「特選セッション最優秀研究賞」を受賞

Entertainment Computing 2023で最高賞受賞

研究開発統括部の山本和彦、伊藤栄美が、Entertainment Computing 2023の最高賞である「特選セッション最優秀研究賞」を受賞しました。

特選セッション最優秀研究賞

「ゴルフスイング練習支援のためのマルチモーダル動作アラインメント」

山本 和彦, 田嶋 良平, 澤 雅樹, 佐藤 貴博, 伊藤 栄美 (ヤマハ株式会社)

ゴルファーの動作解析に、スイングの画像情報だけでなくスイング時の音も利用することで、より正確な解析を可能にする技術です。スイング撮影をすることでゴルファーのスキル向上を支援するアプリ「PLAY SWING」に搭載されています。

受賞コメント

動画の中の人間の動作を分析するために、画像だけでなく音の情報も同時に利用して圧倒的に性能を上げる、というヤマハならではのアプローチが高く評価されたということでとても意味のある受賞だったとおもいます。今回はゴルフスイングの解析アプリケーションとして実用化できましたが、こうしたマルチモーダル技術は他にも楽器演奏動作解析をはじめとしてヤマハの関わる多くの領域での可能性があります。これからもヤマハの音でより人を豊かにする技術の研究開発を目指していきたいとおもいます。

山本 和彦(研究開発統括部第1研究開発部音楽情報処理グループ)

インパクト音に注目してスイングを検出するアプリ企画の価値検証をおこなっていましたが、技術的に行き詰まってしまい、視点を変えて画像処理について相談をしたことが始まりでした。技術的にすばらしくても顧客提供価値に結びつけるのは難しいことだと思いますが、この画像と音を組み合わせた技術は、当初の想定を超える様々な機能を可能にするもので、技術と顧客提供価値のすばらしい出会いとなりました。

マハの音でより人を豊かにする技術の研究開発を目指していきたいとおもいます。

伊藤 栄美(研究開発統括部戦略推進グループ)

左:伊藤 栄美  右:山本 和彦