Yamaha Design “Synapses” VKB-100

2017 / VOCALOID KEYBOARD


ボーカロイドを歌わせるキーボード。

モツヨロコビ持つ喜び / Pride

特定のイメージに縛られず、アサインする全てのキャラクターやその声に寄り添う無垢な存在。装飾的な要素は一切省かれ、プレーヤーが自分好みの色に染めることができます。

ツカイゴコチ使い心地 / Intuitive

演奏に必要なディスプレイやボタンなどのインターフェースはプレーヤーが見やすく触りやすい位置に、また鍵盤に沿うようにロゴを配することでオーディエンスの視線をプレーヤーの手元に集めます。

イトオシイ愛おしい / Beloved

角がとれて丸みを帯びた形状は、プレーヤーと楽器の距離を縮めます。好きな歌詞を入力し、鍵盤を押すだけで発音させることができるため、専門的な知識を持たない人でもボーカロイドの世界を手軽に楽しむことができ、「歌声を演奏する」という新しい音楽体験に没頭することでしょう。

カンケツ簡潔 / Minimal

歌を演奏するための楽器であるボーカロイドキーボードのあるべき姿を追及し、新しいショルダーキーボードとして原点から設計。搭載する機能も厳選したことで、軽くてコンパクトな誰にとっても演奏しやすい楽器が誕生しました。


Kazuki Kashiwase
Kazuki Kashiwase
Designer
Yamaha Design Laboratory

ボーカロイドの可能性を拡張する無垢なショルダーキーボード。

VKB-100は、あらかじめ入力しておいた歌詞を、弾いた鍵盤の音階でボーカロイドを歌わせることができるキーボードです。2010年頃に社内の友人達と自主制作でプロジェクトをスタートさせました。当初は開発費用も無かったため、社内の試作室に転がっていた廃材などを利用して試作機を作成し、ニコニコ超会議をはじめ、国内のイベントで発表しながら少しずつバージョンアップを重ねていきました。
初期のプロトタイプは卓上型のキーボードで、母音キーと子音キーを組み合わせて歌詞の入力もリアルタイムで行える仕様になっていましたが、プロトタイプ第四弾からは、ボーカロイドに歌わせるというコンセプトに特化した機能に絞って開発を進めていきました。そこから、右手で鍵盤を弾き左手で歌の表情付けを行うという現在の形へと辿り着きました。
また、カラオケなどの使用シーンを想定すると、卓上ではなく、より体に近い部分で立ったり動いたりしながら演奏できる必要があると考えました。そこで、過去のモデルなどには囚われずに、ショルダーキーボードとしての新たな原型から設計し直すことにしました。
その結果、軽量で細身なキーボードを生み出すことができました。グリップ部分は指を自然とホームポジションへと導けるように敢えて鍵盤面とは角度を変え、スライド時に指が当たる面をフラットにすることで演奏性も高めています。不要な機能や装飾を徹底して排したことで生まれた無垢な造形は、ボーカロイドキャラクター達のイメージを投影するキャンバスとして、製品コンセプトともマッチします。
鍵盤という誰でも一度は触れたことのあるインターフェースを通じて、「歌声を演奏する」という誰も経験したことのない体験を提供できる楽器になっています。無垢なキーボードに好みのキャラクターをアサインして自分色に染め上げる、声もひとつの音として音楽に取り入れることのできる、新しい楽器演奏の楽しみ方を味わってもらえたら嬉しいです。

  • 補足の画像1
  • 補足の画像2
  • 補足の画像3
  • 補足の画像4