ネットワーク・情報機器

RTXシリーズで好評な機能を継承・強化し、新たに10ギガビットにも対応

ヤマハ 10ギガアクセスVPNルーター『RTX1300』

ヤマハ株式会社は、VPN(Virtual Private Network)接続に対応するルーターの新ラインアップとして、中規模ネットワークのLAN/WANの高速化を実現する、10ギガアクセスVPNルーター『RTX1300』を9月下旬に発売します。

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10ギガアクセスVPNルーター『RTX1300』

近年、テレワークやWeb会議が普及してきていることに加え、ウェビナーやオンライン研修などデータ量の大きいコンテンツを利用するユーザーが増えたことで、社内のネットワークに流れるトラフィックが急増しています。それに伴い、Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイントや10ギガビット/マルチギガビット対応のスイッチが配備され、LAN側の高速化は進んでいますが、WAN側の高速化は未対応の拠点が多いという課題があります。その解決のために、中規模ネットワークにおけるWANの高速化を実現するルーターへの需要が高まっています。

今回発売する『RTX1300』は、「RTXシリーズ」で好評な機能を継承・強化しつつ、急増するトラフィックに耐えうるハードウェア性能を持ったVPNルーターです。10ギガビットに対応したコンボポート(LANポートとSFP+スロット)を2ポート搭載しており、現在普及しつつある10ギガビット光回線を使った高速インターネット接続が可能です。また、10ギガビット/マルチギガビット対応のヤマハスイッチやWi-Fi 6に対応したヤマハ無線LANアクセスポイントと組み合わせることで、LAN/WAN両方の高速化を実現します。

概要

  1. 10ギガビット光回線時代を見据えた中規模ネットワーク向けVPNルーター
  2. 新機能「フレキシブルLAN/WANポート」に対応し、多様なネットワークに適したLAN構成へ柔軟に変更
  3. クラウド型統合管理サービス「YNO」や通信トラフィックを制御する「DPI」に対応
品名 品番 希望小売価格 発売時期
10ギガアクセスVPNルーター RTX1300 217,800円(税抜 198,000円) 9月下旬
  • ◎販売計画:15,000台/年

関連オプション

品名 品番 希望小売価格 発売時期
SFP+モジュール YSFP-10G-SR 85,800円(税抜 78,000円) 発売中
YSFP-10G-LR 160,600円(税抜 146,000円)
SFPモジュール YSFP-G-SXA 74,800円(税抜 68,000円)
YSFP-G-LXA 149,600円(税抜 136,000円)
ダイレクトアタッチケーブル YDAC-10G-1M 24,200円(税抜 22,000円)
YDAC-10G-3M 30,800円(税抜 28,000円)
RJ-45コンソールケーブル YRC-RJ45C 5,830円(税抜 5,300円)
ウォールマウントキット YWK-1200D 22,000円(税抜 20,000円)
ラックマウントキット YMO-RACK1U 22,000円(税抜 20,000円)

主な特長

1.10ギガビット光回線時代を見据えた中規模ネットワーク向けVPNルーター

『RTX1300』は、10Gbps通信規格に対応したコンボポート(LANポートとSFP+スロット)を2ポート搭載しており、本機に接続する機器のインターフェースに応じて最適なポートを選択しつつ、LAN/WAN両方の高速化を実現します。また、従来機種の「RTX1210」「RTX1220」と同様のLANインターフェース構成なので、従来機種からのスムーズな置き換えと10ギガビット光回線への移行の両方を実現します。加えて、従来機種のVPN性能を継承・強化しており、工場出荷時の状態で合計100対地までのVPN接続を安定して収容可能な仕様はそのままに、IPsecスループットを最大2.5Gbpsに強化しました。さらに、NATセッション数も250,000まで強化しており、増加し続けるネットワーク配下の端末毎のセッション数への対応として従来機種から『RTX1300』へ置き換えるといった使い方も可能です。また、拠点用ルーターとしてだけではなく、複数の拠点と相互接続する場合のセンター機としても利用できます。

[ 画像 ] ネットワーク構成例
ネットワーク構成例

2.多種多様なネットワークに適用するLAN構成へ自由自在に変更

『RTX1300』は、新機能「フレキシブルLAN/WANポート」に対応し、工場出荷時にLAN2/LAN3に割り当てられているポートを含めた全てのポートの構成を柔軟に変更できるため、使用する回線の速度や構築済みのネットワークに最適なLANインターフェースの構成を実現します。ポート構成の変更だけでなく、インターフェースの数の変更や通信速度が異なるポートを同一のLANインターフェースに設定することも可能です。

以下は「フレキシブルLAN/WANポート」を使ったネットワークの構成例です。

工場出荷時のLANインターフェース構成

LAN2(ポート9)には10ギガビット光回線を接続し、LAN3(ポート10)には10ギガビット対応スイッチと接続することで、LAN/WAN両方の高速化が実現可能です。

LAN/WAN両方の高速化を実現しながらバックアップ回線も用意し、ネットワーク冗長化を図るケース

ポート10をLAN1に割り当て、ポート1をLAN3に割り当てます。続いて、LAN2(ポート9)に10ギガビット光回線を接続し、LAN1の10ギガビット対応ポート(ポート10)に10ギガビット対応スイッチを接続します。また、LAN3に割り当てた1ギガビットポート(ポート1)にはバックアップ回線用の1ギガビット回線を接続します。

1ギガビット光回線を複数契約し、擬似的に1ギガビット以上の帯域を持つ回線として使用するケース

ポート5からポート8はLAN2からLAN5をそれぞれ割り当て、1ギガビット光回線を計4回線接続します。また、ポート9とポート10にはLAN6とLAN7を割り当て、10ギガビット対応スイッチやサーバーと接続します。さらに、リンクアグリゲーションを使用しLAN1の4ポート(ポート1からポート4)を集約することで、擬似的にLAN/WAN両方で4ギガビットの接続を実現します。

