研究者紹介:松田 遼

所属 研究開発統括部 第1研究開発部 音響信号処理グループ
業務内容 空間音響や信号処理に関する研究開発
学生時代の専攻 建築学
入社年度 2019年度

現在の仕事内容

配信ライブにおけるミキシングの自動化と高臨場感化について研究しています。

近年COVID-19の影響を受け、ライブ市場が配信へ大きくシフトした結果、サウンドエンジニアは従来のライブ会場へのミキシングに加えて、配信用にもミキシングをする必要が生まれています。我々は、配信用ミキシングの自動化を推し進めることで、サウンドエンジニアの負担を減らし、彼らがより音作りにフォーカスできる環境構築を目指しています。

また、音楽や映画市場における3D Audioコンテンツへの注目は、臨場感が音楽ライブの価値を高める可能性があることを示唆しています。そのため、物理と感性の両面からどういう要素が音楽ライブの臨場感に繋がるものであるか、探求を始めています。

様々な背景を持った人間が集まっている

私は大学院時代に空間音響に関する仕事をしたいと思い、ヤマハに入社しました。
現在の仕事内容は入社前に想像していたことに近いかなと思います。

ヤマハは楽器・音響の会社なので、社員には学生時代から音の研究に取り組んでいた人が多いイメージだと思いますが、実際には信号処理、メカ、電気、化学等様々な背景を持った人間が集まっています。多様な知識・価値観を持つ人と議論ができ、自分の関心の強い研究テーマに打ち込めるヤマハは、私にとって理想的な環境だと感じています。

関連技術:立体音響総合技術