ネットワーク・情報機器

オフィスの無線LAN環境やネットワーク全体の高速化を実現するために最適な
2.5ギガビット/10ギガビット対応のスイッチを発売

ヤマハ スマートL2スイッチ『SWX2220-10NT』
ヤマハ スマートL2 PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』

~ Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントへの給電に最適なPoEスイッチを、2022年3月発売予定 ~

ヤマハ株式会社は、スマートL2スイッチの新製品として、2.5ギガビット/10ギガビットに対応した『SWX2220-10NT』を2022年8月(予定)に、PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』を2022年3月に発売します。

[ 画像 ] スマートL2スイッチ『SWX2220-10NT』(上)、スマートL2 PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』(下)

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スマートL2スイッチ『SWX2220-10NT』(上)、スマートL2 PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』(下)

近年、企業で扱うコンテンツの大容量化やコミュニケーションツールの高機能化などが通信帯域を圧迫していることに伴い、無線LAN環境の高速化のため、無線スループットが1ギガビットを超える「Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント」の利用が拡大しています。その多くは有線LANが2.5ギガビットに対応しており、最速のパフォーマンスを発揮するために2.5ギガビット対応のスイッチとの接続が必要です。また、ネットワーク全体を高速化するためには有線LAN環境の高速化も必要です。2.5ギガビット対応のスイッチを導入することで、現在多くの設備で使われているCat5e/6ケーブルを交換することなく、2.5ギガビットの高速ネットワーク環境を実現します。

今回発売する『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』は、「SWX2210シリーズ」の機能を継承・強化しつつ、2.5ギガビット対応のポートを8個、複数の2.5ギガビット通信をボトルネックなく上位のネットワーク機器へ転送可能な10ギガビット対応のコンボポート(RJ-45ポートとSFP+スロット)を2個搭載し、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントの導入時やLANの高速化実現のために最適なフロア/アクセススイッチです。『SWX2221P-10NT』は、8個の2.5ギガビットポートで同時に30W給電が可能で、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントや高性能なIPカメラなどのPoE受電機器を多台数収容できます。加えて、PoE給電をスケジューリングできる機能や、ハングアップした無線LANアクセスポイントやIPカメラを自動的に再起動する機能を搭載し、PoE受電機器の運用をより便利にします。

品名 品番 希望小売価格(税込) 発売時期
スマートL2スイッチ SWX2220-10NT 121,000円(税抜 110,000円) 2022年8月(予定)
スマートL2 PoEスイッチ SWX2221P-10NT 159,500円(税抜 145,000円) 2022年3月

関連オプション

品名 品番 希望小売価格(税込) 発売時期
SFP+モジュール YSFP-10G-SR 85,800円(税抜 78,000円) 既発売
YSFP-10G-LR 160,600円(税抜 146,000円)
SFPモジュール YSFP-G-SXA 74,800円(税抜 68,000円)
YSFP-G-LXA 149,600円(税抜 136,000円)
ダイレクトアタッチケーブル YDAC-10G-1M 24,200円(税抜 22,000円)
(※2022年4月1日改定価格)
YDAC-10G-3M 30,800円(税抜 28,000円)
(※2022年4月1日改定価格)
[ 画像 ] 中規模オフィスで想定される利用シーン
中規模オフィスで想定される利用シーン
[ 画像 ] 小規模オフィスで想定される利用シーン
小規模オフィスで想定される利用シーン

主な特長

1.Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイント導入時やLAN高速化の実現に最適なハードウェア仕様

『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』は、2.5ギガビットに対応したポートを8個、10ギガビットに対応したコンボポート(RJ-45ポートとSFP+スロット)を2個搭載しています。

[ 画像 ] 『SWX2221P-10NT』の利用シーン
『SWX2221P-10NT』の利用シーン

ミドルレンジ以下のWi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントの多くが、有線LANは2.5ギガビットに対応し、30W給電に対応したPoE給電機器を必要とします。PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』は、8個の2.5ギガビットポートで同時に30W給電が可能なので、最大8台のミドルレンジ以下のWi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントが性能を最大限に発揮します。

また、LANの高速化を低コストで実現します。『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』では、2.5ギガビット通信のために既設Cat5e/6ケーブルを利用できるため、LANケーブルの張り替え工事を行うことなく、従来の1ギガビット環境を2.5ギガビットの高速環境に置き換えることが可能です。さらに、アップリンクポートとして10ギガビット対応のポートを利用することで、複数の2.5ギガビット通信をボトルネックなく上位のネットワーク機器へ転送します。今後ますます必要な通信量が増えていく中、10ギガビットネットワークのフロア/アクセススイッチとして、長期間ご使用いただけます。

