Yamaha Design “Synapses” YC61

2020 / STAGE KEYBOARD


現代のアクティブなキーボーディストのニーズに高い次元で応えるステージキーボード。

ヒキゴコチ弾き心地 / Inspiring

ピアノやエレクトリック・ピアノの演奏に強みを持つ「CP88/CP73」と並び、オルガン演奏に適した61鍵盤で作り上げたステージキーボード。鍵盤上面に僅かな膨らみがあり、エッジも丸められたウォーターフォール鍵盤も、オルガン独自の演奏法に合わせて新しく開発しました。

ミナオス見直す / Reconstruction

エレクトリックオルガンの音色を紡ぎ出すドローバーの、その引き出されたときの存在感をそれぞれ8個のLEDで再構築。LEDの上に重なるスライダー部分をライン状に透明にしたことで、現在と異なる設定を呼び出した際にも、その設定位置を容易に視認することができます。

タノモシイ頼もしい / Professional

鍵盤上で掌や指を大きく横スライドさせるグリッサンド奏法を想定し、サイドパッドは手前側に向けて大きく傾斜する造形としました。前端では鍵盤と同等の低い位置となるため、腕木の存在を気にすることなく、アクティブに演奏することができます。

ヒクスガタ弾く姿 / Dual-View

「CP88/CP73」から更に薄く軽く改良し、ライブ会場への持ち運びもしやすくなりました。また、上段で用いられることが多い61鍵盤キーボードの特性を考えて、底面にもブランドロゴを大胆に配置。眼下に広がる客席に向けて、ステージ楽器としての存在感を主張します。


Toshihide Suzuki
Toshihide Suzuki
Designer
Yamaha Design Laboratory

リスペクトとオリジナリティ。

「YC61」は「CP88/CP73」と並ぶステージキーボードで、特にオルガン演奏に適した61鍵盤や機能を数多く備えています。
基本的な本体の構成は「CP88/CP73」と同様ですが、グリッサンド奏法を想定したウォーターフォール鍵盤やサイドパッドの傾斜、パネルの1/3を占めるオルガン機能の操作子など、オルガン演奏に特化した造形が特徴となっています。

「YC61」はエレクトリックオルガンの特徴的な音色や操作性を本気で再現することを目指して、実機の挙動を回路レベルで再現するVCM(Virtual Circuitry Modeling)オルガン音源を搭載しています。ただし、デザインは伝統的なオルガンの音色や操作感を大切にしつつ、造形や使い勝手は現代的にアップデートしたいと考えました。
エレクトリックオルガンの特徴とも言えるドローバーは、スライダーの動きにLEDのインジケーターが連動することで本物のバーを引っ張っていているような動きをします。スライダーの色には一色、赤を強調色として追加することで、ヤマハの楽器らしい主張を加えることができました。「CP88/CP73」と連なるモダンな世界観と、オルガンのレトロな世界観を融合させたところに「YC61」の独自の世界観が生まれたと思っています。

「CP88」や「CP73」に続いて「YC61」が誕生したことで、キーボーディストに向けた、ピアノ、エレクトリック・ピアノ、オルガンの3つに特化したステージキーボードが揃いました。
高い剛性を持つ板金を曲げて内部構造を包み込むような造形など、シリーズで共通しているコンセプトも多く、いずれも演奏者が「キーボーディスト」としての矜持を持って向き合えるようにデザインしています。自分に合ったモデルを手に取って、ステージ上で楽しんで使ってもらえたらと思います。

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