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楽器デザイナーが考えたはじめてのヤマハ体験AXIS204号 掲載
陽だまりのリビングは優しさと微笑みで満ちている。 幼子がこのモーターサイクルをイメージソースとした木馬に、ただただ本能的にまたがり、重心の変化や慣性を感じ、乗りものの愉しみを発見する。その動きと同時に、エンジンシリンダーを模したベルの塊が前後に揺さぶられ、煌びやかな音を奏で、プリミティブでありながら、自らがビートを刻む歓びにも気づく。そうしたモビリティや楽器の原初体験は、理屈抜きで幼子の心に響き、それを暖かく見守る大人達も少しばかりの懐かしさとともに、ゆったりした時を過ごすだろう。 ヤマハとヤマハ発動機の両デザイン部門が共同で制作する広告シリーズは、この回から交代で、一方のデザイン部門が両社の共通する価値を検証し、実験的な表現を発表します。今回はヤマハによる1回目、次回はヤマハ発動機が担当です。