2016年11月30日
LAN機器のラインナップを強化
管理負荷を軽減する「ネットワークの見える化」に対応したスイッチ3機種を発売
ヤマハ シンプルL2スイッチ
SFP*による高品質ネットワークを実現する24ポートスイッチ
『SWX2100-24G』
− 2017年3月発売予定 −
IPカメラに最適化したPoEスイッチ
『SWX2100-5PoE』『SWX2100-10PoE』
− 2017年1月発売予定 −
![[ 画像 ] ヤマハ シンプルL2スイッチ 『SWX2100-24G』](images/1611300101.jpg)
![[ 画像 ] ヤマハ シンプルL2スイッチ 『SWX2100-5PoE』](images/1611300102.jpg)
![[ 画像 ] ヤマハ シンプルL2スイッチ 『SWX2100-10PoE』](images/1611300103.jpg)
ヤマハ株式会社は、シンプルL2スイッチの新ラインナップとして、24ポートスイッチ1機種とPoEスイッチを2機種 合計3機種を発売いたします。
また、LANの管理・監視用アプリケーションを無償で配布いたします。
- *SFP:Small Form Factor Pluggableの略。光ファイバーを通信機器に接続する光トランシーバーの規格。
価格と発売時期
本体
品名 | 品番 | 本体価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
シンプルL2スイッチ | SWX2100-24G | 55,000円(税抜) | 2017年3月 |
シンプルL2スイッチ | SWX2100-5PoE | 39,000円(税抜) | 2017年1月 |
シンプルL2スイッチ | SWX2100-10PoE | 59,000円(税抜) | 2017年1月 |
- ◎販売計画:SWXシリーズ(合計) 4万台/年
関連オプション
品名 | 品番 | 本体価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
SFPモジュール(1000BASE-SX対応) | YSFP-G-SX | 68,000円(税抜) | 発売中 |
SFPモジュール(1000BASE-LX対応) | YSFP-G-LX | 136,000円(税抜) | 発売中 |
ラックマウントキット (SWX2100-5PoE、SWX2100-10PoE対応) |
YMO-RACK1U | 18,000円(税抜) | 発売中 |
製品の概要
ヤマハ株式会社が、1995年にルーター市場に参入して以来、その製品群は中小規模ネットワーク・SOHOを中心に、多くの企業に導入いただいております。また、2011年2月にスイッチ市場に参入し、2016年1月末にネットワーク機器累計出荷台数300万台を達成いたしました。
2011年2月に発売したギガビット対応のスマートL2スイッチ「SWX2200-8G」「SWX2200-24G」、2013年4月に発売したPoE対応製品の「SWX2200-8PoE」(以下、SWX2200シリーズ)は、ヤマハルーター・ファイアウォール(以下、ヤマハルーター)と連携することでネットワークの設定・保守・管理などの負担の低減を図り、また、2015年6月に発売したシンプルL2スイッチ「SWX2100-8G」「SWX2100-16G」(以下、SWX2100シリーズ)は、基本機能に特化し容易な設置を実現し、さらに2015年9月に発売したインテリジェントL2スイッチ「SWX2300-8G」「SWX2300-16G」「SWX2300-24G」はSFPポートを搭載、業界標準機能を有し、市場のニーズにお応えしてまいりました。
今回発売するシンプルL2スイッチ『SWX2100-24G』は、基本機能に特化したスイッチでありながらSFPポートを搭載し、階層や建屋をまたがるLANを構成できるモデルとして、また、『SWX2100-5PoE』『SWX2100-10PoE』はVLAN機能などを必要としないIPカメラ専用ネットワークでPoE給電を可能にするモデルとして、安定したネットワークを構築できるコストメリットの高いL2スイッチです。
また、LANの管理・監視を行う新しいPC用アプリケーション『Yamaha LAN Monitor』も、『SWX2100-5PoE』『SWX2100-10PoE』の発売に合わせてリリースします。
主な特長
1. 長距離接続、接続ケーブルの冗長化に応えるシンプルL2スイッチ
『SWX2100-24G』は20個のEthernetポートと4個のEthernet/SFPコンボポートを搭載しており、多ポートが必要な構成の需要に応えることが可能です。特にSFPポートを搭載したことで、安価に階層間、建屋間などの長距離接続を実現可能になりました。
