Yamaha Design “Synapses” HPH-W300 / EPH-W53

2017 / HEADPHONE&EARPHONE


スラントスイベル搭載のBluetooth®ヘッドホンと、スタビライザー搭載のBluetooth®イヤホン。

ショウジキ正直 / Honest

ハウジング部のスイベル機構の軸を耳の角度に合わせて傾けた「スラントスイベル」を採用したヘッドホンHPH-W300と、装着しやすい“掴みやすさ”に着目して設計されたイヤホンEPH-W53。日常の中で使用する際のことを考えて取り入れた機能を、そのまま造形的な特徴として表しています。

テザワリ手触り / Tactile

右側のハウジング部には音量などを操作できるタッチパネルの機能を備えています。指触りが良く、指紋痕なども残りにくいレザーシボ加工を施し、見た目にも柔らかな印象を与えるとともに、中央には信頼の証といえる音叉マークを象徴的に配置しています。

ツカイゴコチ使い心地 / Intuitive

イヤピースとスタビライザー、ケーブル接続部を繋ぐコンケーブ形状は、掴みやすさや着脱のしやすさを考えて採用した造形です。スタビライザーは人によって異なる耳の形に合わせたサイズ変更が可能で、装着時にはストッパーの役割を果たします。

ヒクスガタ弾く姿 / Dual-View

精密な内部構造に対してアウトラインはすっきりとまとめ、見た目にも心地よい装着感を目指しました。ワイヤレスでのリスニングは、ユーザーの多様なライフシーンを彩ります。


Takenori Ohmachi
Takenori Ohmachi
Designer
Yamaha Design Laboratory

Ryo Hadano
Ryo Hadano
Sound Engineer
Yamaha Audio Products Development Division

機能から生まれる必然性が、そのまま特徴に。

多種多様なデザインや機能を搭載した製品が次々と登場して盛り上がりをみせる市場において、ヤマハが作るコンシューマーモデルのBluetooth®対応ヘッドホン/イヤホンはどうあるべきなのかという点から考えはじめ、デザイナーの立場から様々な提案をしていき、エンジニアと一緒になって作り込んでいきました。
HPH-W300では、アームの形状を大胆に見直しました。スイベル機構の回転軸をヘッドバンドと同じ方向にまっすぐにするのではなく、人間の耳の角度に合わせて後方に15度傾けました。また、スタジオモニターヘッドホンで評価を得ていたトラック楕円のイヤパッドも取り入れ、装着性を向上させています。
EPH-W53では、掴みやすく、着けやすく、外れにくいイヤホンを目指しました。市場では様々な装着方法に注目が集まる中で、“掴みやすさ”という独自視点の切り口はそのまま“着けやすさ”に直結するだけでなく、スタビライザーという機構による “外れにくい”機能も生み出しました。イヤホン本体と繋がる接続部の斜めカットの形状は、ケーブルマネージメントの為に採用しましたが、イヤホンの前後方向を判別するのにも役立ちます。
2つの製品どちらも、加飾ではなく機能に即した必然的な形状から生まれた、ヤマハらしい造形になったと思います。HPH-W300は、斜めの回転機構「スラントスイベル」の恩恵によって平らに折りたたむことができるので、薄く平らなビジネスバッグにも入れやすく、EPH-W53は、通勤時はもとより、仕事帰りにジムへ寄った際など、そのまま違和感なく使うことができるカラーリングと機能性を有しています。ビジネスシーンからプライベートな時間まで、オンでもオフでも音楽を聴くことをより身近にしてくれる、そんな日常の中での相棒となってくれたら嬉しいです。

  • 補足の写真1
  • 補足の写真2

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