【終了しました】特別展 「オトのかけ算-サステナビリティとモノづくり」を開催(2023.8.23~2024.1.13)

2023年8月23日

今年オープン5周年を迎えたイノベーションロードでは、2023年8月23日(水)より、特別展「オトのかけ算-サステナビリティとモノづくり」を開催します。 

ヤマハは、創業以来、音・音楽にまつわるモノに新たなモノをかけ合わせる「オトのかけ算」を積み重ね、これまでにない価値を創りだすモノづくりを行ってきました。持続可能な社会の実現、いわゆるサステナビリティが求められる現代にあって、限りある資源を最大限活用し、誰もが音・音楽を愉しむためにこれまで発見されていなかった価値を見出し、「オトのかけ算」によって形にするモノづくりがますます大切ではないでしょうか。

この展示を通して、今の時代ならではのヤマハのモノづくりを、ぜひご体験ください。
■展示期間(予定):2023年8月23日(水)~2024年1月13日(土) 
※諸事情により、展示期間が予告なく変更される場合もあります。あらかじめご了承願います 

■展示場所:イノベーションロード内 イノベーションラボ
※本展を含め、イノベーションロードご見学の際は必ずご予約をお願いいたします。

■展示品
・サステナブルキーボード アンティークタイプ (電子キーボード×未利用材) 

クラリネットの原料になる木材、グラナディラの未利用材*1の活用に取り組むなかで生まれたキーボードです。白鍵部分に使用される鍵盤は、クラリネットの材料となるグラナディラの木粉とプラスチックを複合した材料で作られており、黒っぽい色をしているのが特徴です。展示では、キーボードを自由に演奏いただけるほか、このキーボードのデザインを発想するもととなったヤマハ製の文化椅子と書架とともにご覧いただけます。 
*1 未利用材:楽器作りにおいて木材を厳選・加工する中で発生した、使われなかった材料・端材のこと
 
サステナブルキーボード アンティークタイプ (電子キーボード×未利用材)
・アップサイクリングギター 1st プロトタイプ(エレキギター×未利用材)※ギターの現物は9月中旬以降の展示を予定

こちらのエレキギターは、「アップサイクル*2」という考え方から生まれたもので、さまざまな楽器づくりで発生した未利用材を組み上げて作られています。ヤマハの楽器には色々な木材が使用されており、これまでギターにあまり用いられなかった木材も多く含まれます。多様な未利用材の可能性に着目し、ギター材料として活用することを通して、ギターの新しい価値を探索しています。 
こうしたさまざまな木材を組み上げてギターをつくるには高度な技術が必要ですが、そこにはヤマハが長年にわたる楽器づくりで培った木工技術やノウハウが活かされています。 
*2 アップサイクル:本来不要とされていたものに新しい価値を与え、より高い価値のものに生まれ変わらせること 
アップサイクリングギター(エレキギター×未利用材)
・片手演奏用ソプラノリコーダー (リコーダー×木管楽器のキイシステム)
指に障がいがある子どもたちにもリコーダーの演奏を楽しんでもらうための、片手で演奏できるソプラノリコーダーです。一般的なリコーダーは、両手合わせて8本の指ですべての音が出せますが、この片手演奏用リコーダーは両手で5本の指を動かすことができれば、2オクターブの音階を吹くことができます。その秘密は、リコーダー本体にフルートなど木管楽器に使用されるキイシステムが組み込まれていることです。展示では、実際に運指表を見ながら片手演奏用リコーダーのキイを動かす体験ができます(試奏はいただけません)。
 
片手演奏用ソプラノリコーダー(リコーダー×木管楽器のキイシステム)
左:YRS-900L(左手用)右:YRS-900R(右手用)
 
・未利用材キット(楽器×未利用材、スピーカー×未利用材、積み木×未利用材)
未利用材を活用し、音楽やモノづくりの楽しさを学べるようにデザインし、身近な工作機器で試作した工作キットです。 
ピアノ線を親指ではじくと音が鳴るピアノの間伐材やギターの未利用材で作られた親指ピアノ、クラリネットのベルやマリンバの未利用材を活用して音を広げる無電スマートフォン用スピーカー、楽器特有の密度のある音を出しながら遊べる木管楽器の未利用材から作られた積み木などを触って、その音を体感いただけます。
 
未利用材キット(楽器×未利用材、スピーカー×未利用材、積み木×未利用材)