さらに4個のEthernet/SFPコンボポートはリンクアグリゲーション*1、に対応し、接続ケーブルの冗長化や通信速度の向上を実現します。また、QoS*2機能を搭載しており、通信品質を確保することが可能です。
- *1 複数のEthernet/SFPコンボポートを仮想的に1つのインターフェースとして扱えるようにし、通信速度や耐障害性を向上できる(IEEE 802.3ad Manual trunk)。
- *2 フレームに設定された優先情報に従って通信を実現することで、サービスの品質を確保する(IEEE 802.1p CoS)。
![[ 画像 ] 図1:SWX2100-24Gの使用例](images/1611300104.jpg)
2. IPカメラネットワークに最適なPoEスイッチ
『SWX2100-5PoE』、『SWX2100-10PoE』は、1個のアップリンクポートを除くすべてのポートでIEEE 802.3atに対応し、各ポート最大30Wの給電が可能です(装置全体の給電能力は最大70W)。
また、ヤマハルーターと組み合わせることでネットワーク監視や給電状態の見える化を実現でき、PoE受電機器が異常状態に陥ったときには、遠隔地からPoE給電状態をコントロールし受電機器を復旧させることが可能です。また、ヤマハルーターのカスタムGUI、Luaスクリプトにより、遠隔監視、自動復帰などの独自のソリューションを構築することが可能になります。
『SWX2100-5PoE』、『SWX2100-10PoE』は、ファンレスで最大40℃の動作環境条件温度に対応しております。
![[ 画像 ] 図2:ヤマハルーターによるPoE給電の遠隔監視](images/1611300105.jpg)
3. 新しいLAN管理用アプリケーション
これまでは、ヤマハのスイッチ製品や無線LANアクセスポイントは、ヤマハルーターやSWX2300シリーズにより管理や監視を行うことが可能でしたが、今回ネットワーク上のPCから管理・監視を行うことができるアプリケーション『Yamaha LAN Monitor』をリリースします*。
『Yamaha LAN Monitor』は、ヤマハルーターのLAN管理GUIであるLANマップと同様にネットワークトポロジーを表示し、LANネットワーク全体の見える化を実現することが可能です。ヤマハルーターのLANマップと同様にスナップショット機能を搭載しており、ネットワークの異常を自動で検知可能です。
また、スイッチ製品の配下に接続した端末などを監視する機能や、PoE給電をOFF/ONすることでPoE受電機器を再起動する機能も搭載しており、IPカメラソリューションの信頼性を大きく向上させることが可能になります。
- *SWX2100-5PoE/SWX2100-10PoEの発売時に、弊社ホームページ(http://jp.yamaha.com/products/network/)にて公開いたします。
![[ 画像 ] 図3:アプリケーションによるIPカメラの監視](images/1611300106.jpg)
SWX2100シリーズ 主な仕様
項目 | SWX2100-24G | SWX2100-5PoE | SWX2100-10PoE |
---|---|---|---|
希望小売価格(税抜) | 55,000円 | 39,000円 | 59,000円 |
JANコード | 49 57812 61797 0 | 49 57812 61397 2 | 49 57812 61398 9 |
LANポート数 | 24※3 | 5 | 10 |
SFPスロット数 | 4※3 | - | - |
オートネゴシエーション | ○ | ||
MDI/MDI-X自動切替 | ○※4 | ||
PoE給電可能ポート | - | 4(ポート1~4、IEEE 802.3at準拠) | 9(ポート1~9、IEEE 802.3at準拠) |
給電方式 | - | Alternative A(データ線 1、2、3、6利用) | |
最大給電能力(1ポートあたり) | - | 30W | |
最大給電能力(装置全体) | - | 70W | |
スイッチング容量 | 48Gbit/s | 10Gbit/s | 20Gbit/s |
転送能力 | 36Mpps | 7.5Mpps | 15Mpps |
最大MACアドレス登録数 | 8,192 | 4,096 | 8,192 |
フレームバッファー | 512KB | 192KB | 512KB |
リンクアグリゲーション | スタティック設定(CONFIGスイッチで組み合わせを選択) | - | |
QoS※1 | IEEE 802.1p CoS、スケジューリング(WRR) | - | |
フロー制御 | IEEE802.3x(全二重)、バックプレッシャー(半二重)※4、HOLブロッキング防止 | ||
サポート機能 | ループ検出※4、リンクスピードダウンシフト、パケットカウンター※5、省電力モード※4 | ||
