Graphic Design Series for AXIS

2024年度のテーマは、引き続き「Life」です。
様々な意味を持つ「Life」という言葉を、ヤマハ(株)とヤマハ発動機(株)
それぞれの視点で解釈し表現していきます。

デザイン/コピーライティング/イラスト 松野 修誠

集まろう。

AXIS228号 掲載

学生生活をコロナ渦で過ごした、若者に向けた広告です。
楽器とバイクで人との集まりをつくってきたヤマハブランドだからこそ、今伝えたいメッセージがあります。

私の大学生活はコロナ禍と重なり、ほとんどの時間を一人で過ごしてきました。
学校に行くことも、飲み会を開くことも、人と集まることはすべて制限されていました。
なので、コロナ渦が落ち着いた今、集まりたくても何と誘えばいいのか分かりません。
これが私が感じる、素直な気持ちです。

そして、イベントがなくなったのは悲しいことでしたが、
放課後にだらだら話すなどの何気ない集まりこそが、大切だと気づかされました。
こんな集まりを与えてくれるのが、楽器やバイクだと思います。
会いたいなんて恥ずかしくて言えないけれど、演奏やツーリングを理由に誘うことならできそうだと思いました。

自分を含め、このような学生のリアルな想いを素直に描きました。

さらに、見開き雑誌の特性を活かした構図にしています。
雑誌を開くと、はじめに楽器やバイクが目に入り、徐々に人が集まる様子が見えることで、
楽器やバイクから繋がっていく様子が伝わるようにしました。
また、中央の人物が折り目と重なり見えにくくなることで、
特定の人物に焦点を当てず、読者が自分と重ね合わせやすくなっています。


ヤマハ(株)とヤマハ発動機(株)の両デザイン部門が共同で制作する広告シリーズです。
今回はヤマハ(株)が担当しました。

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