[メインビジュアル] 東京レインボープライド2023
ヤマハの取り組み

LGBTQ+コミュニティーとともに多様性を祝う ― ヤマハ株式会社、「東京レインボープライド2023」に出展

従業員ボランティアが主導する、アイデンティティーの多様性を尊重し、LGBTQ+コミュニティーを後押しする取り組み

東京レインボープライドは、さまざまなセクシュアル・マイノリティの存在を社会に広め、「“性”と“生”の多様性」を祝福することを目的とした、2012年から続くアジア最大級のLGBTQ+関連イベントです。コロナ後4年ぶりに入場制限のない開催となった本年は、延べ23万人が代々木公園で開催されたプライドフェスティバルに、1万人が渋谷・原宿エリアを行進したプライドパレードに参加しました。

ヤマハグループでは、人材の多様性を真の強みとし、新たな価値創造の源泉と位置づけています。そしてヤマハで働く一人一人が、性的指向や性自認を含む本来の自分を大切にし、その能力を最大限に生かしながら活躍できる環境づくりに取り組んでいます。LGBTQ+コミュニティーにとって、より安全で包括的な場所を作るための施策の一環として、当社は2021年から東京レインボープライドに協賛してきました。今年は、ヤマハ発動機株式会社とともにフェスティバルでの共同ブース出展やパレードの行進に参加し、LGBTQ+コミュニティーとともに多様性を祝いました。

ブースの企画・運営には、協賛活動を担当している人事部に加え、従業員ボランティアチームが参加しました。このチームは、13の部門から集まった17名のメンバーで構成されています。プロジェクトリーダーの一人である枝美穂子さんは、「会社をより安全でインクルーシブにするために、社内のLGBTQ+当事者とアライ(理解し支援する人)が集まる機会をつくり、LGBTQ+当事者やアライが身近にいるということに、誰もが気づける仕組みが必要だと考えたのがきっかけです。プロジェクトを通して、ボランティア内でLGBTQ+に関する相談などを当たり前の話題として受け入れられる雰囲気づくりができたことをうれしく思います」と振り返ります。

[写真] 東京レインボープライド2023

「変わるまで、続ける」をテーマに開催されたTRP2023

ボランティアチームは、LGBTQ+の人々が社内外で直面する課題、そして東京レインボープライドを通じて当社がこれらの課題にどのようにアプローチできるか、また社内外におけるLGBTQ+のインクルージョン強化のために期待される変化について話し合いました。課題のひとつとして、依然として多くの社会的な固定観念や「こうあるべき」という思い込みが、人々がありのままの自分を生きることを妨げているという点が挙げられました。そこで、東京レインボープライドでは、来場者が音・音楽を通して自分らしさを発見・表現し、一人一人の個性に気付き、受け入れ合うことを目指した、インタラクティブな展示を計画しました。誰もが演奏の楽しさを味わえるカラフルな「LovePiano®」のほか、男性向けの楽器と思われがちなギターや、女性的であると思われがちなフルートなどの楽器を展示。「誰もが社会的なジェンダー・ステレオタイプにとらわれずに音・音楽を楽しめる」というメッセージを発信しました。2日間を通して、来場者による演奏が絶えず行われ、ブース外でも多くの人々が演奏を楽しみました。
来場者を出迎えた従業員ボランティアは、「ヤマハならではの方法で、社会に良い影響を与えることができた」と語ります。

[写真] 東京レインボープライド2023

2つのヤマハは「Express Your Pride. Make Your Mark.」をテーマにブースを出展

[写真] 東京レインボープライド2023

ヤマハ発動機による電動スクーター「E-Vino」と、2つのヤマハが共同制作した電動アシスト車いすのコンセプトモデル「&Y01」のデコレーション体験

メッセージカードに来場者がコメントを書き込む両ヤマハの合同企画では、インクルーシブな社会の実現に向けた願いだけでなく、ヤマハの取り組みに感謝する声なども寄せられました。さまざまな国や地域から集まった来場者によるメッセージカードは約500枚にのぼり、ブース内に設置されたボードに飾られました。

[写真] 東京レインボープライド2023

グランドピアノと水上バイクを模したカードに書かれたメッセージ

参加した従業員ボランティアたちは、2カ月のプロジェクトを通して、このイベントがもたらした社会的な影響だけでなく、社内においても多くの前向きな変化を経験し、LGBTQ+に対する自身の理解を深めることができたと振り返ります。同時に、より包括的で公平な社会と職場の実現に向けて、継続的に変化していくことが重要だと感じたとも語っています。当社はこれからも、「Business for Marriage Equality」への賛同などを通じて私たちの価値観を伝えていくと同時に、ともに働くLGBTQ+の仲間が尊重され、サポートされる組織文化の醸成を促進していきます。

[写真] 東京レインボープライド2023

TRPに部門や年代などの垣根を超えて参加したボランティアの皆さん

音・音楽には、あらゆる違いを越えて人々を結びつける力があります。当社はこの力を信じる企業として、多様なバックグランドを持つ誰もが自分らしさを表出し、受け入れあうことが重要だと考えています。イベントにボランティアとして参加したヤマハ(株)音響事業本部長の武永伸一さんは「ヤマハブースに立ち寄られたさまざまな人が、それぞれに自分を表現されている姿を見て、私自身も解放感を味わうことができました。誰もが自分をあるがままに表現できることが多様性の実現につながります。LGBTQ+への支援は当事者の方々のためだけではなく、私たち全員のためにも必要な取り組みであると理解しました」と語りました。

私たちは、これからも世界中の当社グループ従業員とともに、一人一人が尊重され、自信をもって自分らしく活躍できる職場づくりに取り組んでいきます。