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Zoe Gotusso

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優しくも刺激的なリーダー:Zoe Gotussoが伝えたいこと

2023年の国際女性デーに際し、アルゼンチンのシンガーソングライター、Zoe Gotussoさんがこれまで歩んでこられた音楽の道のりについて語ります。

まずは、ご自身について、そして音楽の世界でこれまで歩んでこられた道のりについてお聞かせください。

私は自分のことを音楽愛好家、その次に音楽クリエイターだと思っています。私は音楽に対する情熱を中心に人生を築き、音楽への愛を通して自分自身を発見したからです。さまざまな出来事に影響を受けたので、私の音楽のスタート地点を正確に示すのは難しいことです。私は音楽を愛する家族に生まれ、両親は2人とも音楽を聴いていました。私が音楽の道を歩んできた中で、大きな役割を果たしたのは母だと思います。

私は3歳のころ、ドアが開いていたオーブンに入り込んで両手にやけどを負いました。やけどから回復する中で、父は毎日私を治療に連れて行き、母は私の夢を後押ししてくれる存在でした。医師から手を動かさなければならないと言われていたので、母は私にピアノのレッスンを受けさせました。これが音楽と出会ったきっかけです。10代のころにはギターに出会い、そこに無限に広がる世界を見つけました。

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音楽とご自身の関係についてお聞かせください。

私と音楽の関係はとても健全なものです。私は音楽に何も求めませんし、音楽に何かを強いることもありません。何をするのか考えたりせず、ただやってみるだけです。生きていることを実感すること、人々の行動を見ることが私のインスピレーションです。うまく説明できませんが、音楽は私に刺激を与えてくれます。音楽を聴くと心が動きます。その時何が起きているのかはわかりませんが、私に刺激を与えてくれるのです。ストーリーや人生、趣きと同じで、体が刺激されます。音楽を制作するときは、迷うことも悪いことではありません。その先に自分自身を見つけられますから。「私はリーダーになる」と言ったことは一度もないのですが、人々が私に目を向ける何かをしたのだと思います。音楽制作以外の面で今の私を語るには、何を言うかを考えなければなりませんが、私自身がメッセージなのだと思います。私の言葉は私自身です。私は生きているのです。

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教育とご自身の関係は、どのようなものですか?

私と教育の関係の特徴は、自由です。私はやけどを負った後、勉強を始めました。勉強が自分にあまり向いていないとわかった時、ギターレッスンを受けたいと母にお願いしましたが、受けさせてもらえませんでした。その後、先生と一緒に勉強をしましたが、その先生と信頼関係を築くことができなかったので、自力で勉強を続けました。幼少期から思春期にかけては、とても厳しい学校に通っていました。当時は愚痴をこぼしていましたが、規律と忍耐力を身に付けることができました。それでも、私の学習方法は典型的なものではありませんでした。私は聴いたり、感じたりすることで物事を学びました。

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音楽分野にいる女性や少女たちに力を与えるには、どのような変化が必要ですか?

私にとって、他の女性とのつながりを築くことは常に重要です。私の夢の案内人ともいえる母から最も影響を受けました。私は女性が好きです。女性と一緒に仕事をするのも好きですし、自分が女性として生まれたことも、女性だと感じることも好きです。これまでのキャリアで困難にも直面しましたが、他の女性たちが頑張って道を切り拓いてくれたおかげで、私自身はジェンダーの不平等が障害になったことはないと思います。以前は、スタジオにいても誰も私に気付きませんでした。自分が少し劣っていると感じたことすらあります。この世界は女性蔑視的で、男性がほとんどの地位を占めています。でも、道を切り拓いてくれた女性たちのおかげで、私がこの世界に入った時には、比較的すぐにリスペクトされていると感じました。今は、自分は優しさと刺激の両方を備えたリーダーだと感じます。

女性と女の子たちが活躍できるようにするために必要な変化は、実践し、学び、この問題について話すことで実現できます。女性は決して声を潜めず、男性は女性の声を聴く耳を持ってほしいと思っています。女性と男性の両方に行動を起こしてほしいです。

次世代の方々へメッセージをお願いします。

自分の中の強い想いに従ってください。他の人のことを気にせずに、自分の中にある素晴らしいものを探してください。私たちが偉大だと考える人たちに共通しているのは、彼らが唯一無二の存在だということです。他の人からインスピレーションを受けたとしても、常に自分の中を見つめてください。自分の夢を追いかけ、自分がやりたいことをやってください。他人のやり方で素晴らしさを追求せず、自分のやり方で素晴らしさを実現できるはずです。

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