ヤマハグループ音・音楽に関するAI活用基本方針

ヤマハグループは、音・音楽が人と人とをつなぎ、「こころ豊かなくらし」を実現する力を持つと信じています。そして、AIは、その可能性をさらに広げるパートナーであると考えています。同時に、AIが社会や人々に様々な影響を及ぼしうることも認識しています。音・音楽の創造にまつわるあらゆる権利を尊重するとともに、全てのステークホルダーの満足度を高めるべく、ヤマハグループは、AIに関わる研究や製品・サービスにおける活用を進めるうえでの姿勢を、この音・音楽に関するAI活用基本方針(本方針)に定めます。ヤマハグループの全役職員は、本方針に基づいてAIの活用を進め、音楽文化の健全な発展に貢献していきます。

1. 人に寄り添うAI

ヤマハグループは、AIが、音・音楽の創造を人に代わって行うものではなく、個々人のもつ創造性の表現に寄り添い、心震える瞬間の創造をサポートするものと考えています。私たちは、AIが人とともにあることが重要であると考え、「人に寄り添うAI」を掲げ、価値創造に取り組みます。

2. 安心・安全な製品・サービスの提供

ヤマハグループは、AIをターゲットとした悪意ある攻撃や、意図せぬ出力の偏りなどによって生じる危険性を認識しています。AIのセキュリティと公平性の確保に継続的に取り組むことにより、全てのステークホルダーが安心・安全に利用できる製品・サービスの提供に努めます。

3. ステークホルダーの権利の尊重

ヤマハグループは、AIの学習に利用される各種情報・データに、様々な権利(知的財産権を含む)が存在する場合があることを認識しています。AIによる音楽創造に資する全ての権利とその権利保有者の価値観、および、ステークホルダーの権利を尊重し、新たな価値をともに創り出していきます。その実現に向け、ステークホルダーとの対話に努めます。

4. イノベーションの加速

ヤマハグループは、AIが音・音楽の可能性を広げるものと信じています。AIに関する研究開発を継続的に進め、その成果を適切に活用・公開することで、新たな音楽体験の提供や技術・知識と人の交流を通じた音楽業界におけるイノベーションを加速し、音楽文化の健全な発展に向けて貢献していきます。

5. 透明性の確保

ヤマハグループは、AIを活用した製品・サービスにおいて、そのライフサイクル全体にわたる透明性の確保、および、ステークホルダーに想定される影響に関する情報提供に努めます。

6. 法令・国際規範の遵守

ヤマハグループは、AIに関わる研究や製品・サービスにおける活用を行うにあたり、各国・地域の法令や規範を遵守するとともに、市場における公正競争の確保や地球環境への配慮などの企業市民としての責任を果たすよう努めます。

7. プライバシーの保護

ヤマハグループは、AIを活用した製品・サービスに関連してお客様のデータを収集・活用するにあたり、関連法令に則り、適切なデータの取り扱い手段を整備し、お客様のプライバシーの保護に努めます。

8. AIガバナンスの構築とAIリテラシーの育成

ヤマハグループは、本方針を実現するため、AIガバナンスのプロセスを構築・運用するとともに、音楽創造に関わる全てのステークホルダーが恩恵を享受できるよう、AIを適切に利活用する能力(リテラシー)の育成に努めます。

2025年2月制定

ヤマハグループ音・音楽に関するAI活用基本方針