LANの見える化を末端まで実現する、よりコンパクトに進化したシンプルスイッチ
ヤマハ シンプルL2 スイッチ『SWX2110-5G』『SWX2110-8G』『SWX2110-16G』
シンプルL2 PoEスイッチ『SWX2110P-8G』
~ 5ポートモデルやPoE対応モデルもラインアップ、VLANやQoSなどのスイッチ機能も拡充 ~
ヤマハ株式会社は、シンプルL2スイッチ「SWX2100シリーズ」の後継として、シンプルL2スイッチ『SWX2110-5G』『SWX2110-8G』『SWX2110-16G』とシンプルL2 PoEスイッチ『SWX2110P-8G』の計4モデル(以下、『SWX2110シリーズ』)を2021年4月に発売します。
![[ 画像 ] シンプルL2スイッチ 『SWX2110シリーズ』](images/2103150101.jpg)
今回発売するシンプルL2スイッチ『SWX2110シリーズ』は、SOHO・小規模オフィスや小売/飲食店において、ネットワークの末端での使用に最適なシンプルスイッチです。ルーターのポート拡張用としても使いやすい5ポートモデルも新たにラインアップへ追加しました。全モデルに金属筐体を採用することで放熱性を高め、従来の「SWX2100シリーズ」に比べて小型化を実現し、設置性も向上させました。『SWX2110P-8G』は、8ポート中4ポートでIEEE802.3atに対応し、1ポートあたり最大30W、装置全体で70Wの給電が可能なPoEスイッチです。IPカメラや無線LANアクセスポイントなどのPoE機器を少数使用する、小規模なネットワークに最適です。
スイッチ機能の面では、従来のループ検出やEEEなどに加え、VLANやQoS、IGMPスヌーピングといった、中小規模ネットワーク向けのエッジスイッチとして有用な機能を厳選して搭載しました。よりセキュアで帯域にやさしいネットワークの構築に貢献します。また、ヤマハルーターや「Yamaha LAN Monitor」と組み合わせることで、LANの見える化機能「LANマップ」での管理に対応します。さらに、本機をエッジスイッチとして利用することで、本機に接続された端末まで含めたネットワーク状態を確認できるため、トラブル対応や日頃の保守・運用業務の負荷を大幅に軽減します。
価格と発売時期
本体
品名 | 品番 | 希望小売価格(税抜) | 発売時期 |
---|---|---|---|
シンプルL2スイッチ | SWX2110-5G | 9,800円 | 2021年4月 |
SWX2110-8G | 14,500円 | ||
SWX2110-16G | 34,000円 | ||
シンプルL2 PoEスイッチ | SWX2110P-8G | 39,800円 |
- ◎販売計画:SWX2110シリーズ合計:43,000台/年
『SWX2110-5G』『SWX2110-8G』用オプション
品名 | 品番 | 希望小売価格(税抜) | 発売時期 |
---|---|---|---|
電源アダプター | YPS-12V1A | 4,000円 | 2021年4月 |
- ※電源アダプターは、スイッチ本体にも付属しています
『SWX2110-16G』『SWX2110P-8G』用オプション
品名 | 品番 | 希望小売価格(税抜) | 発売時期 |
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ウォールマウントキット | YWK-1200D | 18,000円 | 発売中 |
ラックマウントキット | YMO-RACK1U | 18,000円 |
![[ 画像 ] SOHOネットワーク構成例](images/2103150102.jpg)
![[ 画像 ] 小売店舗ネットワーク構成例](images/2103150103.jpg)
主な特長
1.LANの見える化に対応し、保守・運用の業務負担を軽減
『SWX2110シリーズ』は、LANの見える化機能「LANマップ」での管理に対応します。ヤマハルーターなどと組み合わせることで、本機と接続されている端末まで含めたネットワーク構成を可視化します。誤接続によるループの発生や不正な端末の接続などを検出し、状況に応じて対策を講じることができます。
また『SWX2110P-8G』は、ヤマハルーターと組み合わせることで、「LANマップ」でのPoE給電状態の確認や、Pingによる端末の死活監視にも対応します。本機に接続されているIPカメラなどがフリーズした際にも、PoE給電のオフ/オンによる手動/自動での再起動がポート単位で可能なため、異常状態の解消につなげることができます。
このように、ヤマハルーターとの組み合わせることで、遠隔からでもネットワーク状態を末端まで確認できるため、突発的なトラブルでも現場に駆け付けることなく障害原因を予測でき、日頃の保守・運用業務の負荷を軽減させることが可能です。

