慶応義塾大学らが伝統芸能データベース「Global Jukebox」を公開

楽曲を検索することができるオンラインツール「Global Jukebox」

世界中の民族音楽にまつわる楽曲を検索することができるオンラインツール「Global Jukebox」が公開されました。 慶応義塾大学を始めとする17名からなる研究チームの成果です。 本ツールでは、約 1,000 民族から収集された 5,000 件以上の音声記録とコード化された「カントメトリック」データが利用可能になっています。

ヤマハは「Global Jukebox」を用いた、音楽の多様性理解をめざす慶応義塾大学との共同研究により、本公開に寄与しています。

慶応義塾大学プレスリリース
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/11/10/28-133344/

慶応義塾大学との共同研究では、「Global Jukebox」に収録されている様々な国の楽曲に対して感性実験を行いました。楽曲間の類似性を日本人とインド人で評価した結果、日本人とインド人の評価には強い相関がみられる一方、インド北部の音楽家と南部の音楽家の評価には相関がみられませんでした。これにより、音楽の多様性は文化間より文化内で大きいという知見が得られました。

この共同研究成果は、PsyArXivで公開されています。
https://psyarxiv.com/ek9jx/

ヤマハは、今後も各研究機関との連携を行いながら音楽の伝統や文化に関する調査を実施し、 音楽の多様性と普遍性についての理解をめざしていきます。