楽器・音響機器とも、北米がかなり好調だった一方、グランドピアノや電子楽器、プロフェッショナル音響機器を中心に欧州が想定に届きませんでした。利益率の高い商品群が軟調だったことでモデルミックスが悪化し、加えて地域ミックスの変化も利益に不利に働きました。また、想定を大きく上回った北米では、例えば営業マンのボーナスや物流費等、売上に連動する費用が増加し、売上が厳しかった欧州でのディスカウントなども利益を下押しした一因です。その他の事業は、ゴルフ用品事業終了の影響で赤字となりました。
2026年3月期 決算説明会 質疑応答
Q1:前期第4四半期に各セグメントの利益が弱含んだ背景を教えてください。
Q2:スライドP8の今期の事業利益増減要因で、コストアップと増収・増産、モデルミックス他について、可能な範囲で中身の考え方を教えてください。
コストアップ▲77億円には、メモリーや非鉄金属、樹脂などの価格上昇を織り込んでいます。内訳で最も影響が大きいのはメモリーで、主に電子楽器や音響機器に使用しています。樹脂は楽器・音響機器など全般、非鉄金属は主に管楽器に使用しています。増収・増産、モデルミックス他は、関税やコストアップに対する価格の適正化、マーケットが好調なことによる増収に加え、エンタメPA等の増加によるモデルミックスの良化を反映しています。関税は税率10%の想定で、 昨年からの価格適正化が通年で寄与するため、影響が相殺されます。コストアップについても基本的に価格に転嫁していく方針です。
Q3:メモリーや樹脂などの手当については、どの程度見通しが立っているのでしょうか?
上期の生産分については調達の目途が立っていますが、それ以降はサプライヤーと調整中です。長期見通しが立ちにくい状況で、今期業績予想に一定のリスクを織り込んでいます。
Q4:中国のピアノの状況を教えてください。中国は今期増収に転じる予想ですが、何が牽引するのでしょうか?
中国のピアノは減収が続きましたが、下期は増収に転じました。セルスルーは昨年の年初から底打ちしていますが、市中に滞留している在庫を正常化させるため、セルインを絞っている状況です。今期はギターや管楽器などが成長するとみています。
Q5:中計では新興国を中心に成長するという話でしたが、今期のその他地域の楽器の伸び率が他の地域と比べて控えめに見受けられます。この背景を教えてください。
インドやフィリピン等、重要市場は想定通り伸びますが、中東地域での売上に一定のリスクを織り込んでいます。
Q6:楽器の事業利益率は、今期予想7.5%で改善はする一方、中計の目標に対してはまだ差があります。収益性を回復させるために何をするのかコメントください。
中計発表以降、米国の追加関税や中東情勢の緊迫化等、不確実性の高い状況が続いているが、やるべきこと自体は大きく変わらず、収益性に課題があるピアノやホームオーディオの事業構造改革をきちんと進めることが重要と考えています。また、前期は価格の適正化に少し遅れが出た分、計画通り利益率を上げられませんでした。これまで競合を見ながら価格を調整してきましたが、今後はこれまで以上にコスト変動が激しくなるため、先行して適正化を進め、今期・来期でキャッチアップを図ります。
Q7:足元の在庫状況に地域的な偏在はありませんか?
中国のピアノは正常化の途中で、他の地域と比較してまだ在庫が重いですが、他に地域的な偏在はありません。
Q8:前期に対して今期の生産高は、楽器・音響機器でそれぞれどの程度伸びる想定でしょうか?
楽器で2%、音響機器で4%ほどの増産を見込んでいます。