日本音響学会建築音響研究会で若手優秀発表賞を受賞

吸音特性のシミュレーション技術で若手優秀発表賞を受賞

研究開発統括部の岩永尚文が、日本音響学会の建築音響研究会 2024年7月度研究会での講演で「若手優秀発表賞」を受賞しました。
若手優秀発表賞は、日本音響学会 建築音響研究会において、特に優れた発表を行った若手研究者に贈られるものです。

講演タイトル:連結共鳴器の吸音特性予測に対するモードマッチング 法の適用 -2 次元軸対称問題における伝達マトリクス法との比較-

講演概要:導波路の波動解析に用いられるモードマッチング法を複数のヘルムホルツ共鳴器が直列に接続された連結共鳴器の解析に適用した。本報ではモードマッチング法の理論について概説したのち、2 次元軸対称問題を対象に、有限要素法による解を参照解とし、伝達マトリクス法との解析精度の比較検証を行った。
平面波伝搬を仮定する伝達マトリクス法では共鳴器内外で断面積が不連続に変化する部位において開口端補正を導入する必要があることに対して、モードマッチング法では開口端補正を導入することなく、有限要素法と同等の精度で共鳴周波数および吸音率の予測が可能であることを確認した。

受賞コメント

室内の音の響きを調整する「吸音」の手段の1つである、共鳴器型吸音構造の設計手段を開発しています。今回、その核となる吸音特性のシミュレーション技術に関する発表を行いました。
電磁波解析や声道の音響解析などでも用いられる、決して新しくはない手法ですが、従来の課題であった「共鳴器の吸音特性の予測」を、高精度に、しかも少ない計算コストで実現することができました。 その点に関心をもっていただけたことを大変嬉しく思います。

今後も音環境に関する様々な問題を解決するべく、シミュレーション技術の開発に貢献していきます。

岩永尚文(研究開発統括部 基盤研究開発部 解析グループ)