2.大容量のPoE給電能力を備え、PoE受電機器の運用を便利にする機能を搭載

PoEスイッチ『SWX2221P-10NT』は、8個の2.5ギガビットポートで同時に30W給電が可能で、給電容量を気にすることなく、Wi-Fi 6対応無線LANアクセスポイントや高性能なIPカメラなどのPoE受電機器を最大8台収容できます。また、給電をスケジューリングできる機能や死活監視する機能など、PoE受電機器の運用を便利にするPoE給電制御に対応しています。給電のスケジューリング機能は、指定した時間帯だけPoE給電を有効にすることが可能です。例えば、オフィス業務の平日の就業時間のみ無線LANアクセスポイントへ給電することで、就業時間外の電力消費を削減し、無線LANの不正使用を未然に防ぎます。さらに、ヤマハ無線LANアクセスポイントと連携する「LLDP自動設定機能」を使用することで、給電停止タイミングをヤマハ無線LANアクセスポイントへ事前に通知することもできます。その際、ヤマハ無線LANアクセスポイントは、給電が停止される前にログを自動保存することで、ログ消失を防ぐことが可能です。

また、死活監視する機能を使用することで、ハングアップした無線LANアクセスポイントやIPカメラへのPoE給電を自動的にOFF/ONし、再起動できます。死活監視の方法は、PINGによる疎通確認だけでなく、端末からのLLDP定期通信の監視にも対応しています。監視する端末のIPアドレスを指定することなく、GUI上で死活監視したいポートをワンクリックするだけで設定が完了し、簡単にPoE受電機器の監視体制を構築できます。また、ヤマハ無線LANアクセスポイントと連携する「LLDP自動設定機能」を使用することで、接続されたヤマハ無線LANアクセスポイントを自動的に認識しLLDPによる死活監視を開始します。これにより、ヤマハ無線LANアクセスポイント追加時の設定業務の負荷を軽減できます。

3.安全性の高いネットワークを実現するセキュリティー機能を搭載

『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』はIEEE802.1X認証に対応し、強固なネットワークセキュリティーを実現します。さらに、ヤマハ無線LANアクセスポイントと連携する「LLDP自動設定機能」を使用することで、RADIUSサーバーと認証局を内蔵しているヤマハ無線LANアクセスポイントと接続するだけでRADIUSサーバー情報を自動的に登録することができ、複雑なセキュリティー設定を簡単に行えます。

またIEEE802.1X認証だけでなくACLも搭載し、シンプルなフィルタリング処理により、不正な端末からの通信をブロックします。

4.保守・運用業務を軽減する機能を強化

『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』では、無償のPCアプリケーション「Yamaha LAN Monitor」の最新バージョン(2022年3月より提供予定)をご利用いただくことで、個別にIPアドレスの設定をすることなく、複数台のスイッチのCONFIG管理やファームウェアの一括更新を実現し、キッティング作業の負荷を大幅に軽減します。他の当社スイッチ製品のラインアップでも順次対応する予定です。

また、LANの見える化機能「LANマップ」での管理にも対応しています。上位のヤマハルーターやインテリジェントL2スイッチ、L3スイッチと組み合わせることで、本機に接続された端末を含め、LAN全体のネットワーク状態を確認できるため、トラブル対応や日頃の保守・運用業務の負荷を大幅に軽減します。さらに、本製品は、ループの発生や機器の故障などをブザーで知らせる機能にも対応しているので、万が一障害が発生した場合にも障害発生箇所を迅速に特定し、トラブル時の対応負荷を軽減できます。

5.壁やラックへの設置金具を同梱

『SWX2220-10NT』『SWX2221P-10NT』は、ウォールマウント用とラックマウント用の金具を同梱しているため、別途オプション品を準備することなく、壁やラックへの設置が可能です。

