2016年03月24日

耳の聴こえづらい方も健常者も、どなたも一緒に楽しめる旅作りを目指して

H.I.S.×ヤマハ Sound UD化プロジェクト
「おもてなしガイド」を活用した取り組みについて

- 「障害者差別解消法」施行を前に、第1弾企画を3月31日@日本科学未来館で開催 -

ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:中田卓也)は、株式会社エイチ・アイ・エス(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:平林朗、以下、H.I.S.)と協働して、当社が開発した「おもてなしガイド」と、H.I.S.「ユニバーサルツーリズムデスク」の強みや特長を生かしたツアーを企画する「H.I.S.×ヤマハ Sound UD 化プロジェクト」に取り組みます。

プロジェクト第1 弾として、下記の通り、障害者差別解消法施行前日の2016 年3 月31 日(木)に日本科学未来館に於いて「おもてなしガイド」を活用した「プラネタリウム」体験会を行います。「おもてなしガイド」を活用した旅行会社との取り組みは今回が世界初となります。

2016年4月に予定されている障害者差別解消法の施行や、高齢化に伴うシニア顧客層の増加、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催など、障がいの有無や年齢、国籍に関わらず誰もが安心して暮らせる社会の推進が期待されています。

本プロジェクトでは、「おもてなしガイド」を導入している施設や交通機関と連携したツアーを企画することで、耳が聴こえづらい方も日本語がわからない方も健常者も、誰もが一緒に楽しめる旅行の実現を目指すとともに、その普及をバックアップしていきます。ツアーの対象施設では、「おもてなしガイド」アプリを起動し、流れてくる音声アナウンスをスマートフォンのマイクで拾うだけで、インターネットに接続することなくリアルタイムにその内容を日本語の文字で確認することが可能となります。交通機関や様々な施設の音声アナウンスのみならず、ショーやパレードで流れるセリフなどの音声も対象と なる予定で、手話や筆談では効率的に伝えることが難しかった情報を誰もが理解できるようになります。

当社は、日本語がわからない訪日外国人観光客や、音が聞き取りづらい高齢者や聴覚に障がいを持つ方を対象に、街中で流れるアナウンスや観光地のガイダンスなどの音声の内容を多言語の文字で利用者のスマートフォンに提供できるシステム「おもてなしガイド」を2014 年に開発しました。現在、多くの交通機関や観光地、商業施設などと協力し、「Sound UD 化プロジェクト」としてその普及に取り組んでいます。

一方、H.I.S.では2002年にバリアフリー旅行専門デスク(ユニバーサルツーリズムデスク)を創設し、一般の旅行会社とは異なり、福祉・介護の資格を持つスタッフが「お体に障がいがあり旅行環境中において、不安や不便を感じる方々」が安心して快適に旅を楽しんでいただけるように、旅の相談・ご予約からご出発まで、専任スタッフがお手伝いしています。

当社とH.I.S.は、今回の共同企画を通して、旅行における「Sound UD 化」を推進・検証することで、どなたでも楽しめる旅行のあり方を追及していきます。

日時: 2016年3月31日(木)AM 11:30~ (2時間程度)
集合場所: 日本科学未来館 イノベーションホール(〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6)
参加料金: 無料
内容: おもてなしガイドを使用したプラネタリウム体験
ゲストスピーカーによる講演
※当日は同時手話通訳が入ります。
対象: 聴覚に障がいがある方(ろう者/難聴者/中途失聴者)、及びそのご友人・ご家族、体験会にご興味を持たれている方
募集人数: 20名~30名様
申込方法: 下記のH.I.S. カレッジ専用申込みフォームにて受付
申込みフォーム:https://krs.bz/his/m?f=10590
申込締切: 2016年3月28日(月)まで <事前予約制>
アプリ名称: 「おもてなしガイド」
アプリ内容: 流れているアナウンスの翻訳情報・文字情報を、お手持ちのスマートフォンからリアルタイムで確認できるアプリケーション
対応環境: iOS 7.0以降対応
※App Storeから無償ダウンロード可能
※Android版は現在開発中
利用料金: 無料 (但し、通信料はお客様の負担となります)

【アプリイメージ】

「おもてなしガイド」は、多数の出願中特許を採用した「音のユニバーサルデザイン化」を支援するシステムです。本システムを導入すると、日本語のアナウンスなどを流すだけで、インターネット環境がないユーザーのスマートフォンにも多言語化された情報や文字情報を提供できるようになります。既存のスピーカーやアナウンス設備などを活かしたままの導入も可能です。ユーザーは、「おもてなしガイド」アプリがひとつあれば、導入施設や交通機関のどこへ行っても、音のユニバーサルデザインのサービスを受けることが可能になります。翻訳情報が必要のない方には、普通の音声としてしか聞こえないため、利便性も低下しません。

2015年9月には、経済産業省が日本の優れたコンテンツ技術を発掘し、評価する「Innovative Technologies 2015」(http://www.meti.go.jp/press/2015/09/20150910001/20150910001.html)にも採択されました。

  • ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
  • ※「おもてなしガイド」「おもてなしアプリ」「音のユニバーサルデザイン」「Sound UD」はヤマハ株式会社の登録商標です。
  • ※そのほかの文中の商品名、社名などは当社や各社の商標または登録商標です。
  • ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
    発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

最新のニュースリリースはこちらのページをご覧ください。