Design Insights
MGP Series
2012 / MIXER
アナログ+デジタルのプレミアムなミキシングコンソール。
アナログミキサーの枠にとらわれずにデジタルの回路も搭載した新世代のハイブリッドミキシングコンソール。
従来のシリーズで築いてきたヤマハのミキサーらしさを踏襲した上で、ボディの部材構成や、ノブを含めたインターフェースを刷新しました。
新世代のプレミアムなユーザビリティを目指し、新形状のノブは明快な指標と色彩へ。
フェーダーはサイズをスリムに絞り込みながら、エッジの面取りなど感性に踏み込んだディティールで、ミキシングに集中できる操作環境を実現しています。
プロの現場での様々なシチュエーションに対応する堅牢かつフレキシブルな本体構造。
サイドの部品を、ネジを外して逆に付け替えるだけで、ホールドしやすい形のデスクトップから、ラックマウントとしてきっちり収まる状態へ変化します。
ミキサーとしての本質にシンプルに答えた構成。
剛性の高さや質感が求められる主要部分には金属を用いる一方、
中間領域の接合をまとめる部分には樹脂材を使用するなど、適材適所で素材を使い分けています。
- Yves Plattard
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
本質を見据え原点に返った新世代ミキサー。
MGPシリーズは、長い歴史をもつアナログミキサーに、デジタルエフェクターやダッカーなどのデジタル技術を融合し、さらにはiPod/iPhoneからのデジタル再生や「MGP Editor」アプリの使用でDSPパラメ-タ-制御も可能な新世代のミキサーです。しかしデザインするにあたってまず考えたことは、ミキサー本来の本質的な構成でした。
MGPはコンサートやイベント、ライブハウス、店舗など様々なシーンで使用され、その置かれる環境も様々です。どんな場所でも認識しやすい、扱いやすい、操作を間違えない信頼できるインターフェース、タフな環境や持ち運びに耐えうる堅牢性が大切です。またデスクトップに据え置く場合もあれば、ラックマウントで使用する場合もあります。そのためサイドのグリップ部分としている金属プレートは、ひっくり返して付け替えればラックマウントパーツとなります。そのように操作性、構造、素材使いまで全てを 「smart construction」(最適な構成)となるようにデザインしていきました。
こうした、機能と条件をクリアし最適な解を構築していく工程では、設計チームと同じ3Dソフトウェアが威力を発揮しました。スケッチの段階から図面、レンダリング、プロトタイプまでデータを共有できたことで、スピーディかつ正確なコミュニケーションが行えました。そうして実現したMGPにはデザイナーの思いやこだわりがダイレクトに反映できたと思います。