L2MSスレーブ機能※2 | L2MSコントローラー※6のWeb GUI による状態表示、Yamaha LAN Monitorによる状態表示 | ||
CONFIGスイッチ | 8つ(LEDランプの点灯消灯、L2MS切り替え、フロー制御切り替え、Auto MDI/MDI-X切り替え、ループ検出切り替え、省電力モード切り替え、リンクアグリゲーションプリセット選択(2つ)) | 5つ(L2MS切り替え、フロー制御切り替え、Auto MDI/MDI-X切り替え、ループ検出切り替え、省電力モード切り替え) | |
設定手段 | CONFIGスイッチによる設定 | ||
状態表示ランプ(前面) | POWER、LINK/ACT×28、SPEED×24、STATUS×4 | POWER、PoE LIMIT、LINK/ACT×5、SPEED×5、PoE STATE×4 | POWER、PoE LIMIT、LINK/ACT×10、SPEED×10、PoE STATE×9 |
動作環境条件 | 周囲温度 0~50℃、周囲湿度 15~80%(結露しないこと) | 周囲温度 0~40℃、周囲湿度 15~80%(結露しないこと) | |
電源 | AC100~240V(50/60Hz)、電源内蔵(電源スイッチなし)、電源インレット(3極コネクター、C14タイプ、電源抜け防止金具付) | ||
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 | 16W(32VA)、0.32A、57.6kJ/h | 86W(100VA)、1.0A、309.6kJ/h | 90W(100VA)、1.0A、324.0kJ/h |
エネルギー消費効率(W/(Gbit/s)) | C区分 0.6※7 | C区分 1.1※7 | C区分 1.0※7 |
最大実効伝送速度(Gbit/s) | 24.0※7 | 5.0※7 | 10.0※7 |
測定時ポート速度とポート数 | 1Gbit/s:24※7 | 1Gbit/s:5※7 | 1Gbit/s:10※7 |
筐体 | 金属筐体、ファンレス | 金属筐体、ファンレス、底面マグネット(マグネットシート付属) | |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA、RoHS対応、省エネ法準拠 | ||
外形寸法 | 440(W)×43.2(H)×200(D)(突起物、レッグ含まず)mm | 220(W)×40.5(H)×250(D)(突起物、レッグ、マグネットシート含まず)mm | |
質量(付属品含まず) | 2.7kg | 1.6kg | 1.8kg |
付属品 | 電源ケーブル(100V用)、電源抜け防止金具、取扱説明書(保証書含)、レッグ、ダストカバー(SFPスロット取り付け済み)、ラックマウント用金具&ネジ | 電源ケーブル(100V用)、電源抜け防止金具、取扱説明書(保証書含)、レッグ、マグネットシート |
- ※1 QoSは、フロー制御機能と排他で使用できます。
- ※2 L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。
- ※3 LANポートのうち4ポート(21~24ポート)は、SFPスロットとのコンボ(共用)ポートです。
- ※4 CONFIGスイッチで設定します。
- ※5 L2MSコントローラーに対応しているルーター/ファイアウォール/スイッチによる管理です。
- ※6 L2MSコントローラーをサポートするルーター/ファイアウォール/スイッチが別途必要です。
- ※7 「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づくスイッチのエネルギー消費効率です。
ヤマハ L2スイッチ ラインナップ ※既発売商品
SWX2200-8G SWX2200-24G
- ※2011年以前のプレスリリースのため公開サイトなし。下記、ヤマハホームページにてご確認ください。
SWX2200-8PoE
https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2012/12110102.html
SWX2100-8G SWX2100-16G
SWX2300-8G SWX2300-16G SWX2300-24G
https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2015/15060301.html
- ※2016年11月現在の情報です。仕様および機能の名称は、予告なく変更することがあります。
- ※文中の商品名・社名等は、当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。