音楽コンテンツ流通サービスAudiostockの音楽データを研究開発に活用

豊富な音楽データを様々な研究開発領域で活用

世界最大級のロイヤリティフリーのストックサービスAudiostockを運営する、株式会社オーディオストックが販売する一部の楽曲・コンテンツを研究に活用できる運びとなりました。

昨今の研究開発、とくに機械学習領域においてはデータが極めて重要になります。オーディオストックは全国2万組以上の音楽クリエイターの皆様が参加され楽曲・コンテンツを登録しており、これらの豊富な音楽データを様々な研究開発領域で活用させていただきます。

データの多様性確保が今後さらに重要性を増してくる

ヤマハはその長い歴史の中で様々な音楽・音響に関連する膨大なコンテンツの収録を行ってきました。しかし我々が主に取り扱う音楽・音響信号は、ひとつの楽曲を収録することを考えても、奏者や演奏方法、使用する楽器はもちろん、収録機器、収録する部屋や温度、湿度といった収録環境など様々な要因で膨大なバリエーションが生じます。また演奏家はもちろん、収録するエンジニアなど全ての人の「感性」にも影響を受け更にバリエーションは増大します。

たしかにヤマハは良質なデータを多数収録・保有していますが、この膨大なバリエーションをカバーするのは容易ではありません。AI関連技術を筆頭にデータに基づく研究開発には単純なデータ量はもちろん、データの多様性確保が重要になってきます。このためには必要なデータをすべて自社だけで用意する自前主義から脱却し、如何に多種多様な音楽データを確保するか、言い換えれば音楽データに関し様々な人々と手を取り合い、また肩を並べつつ研究を進めるか、が求められてきます。

そこで今回は、多くの演奏家・クリエイターの皆様が参加しているオーディオストック社との連携により、バリエーション豊かな音楽データを活用することで、様々な研究課題に更にスピーディーに取り組めることを期待しています。加えて、世の中の様々な演奏家・クリエイターの皆様が作った多様性あふれる成果を研究開発に活用するための連携についても、併せて模索していくことがデータの多様性確保に繋がるものと確信します。

今後の連携について

楽曲・コンテンツを提供していただくことに加えて、オーディオストックに参加されている全国2万組以上の多くのクリエイターの方に我々の研究開発に協力いただけないかということで、音楽クリエイターの皆様ご自身が参加できるコンテストも共同で開催する計画中です。