Amigo Project

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青少年育成のためのオーケストラ・バンド活動支援

音楽を通じたヤマハならではの支援

中南米の多くの国で、犯罪や貧困、格差問題が深刻化し社会問題となっています。こうした環境に育つ子どもたちが犯罪・非行・暴力に巻き込まれることなく健全な精神を育めるよう、国の政策として無償の音楽教育活動が進められ、各地で青少年育成のためのオーケストラやバンドが結成されています。当社グループはこの活動に賛同し、長年にわたりこの活動を支援。2015年3月期からは「AMIGO Project」をスタートさせ、多くの子どもたちが音楽を通じて健全な生活を送れるよう当社ならではの支援を続けています。

  • AMIGO=Apoyo(support)-Music-Institute/Government-Orchestraの略

青少年育成オーケストラ・バンド活動の発展に伴い、各国メーカーの楽器が多く流入し、楽器市場が急速に拡大しています。しかしながら、メンテナンス知識や修理技術者の不足から日常のメンテナンスが行き届かず、楽器が壊れても修理できない状況が発生し、それにより、状態の悪い楽器が団体内に増加、活動が停滞してしまうという問題も起きています。

楽器を良い状態で長く使うためには、日々のメンテナンスと壊れたときに修理できる技術者を養成することが重要です。AMIGO Projectでは、メンテナンスワークショップや技術者育成セミナーの開催を通じて、正しいメンテナンス知識の普及と現地で楽器を修理できる技術者の育成にも力を入れています。

[ 画像 ] 青少年育成オーケストラ・バンド団体
青少年育成オーケストラ・バンド団体
[ 画像 ] 技術者育成セミナー
技術者育成セミナー
[ 画像 ] メンテナンスワークショップ(写真提供:SINEM)
メンテナンスワークショップ(写真提供:SINEM)

AMIGO Projectの施策

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支援を実施している国(2019年3月末)

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メンテナンスワークショップの開催

現地法人・販売代理店のスタッフが、青少年育成オーケストラ・バンド団体の指導者向けに、メンテナンスワークショップを開催しています。オリジナルのメンテナンスガイドブックを用いて各団体の指導者に楽器のメンテナンス方法を解説。それらを学んだ指導者が子どもたちにその方法を伝授します。指導者を介して伝授することで、より多くの子どもたちに効率良く知識を伝えることができます。子どもたちにとっても楽器の正しい扱い方や日々のお手入れ方法を学ぶことで、自ら楽器を良い状態に保ち、楽器を大切にする習慣を身につけることができます。

メンテナンスワークショップ

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修理技術者の育成支援

中南米地域では、楽器のメンテナンス知識や修理に関する技術を身につけた技術者が不足しています。子どもたちにより良い環境で音楽を楽しんでもらうため、また同地域での音楽文化の発展のために、当社では技術者育成の仕組みも構築しています。

各現地法人で選抜された核となる修理技術者を一堂に集め、修理ノウハウや技術について解説するセミナーを開催。受講した技術者は、習得した知識や技術、修理方法を解説したマニュアルなどをもとに自国で技術者を育成する役割を担います。これにより、高いスキルを持った技術者を育成するだけでなく、現地での就業機会の創出にも繋がっています。

一方で、より根本的な解決策として、壊れにくくメンテナンスが簡単な楽器の開発などにも積極的に取り組んでいます。

今後も、青少年の育成支援を通じて、多くの人々に音楽の楽しさを伝え、音楽文化の発展に貢献していきます。