Yamaha Design “Synapses” MG Series

2014 / MIXER


ベストセラーのコンパクトミキサー。

ツカイゴコチ使い心地 / Intuitive

第3世代となるMGシリーズは、先代からメインカラーをブラックに変更しつつシリーズのシンボルであるブルーを機能的にレイアウトしました。また、入出力部とコントローラー部に段差をつけて機能的には分離する一方、全体としてはシームレスなイメージになるよう印刷後に曲げる加工技術を採用。段の斜面にチャンネル番号を印刷することで視認性を高めています。

ショウジキ正直 / Honest

先代のMGシリーズからの設計を一新。前面から背面に繋がるまでタフなメタルシャーシを全面的に採用しました。ボディは堅牢に、そしてサイドパッドはプラスチックで持ち運びがしやすい形状にしました。

タノモシイ頼もしい / Professional

MGシリーズは多彩な用途に応えて5サイズ10モデルがラインナップ。機能と操作子を凝縮し、可能な限りコンパクトにまとめながら、1つのシリーズとして一貫したデザインを全てのモデルに展開しています。

テザワリ手触り / Tactile

ミキサーのノブは機能が一目で把握できるように色分けされています。MGでは原色系の色を採用し暗所での視認性を高めました。また、盤面に印刷された精緻な目盛りと、ノブの上下に二色成形で表現されたラインは、オペレーターにとって今まで以上に精度の高い操作を可能にします。


Yves Plattard
Yves Plattard
Designer
Yamaha Design Laboratory

継承するものと、 超えていくもの。

本機で3世代目となるMGシリーズ。市場で認められてきたシリーズのモデルチェンジのポイントは、「継承すること」と「改善すること」を見極めることでした。
MGシリーズとして継承したもの。それはマスター部や入出力端子部にポイントカラーとして使用されているブルーです。歴代MGのトップパネルのメインカラーはダークな「ブルー」で、これがMGシリーズの特徴となっていましたが、第3世代ではトップパネルとボディをブラックを基調としながらも、マスター部など重要なゾーンにはコントラストがある鮮やかな「ブルー」を差し色として使うことにより「MG=ブルー」というイメージを継承しました。また、機能的かつコントラストの効いたパネルは、暗いステージでも視認性を高めます。
改善したもの、それは第一に堅牢性です。第2世代のMGでは上面以外となる筐体の大部分にプラスチックが使われていましたが、今回はサイドパットを除いて全面的にメタルシャーシを採用。それにより高い堅牢性・耐久性、そしてプロフェッショナルな質感を実現しました。また、トップパネルにはヤマハミキサーCLシリーズで開発した金属面に印刷した後に曲げを行う加工技術を採用しています。端子部とコントロール部を立体的にゾーニングしながら、チャンネルラインを継ぎ目なく印刷したり、立ち上がりの斜面にチャンネル番号を印刷したりすることで直感的に分かりやすく、使い勝手を向上させました。
MGは世界中で多くのファンに親しまれているベストセラーモデルです。そういった製品のモデルチェンジはハードルが高いものですが、今回は「継承すること」と「改善すること」をあらかじめ明確にし、改善点は積極的に大きく変えていきました。これはもちろんデザイナーだけではなく開発者・営業担当者など、新しいMGに関わったすべてのメンバーが「ベストセラーを今まで以上に進化させる」という高いモチベーションを持ち続け、各々がベストを尽くした結果、成しえたことだと思っています。

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