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ブランドストーリー

Mônica Giardini

指揮者

Mônica Giardiniさんに、これまでのキャリアと、音楽や教育についてのお考えを伺いました。

ご自身についてのご紹介と、音楽に関するこれまでの経歴をお聞かせください。

私はギターとピアノを教える個人レッスンの教師として音楽の現場に足を踏み入れました。その後、私が通って演奏していた学校のリラ(竪琴)とパーカッションのバンドで指揮者として働き始めました。それ以降、指揮者としての仕事も入ってくるようになりました。

音楽についての最初の記憶は、家でのことです。週末になると、父は家族全員をリビングに集めて、クラシック音楽やオペラ、ポピュラーソングも数曲聴かせてくれました。私は好きでしたが、私の姉妹はそれほど好きではなかったようです。旅行中の車内では、ポピュラー音楽を聴く方が多かったです。

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音楽や教育とご自身との関係を言い表すとしたら、どのようになりますか?

私の音楽との関係は何と言っても、人と一緒にいる、特に教えるための手段だということです。私はこの手段を使って、一緒にいる人たちを幸せにしています。現在私は、音楽、音、およびそれらの周波数が人々の身体的、精神的、感情的な健康に及ぼす影響の研究にも注目して期待を寄せています。音楽は楽しいだけのものではありません。音楽は努力を必要とするものですが、やりがいのある活動でもあります。

私の最大のインスピレーションは、私から学びたいという生徒の興味と喜びです。それがあるからこそ私の中にモチベーションが生まれ、生徒が成長するためにどんなことでもできます。

私にとっての人生はすでに100%教育です。教育がすべてです。子どもたちの中にいてもプロ集団にいても、指揮者であることもまた、教育になります。教育のレベルは異なるものの、教育として存在します。プロが自分の仕事に満足し続けるには、あらゆることが学習経験になっている子どもよりも、はるかに大きなモチベーションが必要であり、はるかに多くのことを新たに学ぶ必要があります。

私の音楽教育の目的は、調律、ハーモニー、音のバランスに優れた「美しい音楽」を常に追求することです。そのためにはメンバー間の個人的な調整を決してないがしろにせず、尊敬、仲間意識、喜び、団結のある良い雰囲気を持つことです。

私が指導スタイルで大切にしているのは、モチベーションと自信です。モチベーションと自信を持った生徒は、急速に成長します。モチベーションや自信のない生徒はあきらめてしまいます。私の授業で重要なことは、生徒を幸せにすることです。不安な生徒には、個性を育てるための情報や音楽をたくさん教えます。彼らはたくさん演奏して学ぶと、満足して帰宅します。私に言わせると、生徒はすぐに質の高い演奏をすることはできず、たくさん練習する必要があります。ですから、同じような曲の数が多いほど、練習へのモチベーションが高くなります。そして成功すると、たくさんの曲を演奏して喜びを得るのです。また、親は自分の子どもが学びを得ていること、才能を持っていることに気が付き、それを確信するようになります。

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ジェンダー平等の問題に直面したことがありますか? その問題をどのように克服しましたか?

ジェンダー平等に関連する問題が明確に表沙汰になったことはありません。同僚よりも給料が低いことは何度もありましたが、将来の仕事でもっと認められるように最善を尽くすことで乗り越え、克服することができました。

音楽の分野で女性や少女を後押しするためには、どのような変化が必要だとお考えですか?

音楽の分野で女性や少女を後押しするためには、家庭から変化していかなければなりません。私が音楽の仕事をしようと決めた時、残念ながら母から、音楽にかけられるお金はないと告げられ、このことを実感しました。一方で父はこう言いました。「できるうちは娘のやりたいことをさせてあげなさい。ゆくゆくは家や子どもたちの世話をしなければならないのだから…」と。今日私が伝えたいのは、お金を稼ぎ、家事や子どもたちの世話をし、音楽界で働くことは可能だということです。そのためには、やりたいという熱意が必要です。

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次世代の若者たちへメッセージ

私が次の世代に残したいメッセージは、決して音楽を過小評価してはならないということです。音楽はただのエンターテインメントではありません。音楽は神聖であり、癒しであり、熟慮して向き合い尊敬すべき存在です。もうひとつ言いたいのは、楽器を勉強するときは、思い通りに演奏できなくても、そのことで自分を判断したり、ひどい扱いをしたりしないでください。それは単に時間、自制心、集中力の問題です。

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