Design Insights
CMC Series
2011 / INTEGRATION CONTROLLER
機能を自由に選んで組み合わせられるCubase専用コントローラー。
あらゆる機能を一台で網羅するのではなく、必要な機能だけを自由に組み合わせられる「ビュッフェスタイル」。
同一サイズのパネルにそれぞれに機能の操作子を実装した、今までにないインターフェースです。
物理的な触感だけが画面から抽出されたように薄型の筐体にインターフェースが納められています。
各スイッチを凹面の中に配置することで全高を抑え、ツマミは低くても操作しやすいよう、指の腹で回せる円錐状に。
最小限必要なサイズに納めた、モノトーンの筐体。
音楽制作が始まると、一転してパネル面に整然と並んだスイッチがカラフルに輝きはじめます。
ソフトウェア「Cubase」のコントロールウインドウをそのままリアルな環境へ。
機能も置き場所も選べる自由さと直感的な操作性は、他のコントローラーにはないユーザビリティです。
- Satoshi Yoshiizumi
- Designer
- Yamaha Design Laboratory
チーム全体で楽しみながら挑戦した「コンパクトさへの価値」
「CMC」はフェーダーユニット、チャンネルユニット、パッドユニットなど6タイプのユニットがあり、ユーザーが自分の音楽制作スタイルに合わせて必要な機能だけをセレクトできる「ビュッフェスタイル」というコンセプトで開発しました。機能のセレクトに加えノートパソコンと組み合わせて音楽制作の「場所」までもセレクトできるような、気軽に持ち運べる「コンパクトさ」も大切なコンセプトと設定。モックを作って自分がイメージするサイズを開発チームと共有し、理想のサイズを実現するために回路や機構の変更、操作子の構成や形状などに関してチーム内で提案を出し合いました。「あと2mm薄くならないか」という課題に対しても、「コンパクトさへの価値」をチーム全体で共有できていたので、楽しみながら挑戦できました。とてもいいチームだったと思います。
スイッチやノブなどのコントローラーの形状や光り方にも、デザインの思い入れがあります。ツマミは円錐状にして高さを抑え、指の腹で回転させる操作性としました。またツマミの上部にLEDがあり、光量の強弱でツマミを回した値を示すようにしています。またONした時に自照するスイッチ類は、凹面の中に周囲に隙間を設けて配置しました。これは自照した時に溝部分に光が溜まり、スイッチが浮き上がって見えるような効果を持っています。こういったインターフェースの演出が、ミュージシャンの感性をインスパイアしてくれることを期待しています。