[ 画像 ] ラックマウント用金具
ラックマウント用金具
[ 画像 ] ウォールマウント用金具
ウォールマウント用金具

主な仕様

  スマートL2スイッチ スマートL2 PoEスイッチ
SWX2220-10NT SWX2221P-10NT
希望小売価格(税込) 121,000円(税抜 110,000円) 159,500円(税抜 145,000円)
JANコード 49 57812 67409 6 49 57812 67410 2
I/F LANポート数 8 (2.5G/1G/100M)
2 (10G/5G/2.5G/1G/100M)*4
SFP/SFP+スロット数 2*4
microSDカードスロット -
コンソールポート -
PoE PoE給電可能ポート数 - 8
(ポート1~8、IEEE802.3at 準拠)
最大給電能力(1ポートあたり) - 30W
最大給電能力(装置全体)*1 - 240.0W
性能 スイッチング容量 80Gbps
転送能力*2 59.52Mpps
レイテンシー*3
(10G/5G/2.5G/1G/100M)
1.4/4.1/6.1/3.2/11.9 μs 1.4/4.1/6.0/3.4/11.7 μs
MACアドレス登録数 16,384
フレームバッファー 1.5MB
レイヤー2 VLAN ポートベースVLAN、タグVLAN(IEEE 802.1Q)、マルチプルVLAN
VLAN最大数 256(VLAN ID 1~4,094) *5
リンクアグリゲーション スタティック設定
スパニングツリー -
IPマルチキャスト IGMP Snooping(v1/v2/v3)、MLD Snooping(v1/v2)
その他 ループ検出(ブザー通知)、フロー制御、ストーム制御、BPDU/EAPパススルー
保守/運用管理 セキュリティー ACL(IPv4、IPv6、MAC)
認証機能 ポート認証(IEEE 802.1X認証)
QoS 送信キュー割当て(CoS、DSCP、ポート優先度)、リマーキング(CoS、DSCP)、スケジューリング(WRR、SP)
高精度時刻同期 -
ネットワーク監視・管理 SNMP(v1/v2c/v3/Private MIB)、L2MSスレーブ*6
本体冗長化 -
設定手段 Web GUIによる設定、TELNET/SSHによるコマンドを使用した設定、TFTPによるダウンロード/アップロード、L2MSマスター*6のWeb GUIを使用した設定
その他 ポートミラーリング、パケットカウンター、スケジュール機能、ケーブル診断機能、端末監視機能、LLDP自動設定機能、ブザー
ハードウェア 状態表示インジケーター POWER、LED MODE、LAN(LED MODEボタンによりLINK/ACT、STATUS設定を切替えて表示) POWER、LED MODE、LAN(LED MODEボタンによりLINK/ACT、PoE、STATUS設定を切替えて表示)
動作環境条件 周辺温度 0~50℃、周囲湿度 15~80% (結露しないこと)
電源 AC100~240V (50/60Hz) *7、電源内蔵(電源スイッチなし)、電源インレット (3極コネクター、C14タイプ)
最大消費電力 21W 304W
エネルギー消費効率(W/(Gbit/s))*1 A区分 0.5 A区分 0.7
最大実効伝送速度 (Gbit/s) *1 40.0
測定時ポート速度とポート数*1 2.5Gbit/s:8、10Gbit/s:2
筐体 金属筐体、ファンレス 金属筐体、ファン(3基)
電波障害規格、環境負荷物質管理 VCCI クラスA、RoHS対応、省エネ法準拠
外形寸法(突起物、ゴム足を除く) 330(W)×44(H)×250(D)mm
質量(付属品含まず) 2.7kg
付属品 電源コード(3ピンプラグ)、電源抜け防止金具、はじめにお読みください(保証書付)、ゴム足、ダストカバー(SFP/SFP+スロット取付け済み)、ラックマウント用金具、ウォールマウント用金具、取付ネジ
オプション SFPモジュール、SFP+モジュール、ダイレクトアタッチケーブル
  • 1:「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づくスイッチの表示項目です。2.5Gのポートを2.5Gで通信させて消費電力を測定し、基準値を計算する時には2.5Gのポートは1Gと読み替えて計算式を適用しました。
  • 2:フレームサイズ64byte時(ノンブロッキング)です。
  • 3:RFC2544に準じた測定値(ストア&フォワード方式、フレームサイズ64byte)です。
  • 4:9-10ポートはコンボポートです。LANポートとSFP+スロットは排他利用となります。同時にLAN、SFP+ポートにケーブルを挿入しないでください。誤動作の原因になることがあります。
  • 5:VLAN ID 1は、デフォルトVLAN IDです。
  • 6:L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSスレーブ対応機種は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
  • 7:付属の電源ケーブルを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。
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スマートL2スイッチ『SWX2220-10NT』
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