Yamaha Design “Synapses”
SENSUS L / SENSUS D
2023 / GOLF CLUB
デザインと感性研究によって生まれた、女性のためのパター。
モツヨロコビ持つ喜び / Pride
従来のスポーツ用品の常識にとらわれないシンプルで精緻な顔立ちには、女性ゴルファーに自信と安心を実感してもらうための工夫が詰まっています。
タノモシイ頼もしい / Professional
「立体定規」をコンセプトにしたパターは、 Dタイプは円弧、 Lタイプが直線・直角を基調としたプレーンな造形。ミニマルで安定感のある印象を持ち合わせています。
ミナオス見直す / Reconstruction
定規を添えて計るように構えるイメージを具現化しました。ボールに対する水平・垂直の位置関係を認識しやすい造形となっています。
ヒキゴコチ弾き心地 / Inspiring
感性研究で得られた知見をデザインによって具現化することで、精度の高いスイングを引き出し、女性ゴルファーが自信を持ってプレーできるパター“SENSUS”が誕生しました。
- Hinako Matsui
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
頼れる安心感を、目にみえるカタチに。
女性用パターのSENSUSには、従来のパター開発とは異なる新しい試みが詰まっています。日本市場では男性用パターのシャフトを短くした製品などはあっても、女性のために0から設計されたものはあまり存在しませんでした。今回のプロジェクトの特徴は、感性や運動に対する科学的な分析・考察に基づいて、女性の視点に立ったパターを具現化した点にあります。私たちに求められたのは、理想的なヘッドの縦横比や造形要素の研究結果をもとに、ゴルファーが直感的に信頼できるデザインを見つけることでした。
どうすれば直感的に「プレーしやすい」と感じてもらえるか。デザインの方向性を決定づけたのが「立体定規」というコンセプト。ボールに対して「計る」ように構えるパターというアイデアです。誰もが一度は使ったことがある定規をモチーフにすることで、水平・垂直を感覚的に捉え、自分の構えに自信を持てるのではないかと考えました。SENSUSは、直角定規をモチーフにした直線的なデザインのLタイプ、分度器のような半円型のデザインのDタイプの2つのモデルがあり、構える時に必要なアウトライン以外を削ぎ落とした造形となっています。またヘッドの中心にある半円状の穴は、ボールのアウトラインと重なるように水平にスイングさせることを狙った造形です。
正確なスイングを導く道具として“頼りがい”を感じてもらうため、ソール面のパーツのディティールにもこだわり、中身の詰まった充実感溢れるデザインにまとめました。アクセントとなっている細いラインは繊細な打ち出しを連想させます。カラーリングは、誠実な印象と、女性らしいしなやかな強さをネイビーで表現しました。
SENSUSにはプレーをサポートするさまざまな工夫が詰まっていますが、一方でそれらが過度なガイドとならないように気を配りました。フェースのトップ面にあるサイトライン/ドット※は必要最低限に。グリップについても、握り方を細かく指示するのではなく、おおまかなガイドとなるグリッドパターンとセンターラインを模様のように施すことで、あくまで自分の感覚でプレーしてもらえるようにデザインしています。一貫しているのは、ゴルファーに自信と安心感を届けられるパターであろうとしたこと。自分を信じて振ればいいと思わせてくれる、そんなお守りのような存在です。このパターをきっかけに、ゴルファーが思い通りにプレーする喜びに出会えることを願っています。
※サイトライン/ドット:フェースの向きをガイドし、正確に構えるための点や線