Yamaha Design “Synapses” DX7

1983 / SYNTHESIZER


プロからアマまで、世界の音楽シーンを塗り替えた、
FM音源のデジタルシンセサイザー。

イツマデモ何時までも / Timeless

ツマミの突起のないシンプルでスクエアなフォルム。スタンダードとしての存在感は、時を超えたデジタルシンセサイザーの原器として、普遍の存在感を示しています。

カンケツ簡潔 / Minimal

ツマミが多いアナログシンセの価値観を反転、正確で高い再現性の操作子として多数のスイッチやパラメーターの値を示すLCDを配置。デジタルシンセの新たな顔を作りました。

タノモシイ頼もしい / Professional

メンブレムスイッチを採用し、音作りに必要なスイッチ群をフラットサーフェスで処理。スイッチを示す鮮やかなDXグリーンのカラーリングが時代の先端を映しました。

アタラシイ新しい / Revolutionary

プリセットやアルゴリズムを「スイッチで選ぶ」というデジタルシンセの操作系を体現。ツマミが多いほど高機能というアナログシンセのイメージを180度転換させました。


Yasuhiro Kira
Yasuhiro Kira
Designer
Yamaha Design Laboratory

デジタル時代の到来を、デザインで宣言する。

アナログシンセサイザーが隆盛を誇り、テクノポップのムーブメントの真っ直中であった1983年、ヤマハは革新的なデジタルシンセサイザー「DX7」を発表しました。そのプロダクトデザインにあたっては、初めてのデジタルシンセであることが一目で分かる、アナログシンセとはまったく次元の異なる新しさを表現すること、つまりプロダクトデザインにおいてもデジタル時代の到来を宣言することが求められました。
具体的には多数のツマミを装備してゴツゴツとした印象のアナログシンセと鮮烈な対比を出すために、スクエアでシンプルなフォルムを目指しました。特に鍵盤以外の立体的なコントローラーを極力排除し、それまで楽器ではあまり使われていなかった凹凸のないメンブレムスイッチを採用。スイッチだけのデジタルな操作系を全面的に押し出すことで、DX7を目の前にしたプレイヤーに「今までのシンセと全然違う!」という印象を与えました。またメンブレムスイッチの採用にあたり、スイッチの視認性を高めるカラーリングも重要なポイントでした。本体の濃いブラウンとの鮮やかなコントラストを狙って、明るい緑色、後に「DXグリーン」と称されるカラーをパネル面で使ったのですが、後にこのDXグリーンは様々な機器で用いられ、デジタルを象徴する色となりました。(談:デザイン研究所 峯郁郎)

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