Yamaha Design “Synapses”
Recording Custom
2016 / DRUM SETS
ミナオス見直す / Reconstruction
レコーディングカスタムの要ともいえるハイテンションラグをリファインすることで、タイトな音色により一層の磨きをかけました。
モツヨロコビ持つ喜び / Pride
新しいレコーディングカスタムは、全4種類の塗装仕様で数やサイズを自由に組み合わせることができます。豊かなカラーリングとともに、自己表現への欲求を刺激します。
チョウワ調和 / Harmony
ドラムセットを構成する各々のパーツは個性的でありながらも、その個々の造形美が1つにまとまることで、凛とした存在へと換わります。
ジョウヒン上品 / Elegance
上下からの強い張力にも負けない力強さを表現したハイテンションラグ、そして新たな装いでパフォーマンスと共に輝くロゴバッジが、ライブシーンを彩ります。
- Toshihide Suzuki
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
- Risa Komuro
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
オリジナルの“らしさ”を残しつつ、新たなエッセンスを。
2017年で50周年を迎えるヤマハのアコースティックドラム。その歴史のなかで、特に銘器とも呼ばれたモデルが1979年に発表されたYD9000Rでした。コントロールしやすい鳴りの良さとマイクに乗りやすいサウンドは世界のトップドラマーたちをも魅了し、スタジオ録音はもちろんのこと、ライブ使用のドラムとしても抜群の人気を誇り、1980年代に「レコーディングカスタム」と改称され、今でも存在感を放っています。
ユーザーから待ち望まれ、ブランクを経た後のリニューアルとして再登場する今回のレコーディングカスタム。その象徴ともいえるのは、ドラムのヘッドを高い張力でシェルに固定することができるワンピース構造のハイテンションラグです。久々となるモデルチェンジでは、音を作り出す根源とも言えるこのハイテンションラグを改良することからデザインを開始しました。ラグの造形は遠くから見てレコーディングカスタムのそれだとわかりつつも、細部では新しいヤマハらしさを感じさせられるよう、雰囲気はそのままにしながらサイズを大きくして稜線を大胆に入れました。そして上下のラグをつなぐ部分は、まるで背骨があるかのようなシャープな造形を施すことで力強さを表現しました。また、この造形は光を受けた時に美しい陰影を生み出しているのもポイントです。
もうひとつ、モデルチェンジのポイントとなるのがロゴバッジのデザインです。現在のヤマハドラムに共通で使用しているバッジの形状に、長年レコーディングカスタムの特徴となっている黒い横帯を施しました。こちらも長年にわたって築き上げてきたレコーディングカスタムらしさと現在のヤマハらしさを融合しているところです。
ヤマハの技術と伝統が凝縮されたレコーディングカスタムは、そのパーツひとつひとつの造形美が見事に調和し、エレガントな印象をも与えるドラムセットとなりました。スタジオで、そしてライブパフォーマンスでも表現の幅を広げてくれる、頼りになるパートナーとなってくれることでしょう。