- ※PoE機器の電源OFF/ONは、『SWX2110P-8G』のみ対応しています。
2.小型化による設置性の向上
『SWX2110シリーズ』は、金属筐体を採用することで放熱性を高め、従来の「SWX2100シリーズ」に比べ、小型化を実現しました。さらに『SWX2110-5G』『SWX2110-8G』は、LANポートと電源コネクターの配置を同じ面に揃えることで、設置後の配線をきれいに揃えることができ、キャビネットの中や狭い場所へ設置しやすくなりました。アクシデントにより電源コードが抜けてしまうことを防ぐため、抜け防止部品も付属しています。LED MODEボタンによるポートLEDの消灯にも対応しているので、LED点滅が気になりやすいデスク周りでの使用にも適しています。
また、マグネットシートを同梱しており、スチール製のデスクサイドやキャビネットの側面へ簡単に設置可能です。『SWX2110-5G』『SWX2110-8G』では、壁に取り付けたネジに本体底面の壁掛け穴を掛けるだけで設置ができます。加えて、ファンレス設計で50℃までの動作環境に対応するため、天井裏や倉庫など高温になりやすい場所へも設置可能です。
![[ 画像 ] サイズ比較イメージ](images/2103150105.jpg)
![[ 画像 ] 壁設置イメージ](images/2103150106.jpg)
3.VLANやQoSなどのスイッチ機能を厳選搭載
『SWX2110シリーズ』は、従来のループ検出やEEEなどに加え、中小規模ネットワーク向けのエッジスイッチとして有用な以下の機能を厳選し、搭載しました。
- 部門・利用目的等によって仮想的にLANセグメントを分けるVLAN
- フレームの優先度に従ってリアルタイム性を確保するQoS
- 不要なフラッディングを抑制することで帯域を有効活用するマルチキャストスヌーピング
- トラフィックの監視や解析に有用なポートミラーリング
- 使用しないポートの通信を遮断して不正利用を防ぐポートシャットダウン
これらの機能は、「LANマップ」から設定が可能です。無料のPCアプリケーション「Yamaha LAN Monitor」による管理/設定にも対応しているため、ヤマハルーターやインテリ以上のスイッチが無い環境においても、本機の機能を十分に発揮できます。また、本機に保存される設定は「LANマップ」にバックアップが可能なため、簡単かつ確実に設定の復元ができます。故障などで機器交換が必要となった場合でも、現地作業者のスキルを問わず、機器交換によるネットワークの復旧をスムーズに行うことができます。
![[ 画像 ] LANマップからのVLAN設定イメージ](images/2103150107.jpg)
![[ 画像 ] 簡単かつ確実な復旧作業](images/2103150108.jpg)
仕様
品番 | SWX2110-5G | SWX2110-8G | SWX2110-16G | SWX2110P-8G |
---|---|---|---|---|
希望小売価格(税抜) | 9,800円 | 14,500円 | 34,000円 | 39,800円 |
JANコード | 49 57812 66939 9 | 49 57812 66940 5 | 49 57812 66941 2 | 49 57812 66942 9 |
LANポート数 | 5 | 8 | 16 | 8 |
PoE給電可能ポート数 | - | 4 (ポート1~4,IEEE802.3at 準拠) | ||
最大給電能力(1ポートあたり) | - | 30W | ||
最大給電能力(装置全体)*6 | - | 70.0W | ||
スイッチング容量 | 10Gbit/s | 16Gbit/s | 32Gbit/s | 16Gbit/s |
転送能力*1 | 7.44Mpps | 11.90Mpps | 23.81Mpps | 11.90Mpps |
レイテンシー(1000M/100M/10M)*2 | 1.9μs/4.5μs/29.3μs | 1.7μs/ 4.3μs/ 29.5μs | 2.7μs/ 5.5μs/ 32.7μs | 1.7μs/ 4.3μs/ 29.4μs |
MACアドレス登録数 | 2,048 | 4,096 | 8,192 | 4,096 |
フレームバッファー | 128KB | 192KB | 512KB | 192KB |
ジャンボフレーム対応サイズ | 最大9,216byte | |||
VLAN | ポートベースVLAN, タグVLAN(IEEE 802.1Q) | |||
最大VLAN数 | 32(VLAN ID 1〜4,094)*3 | |||
ループ検出 | 〇 | |||
BPDU/EAP/LLDPパススルー | 常に透過 | |||
