LUNA SEAの「ライブの真空パック」アンバサダー就任を発表

伝説のライブ『LUNA SEA Back in 鹿鳴館』の再現公演も実施

ヤマハ株式会社(以下、ヤマハ)は、日本を代表するロックバンド、LUNA SEAと「ライブの真空パック」アンバサダー契約を締結したことを9月5日(木)に発表しました。
また同日、メディア関係者を対象に、昨年5月に東京・目黒のライブハウス鹿鳴館で行われた伝説のライブ『LUNA SEA Back in 鹿鳴館』を、ヤマハが新たに開発した技術で再現するイベントを行いました。

ヤマハは、「ライブの真空パック」をコンセプトに、ライブやコンサートの体験を無形の音楽・文化資産として保存することを目指して、音響、映像、照明や舞台演出などを忠実に再現する技術研究・開発を進めています。
このたび、この取り組みに共鳴いただいたLUNA SEAにアンバサダーとして活動していただくこととなり、就任発表の記者会見を9月5日(木)ヤマハホールで開催しました。当日は、ヤマハの山浦社長の挨拶、開発担当者などからのアンバサダー就任や新たな技術に関する発表の後、LUNA SEAのSUGIZOさん、Jさんの2名が登壇し、山浦社長からアンバサダー就任の任命証の授与を行いました。

[メインビジュアル] 「ライブの真空パック」アンバサダー就任任命証の授与
「ライブの真空パック」アンバサダー就任任命証の授与
Jさん(左)、SUGIZOさん(右)と、山浦社長(中央)
トークセッションで話すSUGIZOさん、Jさん

その後のトークセッションでは、SUGIZOさん、Jさんが、「ライブの真空パック」の取り組みへの思いや、このたびの再現ライブについての感想などを語りました。主な内容(抜粋)は以下の通りです。

SUGIZOさん(Gt/Violin)

SUGIZOさん(Gt/Violin)

LUNA SEAにとって、ライブこそが自分たちの存在証明であり、ステージこそが自分たちの居場所だと思っています。楽曲をつくること、音楽を生むこと、レコーディングをすること、すべてがミュージシャンにとって重要なプロセスですが、特にLUNA SEAはライブから始まっていて、産声をあげた場所。今後も技術が進み、ほとんどの演奏や音楽はAIにとって代わられるのではないかと思う。それは素晴らしいことだと思いますが、かたや僕らのような生のロックバンドのライブの魅力や強さというのは、どんなに時代が変わっても、恐らく永遠に必要とされるものだと思う。
音楽家として、LUNA SEAとしての産声をあげた場所であり、最後に行きつく場所がやはりライブだと思うので、今回、35周年記念ツアーの最中にこうしてこの場に立てていることが本当に光栄だと思っています。

「ライブの真空パック」のように、ライブのミュージシャンのタッチや息遣いがリアルに記憶されて、体感できるというのは、あるようでなかったことと思います。ただただ演奏家、ミュージシャンとして感動しますし、このすばらしい技術のアンバサダーにLUNA SEAが選んでもらえたのはとても誇りに思っています。
ベートーヴェンやバッハの時代は、ミュージシャンの魂は譜面というものでしか残せなかったんです。それが約100年前には、録音という形で残すことができるようになり、この1世紀の間は録音物という形で残せるようになりました。そして熱量や息遣いなどが残せる今回の企画は、そうした録音技術や蓄音機の開発などと同じくらいの衝撃があることだと思いました。

音楽を魂かけてやっている最大の理由は、次の世代に伝えたいということなんですよね。
自分たちはこの年齢で、人生のいわゆる中間地点は通り過ぎていて、いまこれだけ魂かけて音楽をやっているのは、次の世代にバトンを渡したいからです。それは、自分たちの子供の世代や、さらに下の世代のためです。僕らの音楽の存在が、子どもたちに夢や希望や光を見出してあげられるようなものならば、これほど光栄なことはないですし、このためにすべての活動が存在していると思っています。

Jさん(Bass)

Jさん(Bass)

もしこの世の中にライブが存在しなかったら、僕自身は音楽をしていなかっただろうと思うぐらい、ライブは活動のなかで重要な部分を占めるものです。演奏してバンドのメンバーとつながり、そしてその音楽が聴いているみなさんとつながって、それがものすごいエネルギーとなってポジティブなものを生んでいく、そんなものはこの世の中になかなか存在しないと思います。僕たちはライブを通じていろいろな経験をして、とんでもない景色も見てきていて、今回の「ライブの真空パック」は夢のような挑戦、夢のような企画なんだなとあらためて感じています。