3.クラウドサービスの利用や拡張機能でさらに便利に

『RTX1300』は、クラウド型のネットワーク統合管理サービス「YNO(Yamaha Network Organizer)」に対応し、遠隔からでも簡単に機器の監視・管理が可能です。『RTX1300』には最大1年間無償で使用可能なライセンスが付属されており、追加の費用なしで「YNO」の利便性を体感できます。

また、アプリケーションごとの最適な通信経路の選択を実現する制御機能「DPI(Deep Packet Inspection)」にも対応し、通信トラフィックの見える化を実現します。通信トラフィックの制御ポリシーをWeb GUI経由で簡単に設定できるため、専門の知識やノウハウは不要です。加えて、日々変化するアプリケーションを識別するために必要なシグネチャーは、定期的に自動更新されるため、管理・保守の手間がかかりません。

さらに今後、収容可能なVPN対地数を最大1,100対地まで拡張する『RTX1300』用オプションライセンスを発売する予定です。接続拠点が増えた場合やリモートアクセスの利用の急増により、VPN対地数がデフォルト仕様の100対地で不足した際には、本オプションライセンスを適用することで、ルーター本体を買い換えることなく段階的に最大VPN対地数を拡張できます。

主な仕様

品番 RTX1300
希望小売価格 217,800円(税抜 198,000円)
JANコード 49 57812 66926 9
対応回線およびサービス網*1*2 FTTH(光ファイバー)、ADSL、CATV、ATM回線、IP-VPN網、広域イーサネット網、携帯電話網、フレッツ・サービス、IPv6 PPPoE/IPoE(フレッツ光クロス回線、フレッツ光ネクスト回線)、データコネクト(フレッツ光ネクスト回線、フレッツ光クロス回線)
インターフェース LANポート数 8ポート(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)
2ポート*3(100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-T)
SFP+スロット数 2ポート*3 (1000BASE-SX/1000BASE-LX/10GBASE-SR/10GBASE-LR)
内蔵スイッチングハブ機能 フレキシブルLAN/WANポート*4、ポートミラーリング、リンクアグリゲーション*5
microSDスロット 1スロット
(microSD/microSDHC[スピードクラスUHS-I対応のもの])
USBポート*6 1ポート
(USB2.0 Type-A、給電電流:最大500mA、USBメモリー/USBデータ通信端末に対応)
コンソールポート 2ポート
(RJ-45、USB Mini-B[5pin]、9,600/19,200/38,400/57,600/115,200 bit/s)
Flash ROM 64MB
RAM 1GB
状態表示インジケーター 前面:30(POWER、ALARM、STATUS、LAN[LINK×10、SPEED×10]、SFP+[LINK×2、SPEED×2]、microSD、USB、DOWNLOAD)
動作環境条件 周囲温度 0〜45℃、周囲湿度 15〜80%(結露しないこと)
電源 AC100V〜AC240V(50/60Hz)*7、電源内蔵、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ)、電源スイッチ
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 25.9W(48VA)、0.48A、93.24kJ/h
省エネ機能 EEE(Energy Efficient Ethernet)、未使用LANポートおよびSFP+スロットのシャットダウン、microSDスロット/USBポート停止
筐体 金属筐体、ファン*8(2基)
電波障害規格、環境負荷物質管理 VCCIクラスA、RoHS対応
外形寸法(突起物を除く) 220(W)× 42(H)× 294(D)mm
質量(付属品は含まず) 1.9kg
付属品 AC100V電源コード、電源コード抜け防止金具、はじめにお読みください(保証書付)、ゴム足、ダストカバー(SFP+スロットに取付け済み)、最大1年間無償のYNOライセンス
スループット 最大9.9Gbit/s
IPsecスループット 最大2.5Gbit/s
経路エントリー数 20,000
VPN対地数 合計*9 100(最大1,100対地まで拡張可*10
IPsec 100(最大1,100対地まで拡張可*10
L2TP/IPsec 100(最大1,100対地まで拡張可*10
L2TPv3 9(最大29対地まで拡張可*10
PPTP 4
NATセッション数 250,000
  • 1 ADSL、CATV、FTTH等の回線との接続には、別途ADSLモデム、ケーブルモデムまたはメディアコンバーターが必要です。ATM回線との接続には、ATM-TAが別途必要です。また、複数のパソコンでの使用を認めていないプロバイダーもあるため、契約内容を確認ください。
  • 2 フレッツ光ネクスト、フレッツ光クロス、データコネクトは、東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社の登録商標です。
  • 3 ポート9およびポート10はコンボポートです。LANポートとSFP+ポートは排他利用となります。同時にLAN、SFP+ポートにケーブルを挿入しないでください。誤動作の原因になることがあります。
  • 4 フレキシブルLAN/WANポートは、新方式のLAN分割機能です。詳細な仕様は技術情報サイト (RTpro)に公開しています。
  • 5 初期ファームウェアは未対応。発売と同時に対応ファームウェアをリリース予定です。
  • 6 全てのUSBメモリーの動作を保証するものではありません。また、USBハブは利用できません。
  • 7 付属の電源コードを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。
  • 8 ファンの騒音値は、技術情報サイト (RTpro)に公開しています。
  • 9 複数の種別のVPN機能を併用する場合に、合計で設定することができる数です。
  • 10 後日発売予定のオプションライセンスを適用することで、ライセンス数に応じて最大値が拡張されます。
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