IPマルチキャスト | IGMP Snooping (v1/v2/v3) | |||
QoS | 送信キュー割当て(DSCP), スケジューリング(WFQ) | |||
フロー制御 | IEEE 802.3x(全二重), バックプレッシャー(半二重), HOLブロッキング防止 | |||
ネットワーク監視・管理 | L2MSマスター*4のWeb GUIを使用した設定 | |||
その他 | ポートミラーリング, ポートシャットダウン, リンクスピードダウンシフト, パケットカウンター, 省電力モード(IEEE 802.3az EEE) | |||
状態表示インジケーター | POWER, LINK/ACT, LOOP | POWER, LINK/ACT, SPEED | POWER, PoE LIMIT, LINK/ACT, PoE STATE | |
動作環境条件 | 周囲温度 0〜50℃, 周囲湿度 15〜80%(結露しないこと) | |||
電源 | AC100~240V(50/60Hz), 電源アダプター(電源スイッチなし) | AC100~240V(50/60Hz)*5, 電源内蔵(電源スイッチなし), 電源インレット(3極コネクター, C14タイプ) | ||
最大消費電力(皮相電力), 最大消費電流, 発熱量 |
3W (7 VA), 0.07 A, 11 kJ/h |
4W (9 VA), 0.09 A, 14 kJ/h |
10W (21 VA), 0.21 A, 36 kJ/h |
84W (86 VA), 0.86 A, 302 kJ/h |
エネルギー消費効率(W/(Gbit/s))*6 | C区分 0.6 | C区分 0.5 | C区分 0.6 | C区分 0.7 |
最大実効伝送速度(Gbit/s)*6 | 5.0 | 8.0 | 16.0 | 8.0 |
測定時ポート速度とポート数*6 | 1Gbit/s: 5 | 1Gbit/s: 8 | 1Gbit/s: 16 | 1Gbit/s: 8 |
筐体 | 金属筐体, ファンレス | |||
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA, RoHS対応, 省エネ法準拠 | |||
外形寸法(突起物を除く) | 125(W)×27(H)×101(D)mm | 180(W)×27(H)×101(D)mm | 220(W)×40.5(H)×160(D)mm | 220(W)×40.5(H)×250(D)mm |
質量(付属品含まず) | 0.33 kg | 0.45 kg | 1.3 kg | 1.6 kg |
付属品 | 電源アダプター(YPS-12V1A), 電源抜け防止部品, 取扱説明書(保証書含), ゴム足, マグネットシート | 電源ケーブル(3ピンプラグ), 電源抜け防止金具, 取扱説明書(保証書含), ゴム足, マグネットシート | ||
オプション | 電源アダプター(YPS-12V1A) | 19インチラックマウント(トレイ型)キット, ウォールマウントキット | ||
対象ファームウェア*7 | Rev. 3.07.01 | Rev. 3.08.01 | ||
保証期間 | 購入日より5年間 |
- ※1: フレームサイズ64Byte時( ノンブロッキング)です。
- ※2: RFC2544に準じた測定値(ストア&フォワード方式、フレームサイズ64Byte)です。
- ※3: VLAN ID1はデフォルトVLAN IDです。ユーザーが設定可能なVLAN数は31個になります。
- ※4: L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSマスターに対応しているルーター/スイッチが別途必要です。L2MS対応機種は、技術情報(RTpro)サイト(http://www.rtpro.yamaha.co.jp/)にて公開しております。
- ※5: 付属の電源ケーブルを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。
- ※6:「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づく表示事項です。
- ※7: 最新プログラムは、技術情報(RTpro)サイト上に公開しております。
![[ 画像 ] シンプルL2 スイッチ『SWX2110-16G』](images/2103150113.jpg)
![[ 画像 ] シンプル L2 PoEスイッチ『SWX2110P-8G』](images/2103150114.jpg)
![[ 画像 ] 電源アダプター『YPS-12V1A』](images/2103150115.jpg)
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。