僕自身ベースを担当していますが、バンドサウンドにおいて低音は重要な部分を占める楽器です。このたびのライブの再現が、僕の演奏した音と違っていたらという不安もありましたが、実際に聴くと、そのまま僕が弾いたタッチと音色が蘇ってきていて、これは音楽にとって、とんでもないことではないかとあらためて思っています。僕たちに唯一叶わないことがあるとすれば、ライブをしている姿を自分たちが見られないこと。でも見てきたんです!この、演奏が未来に残っていくという可能性、全ミュージシャンの夢を乗せた挑戦だと思います。僕たちのライブのプレイが残っていくというのは、そのミュージシャンの魂が未来に残っていくということなんですよね。さらに僕たちの原始である、楽器を演奏することや、その元にあるエネルギーを残していけるのはすごいことだと思います。

僕自身、教科書に載っている音楽では満足できず、自分の好きな音楽に出会ってから人生が変わりました。もし音楽がなかったらこの場にいなかったでしょうし、人生も変わっていたと思います。実体験として、音楽に触れていろいろな仲間が増えたり、いろいろな世界を見たりしたという経験をしてきたので、若い人が何かに触れられるチャンスを僕たちがつくれるのであれば、そんなにすばらしいことはないと思います。この取り組みが、一人でも多くの若い子たちに届くよう願っています。

[写真] Jさん、SUGIZOさんを囲むヤマハメンバー
中央の(左から)Jさん、SUGIZOさんを囲むヤマハメンバー
(左から、安立、三田、山浦社長、柘植)

ヤマハホールでの記者会見の後は、会場をヤマハ銀座スタジオに移し、Real Sound Viewingによるライブ体験イベントを行いました。昨年5月29日にライブハウス目黒鹿鳴館で行われた「LUNA SEA BACK in 鹿鳴館」で収録した演奏データを用いて、LUNA SEAのメンバーが実際に使用している楽器、機材で音声を出力し、本番さながらの演奏を再現しました。加えて照明の演出とライブ映像を演奏に同期させ、ライブ会場の体験そのものを再現。その圧倒的な迫力に、多くの参加者から驚きの声があがりました。

[写真] 「LUNA SEA BACK in 鹿鳴館」の演奏を本番さながらに再現

これまでのライブビューイングでは実現できなかった、実際の楽器による演奏や、映像・照明との同期など、今回の取り組みは「観たくても観られなかったライブ」をより多くの方々にお届けするための、新たな一歩となりました。
今後もヤマハは「ライブの真空パック」の取り組みを推進し、新たな音楽体験の創出に挑戦してまいります。

ドラム演奏の再現の様子

Real Sound Viewing

ヤマハが「ライブの真空パック」をコンセプトに開発する、生楽器によるライブ再現システム。アコースティック楽器の振動再現、電気楽器の超高精度の信号記録再現、それらを支えるオーディオデータのデジタル処理技術を組み合わせることで、楽器の生演奏を再現します。
今回新開発のリアンプシステムによるエレキギター・エレキベースの再現とドラム再現システムのパワーアップにより、迫力あるロックバンドのライブ再現も実現しました。

LUNA SEAプロフィール

1989年5月結成。1992年メジャー・デビュー。その後、リリースするシングル・アルバムはヒットを連発。ライヴ活動においても、日本武道館、東京ドーム、全国アリーナツアーと規模を拡大させていき、ロックバンドとしてその存在を不動のものとした。そんなバンド最盛期の中、2000年に突然の“終幕”を発表。活動に終止符を打つ。
2010年“REBOOT”を宣言し、東京ドーム3days開催など本格的な活動を再開。
その後も、オリジナルアルバム3枚のリリース、2度に渡る主催フェスLUNATIC FEST.を開催するなど、精力的に活動を展開。そして今年、結成35周年を迎え、過去最大規模の全国ツアーを展開。ツアーファイナルでは、あの聖地、東京ドームのステージに再び降臨する。

[写真] LUNA SEA
[写真] ライブ演奏を再現するドラムセット
[写真] Real Sound Viewingによる楽器の生演奏再現システム