スクールプロジェクト - 音楽教育への想い -

[メインビジュアル] 音楽の授業を楽しむ各国の児童たち

未来を生きる力を育み、
こころ豊かな人生を

なぜ音楽を学ぶ必要があるのでしょうか。

ヤマハが音楽の授業を世界各国の公教育に導入するスクールプロジェクトを始動させたのは、音楽の持つ力を信じているからです。

重要なのは、技術や理論を学ぶことのみを目的としないことです。「音楽のよろこび」に触れることで、未来を生きる力を育み、こころ豊かな人生を送ることができる——そのための機会を作り出し、各国の環境やインフラを整備することがこのプロジェクトの目的です。

世界中の子どもたちが音楽を通じた活動を楽しむことができるよう、機会と環境の整備を産官学連携で推し進める。その先で、こころ豊かな世界が実現することを私たちは目指しています。

[画像] 学校前で笑顔を見せるインドネシアの児童たち

社会が変わると教育も変わる

ネットワーク技術やコミュニケーションツールの発達、それにともなうグローバル化の進展、あるいは人工知能の急速な成長は、この社会に生きるために必要な能力の種類をガラリと塗り替えていきます。つまり、教育に求められることも多く変化することが予測されます。

この大きく変わりゆく社会の中で、130年以上にわたって音楽の持つ力を信じてきたヤマハができることとは何か。私たちが出したひとつの答えが、このスクールプロジェクトです。

音楽を通じて、この時代に求められる人材育成を学校教育の中に導入していく。そのためのパートナーとしてヤマハは、世界中の政府や学校、教員とともに、音楽教育の普及を目指しています。

[画像] リコーダーを真剣に演奏するインドの児童たち

音楽の持つカ

音楽には多様でバラバラな個人と個人を繋ぐ力があります。

たとえば、「リズム」。私たちは他者と一緒にビートを刻む体験を共有することで相手を理解し、音楽を通じて深く相互に向き合うことができます。

たとえば、「歌」。自分の声を発し、相手の声を聴く——お互いの声に耳を傾け合うことで安心感が生まれ、自分自身と向き合った上で互いに深い部分に触れ合い、響き合うことで人や世界と関わっていく。「歌」は他者との積極的なコミュニケーション、集団の中で自分らしく生きることを学ぶための最良の手段でもあります。

たとえば、「アンサンブル」。アンサンブルは、一つの楽器や一人の演奏者だけでは生み出せない豊かな音楽の世界を形作るものです。異なる音色や役割を持つ楽器たちが、それぞれの特性を活かしながら、一つのハーモニーを築き上げる。自分自身を表現することはもちろん、他者の音に耳を傾け、リズムやメロディーを共有する体験を通して、一体感が生まれていくのがアンサンブルの魅力です。

[画像] 教室でリコーダーをもって笑顔でポーズをとるエジプトの児童たち

未来を生きる力

さまざまな個性や特徴、各々異なる能力や得意分野を持った人がいる社会において、音楽を通じて「未来を生きる力」を育むことができると私たちは信じています。

多様な人々が集まり、それぞれの役割で集団に貢献し、コミュニケーションを取り合いながらチームとして力を発揮する——こうした能力は現在では「非認知能力」やコンピテンシーと呼ばれており、他教科の学びにとっても大きなメリットとなります。

スクールプロジェクトでは、国・地域の根幹となる公教育へ質の高い音楽教育の提供を通じて、子どもたちの学ぶ力や協調性、社会性、自己効力感、他者尊重などの獲得を手助けし、未来を担う人材の育成に力を入れています。

[画像] 授業で児童たちに囲まれ笑顔で教えているコロンビアの教員

音楽の授業の可能性

スクールプロジェクトが提供する「音楽の授業」は、人間の成長に不可欠な「他者との交わり」を、音を通して学ぶ機会であるべきだとヤマハでは考えています。その目的は、才能のある児童を見つけ出すことではありません。音楽理論を学ぶこと、音楽技能を育成することのみにとどまりません。

ヤマハは、学校教育における音楽の授業には「集団で学ぶことのよさ」を存分に発揮できる内容こそが適していると考えます。

「上手な演奏」だけをゴールとするのではなく、集団の中での身の振り方や人間として必要なスキルを身につけること。才能のある子どもだけが輝くのではなく、音楽を学ぶことですべての児童が等しく「未来を生きる力」を楽しく、豊かに身につけること。音楽教育の目的はそうあってほしいとヤマハは願っています。