[メインビジュアル] Tsai, Mei-Lingさん
ブランドストーリー

Tsai, Mei-Ling

ヤマハ音楽教室講師。ヤマハ音楽教育システムで20年以上の指導実績を持つ。

Tsai, Mei-Lingさんに、これまでのキャリアと、音楽や教育についてのお考えを伺いました。

音楽を学ぶようになったきっかけは何でしたか?

私は小さいころからヤマハ音楽教室に通っていました。わずか4歳でヤマハのグループレッスンを受け始め、その後個人レッスンへと進みました。グレード6級の時、友人がエレクトーンを弾いているのを偶然見かけて興味を持ち、本格的にエレクトーンの演奏に没頭するようになり、今に至ります。高校を卒業すると、さらに勉強するために日本へ渡りました。台湾には、エレクトーンの演奏で学位を取得できる学校が少ないためです。日本にいる間、エレクトーンに関わる仕事がしたかったので、ヤマハで働くことにしました。卒業して帰国した時は、まだ若かったですし、演奏家になりたいという思いが強かったので、エレクトーンのデモ奏者としてのキャリアをスタートさせました。

[写真] Tsai, Mei-Lingさん

音楽教育の仕事を始めたきっかけは何でしたか?

エレクトーンとの最初の出会いは、私の中にある心を大きく動かし、ステージで演奏したい! という憧れをかき立てました。そうして、私は演奏家になりたいと強く思うようになりました。しかしエレクトーン演奏のマーケットは限られており、純粋にエレクトーン演奏の収入だけで生計を立てるのは難しく、定職を持つ必要があり、プロの音楽講師になりました。当初は指導するという経験をしたかっただけでしたが、いざ講師になってみると、教えながら指導法を学ぶ必要があると気づき、どうすれば良い講師になれるかを考え始めたのです。

クラスで教えているとき、または生徒と音楽を作り上げるとき、どのような気持ちですか?

生徒と音楽を作り上げるときは、常に気を引き締めています。生徒が求めるものが自分の得意分野とは限らないので、生徒が目標を達成できるよう、既存の枠にとらわれずに考えなければならないからです。そのため、一人一人の生徒をあらゆる段階で観察する必要があり、楽しいというよりもかなり張りつめています。また、音楽を作るときは通常、娯楽のためではなく特定の目的があります。たとえば、コンクール用の音楽を作る必要があるなど、時間的制約のプレッシャーもあります。そのような音楽制作の期間はとても消耗することも多いですが、生徒がステージ上で情熱を持って音楽を表現し、演奏し、大成功するのを見ると、すべての緊張感は幸せな笑顔と喜びの涙へと変わります。おそらく自分で演奏するとき以上に、感動と満足感で満たされます。生徒の成果は、自分の成果でもあると考えています。いつも生徒のことを誇りに思いながら、彼らの演奏を楽しんでいます。そして最後に、こうしたプレッシャーを経験する中で、生徒たちは確かな達成感を得ることができ、講師である私も生徒たちとともに成長することができるのです。このような進歩には努力と忍耐が必要ですが、このようなプレッシャーがあるからこそ、生徒と私は共に学び、成長することができるのです。

[写真] Tsai, Mei-Lingさん

音楽を指導する中で、ジェンダー平等の問題に直面したことはありますか? もしあれば、どのように克服しましたか?

私は、保護者や子どもに会うことが多いです。子どもたちは無邪気でジェンダーに対して中立的ですし、私が会うのはたいてい母親なので、職場でジェンダー不平等の問題に直面することはほとんどありません。台湾では、ジェンダーに対する自由度が高いのです。たとえば、素晴らしい女性シェフ、女性アスリート、女性教授などがいます。台湾では、ジェンダー平等はあまり問題となっていないので、私たちはとても恵まれているのだと思います。したがって、このように自由で開かれた社会にいる私たちは、自分の心を探り、本当の価値を見出し、より良いセルフイメージを見つけて作り上げることに、もっと時間と労力を注ぐべきだと思います。

[写真] Tsai, Mei-Lingさん

次世代の方々に向けて、アドバイスをお願いします。

音楽を学びたい子どもたちにアドバイスします。音楽を学ぶには、努力と忍耐が必要です。練習と勉強に多くの時間を捧げなくてはならないからです。まず、音楽への好奇心と情熱に満ちていなくてはなりません。たとえば、ステージでの演奏に憧れはありますか? あるいは、楽曲の構造に強い関心がありますか? 音楽のスタイルや表現を変えたらどうなると思いますか? このような好奇心が不可欠なのです。なぜなら、それが探求し、答えを探し、満足するための原動力だからです。次に、音楽の世界におけるあなた自身のスタイルや道筋を見つけなければなりません。音楽という宇宙には、クラシック、ポップス、ジャズなどが幅広く混在しています。すべてを知る必要はありませんが、自分が好きなものを見つけてください。それこそが、あなたの成長をずっと支える原動力となるからです。最後に、私たちは皆、演奏技術を学ぶことに加えて、心や頭の中の雑音を消してただ音楽に耳を傾け、その純粋さを楽しむことも学べると良いと思います。これもまた、音楽を学び続ける力を養う重要な要素だからです。私の人生で、音楽は常に親友であっただけでなく、大変な時期には一番の味方でもありました。音楽を学ぶ未来の世代の子どもたちも、進んで人生に音楽を取り入れて、自分たちの視野を広げ、心を開くことができればと思います。

View Dr. Nadia's Journey