹介:岡田 優子

所属 研究開発統括部 第2研究開発部 楽器グループ
業務内容 アコースティック楽器の研究・開発
学生時代の専攻 数理科学
入社年度 1990年度

現在の仕事内容

アコースティック楽器の研究・開発業務のマネジメントを担当しています。

楽器の開発に必要な技術分野は振動・音響だけでなく、管楽器では流体、エレキギターなら電磁気など広範囲にわたります。また、人間の演奏も無視できませんから人間工学や認知に関する技術も活用することになります。「アコースティック楽器は技術的に完成されて新規研究の余地がない」と思われるかもしれませんが、アーティストの感性と職人の経験の積み重ねにより高度に進化した楽器を研究しさらに進化させるためには、広帯域・非線形・過渡といった難易度の高い領域の技術が必要です。グループには様々な専門性を持ったメンバーがいて、それぞれの視点で課題に取り組み成果を共有し合うことで新たな気づきがあり、毎日がとても刺激的です。

私達の仕事では「課題を正しく把握すること」がとても重要です。コストや製法の制約、お客様のニーズ等を踏まえたバランスの良い提案ができるように、視野を広げる活動を推奨しています。演奏経験のない担当者がレッスンに通って演奏できるようになる、これも仕事です。

女性であることのメリットが活かせる業種

研究の仕事は女性向きだと思います。担当者が裁量の多くを持ち自主的に計画を立てて取り組むことができるからです。ヤマハには女性のお客様がたくさんいらっしゃいますから、仕事にも女性の感性が活かせます。しかし、ヤマハの研究開発の女性比率は一割に過ぎません。この原因はヤマハには女性の技術職がそもそも少ないということにあるかもしれません。

現在研究開発統括部には家庭と仕事を両立させている女性研究者が何人もいます。理想の楽器をつくりたいという夢をかなえるために私たちの輪の中に飛び込んできてくださる方を歓迎します。
一緒に実現しましょう!