楽曲解析技術

楽曲解析技術とは

楽曲の構成要素を解析する技術は、楽曲のオーディオデータからその楽曲中のビート位置やコード進行、Aメロ/Bメロ/サビなどの楽曲構造を認識するものです。この技術を使えば、楽譜やコード譜がない曲でも、オーディオデータさえあればすぐにコード譜を作成して演奏を始めることができます。また音楽制作の場面においても、構成要素を瞬時に把握できるようになるため、より効率的な制作プロセスの実現によって創作活動を支援します。

この技術では以下のような流れで解析を行います。

1.オーディオデータからビート位置を推定

2.音名に基づく特微量データなどから、AIが構成要素を解析

3.ビート位置、コード進行、楽曲構造などを推定

体験できるアプリケーション

この技術は、先端的な機械学習に基づく高度な解析アルゴリズムを採用しており、高速かつ高精度な解析を実現しています。それに加えて、様々な動作環境での利用が可能になっており、サーバ上での利用はもちろん、モバイルアプリケーションに組み込んで利用することも可能です。実際にこの技術を活用しているアプリケーションとして、Chord Tracker などがあり、これらのアプリケーションを通じて技術を体験していただくことができます。

学習と解析の仕組み

楽曲構成要素を解析するために、本技術では確率モデルや深層学習モデルを利用しています。高精度な解析を実現するためには、大規模なデータセットを使ってモデルの訓練を実施する必要があります。そこで、例えばコード進行の解析を行うモデルでは、自社で構築したコードラベルデータセットに加えて、Chord Trackerなどのアプリケーション上でユーザが訂正したコードラベルを収集することで大規模なデータセットを確保し、モデルの訓練に活用しています。

関連項目

技術搭載製品