Medium Density Fiberboard (MDF)の均質な特性をうまく利用して、色味や質感のばらつきによる生産ロスの削減を図り、魅力的なプロダクトにすることもこのプロジェクトにおいてとても重要なポイントでした。譜面台と側板、そして椅子のMDFの表面は、ポリ塩化ビニルシートを貼らずに素地を見せることで「木」を際立たせています。ポリ塩化ビニルシートを張らないことで MDFの接合部や木口に丸みを持たせる加工が可能となり、木材特有のやさしい印象を深めることにもつながっています。さらにMDFにレーザー加飾したグラフィックパターンは、現地タンザニアで撮影した樹皮の写真から生成しています。樹皮から原木を連想させ、この製品の主役である鍵盤の背景にあるストーリーに目を向けてもらうきっかけ作りをしています。