2016年02月01日
カフェやレストラン、宴会場や公共施設等の音響設備ソリューションを拡充
ヤマハ スピーカーシステムVXSシリーズ『Fモデル』、
パワーアンプリファイアー『MA2120』『PA2120』、
デジタルコントローラーハブ『DCH8』
− 既存の製品群に加え、ラインアップや拡張機器を追加、5月発売 −
![[ 画像 ] ヤマハ スピーカーシステム VXSシリーズ『Fモデル』 『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』 2016年5月発売](images/1602010101.jpg)
『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』
2016年5月発売
![[ 画像 ] ヤマハ パワーアンプリファイアー『MA2120』『PA2120』 2016年5月発売](images/1602010102.jpg)
2016年5月発売
![[ 画像 ] ヤマハ デジタルコントローラーハブ『DCH8』 2016年5月発売](images/1602010103.jpg)
2016年5月発売
ヤマハ株式会社は、商業空間向け音響機器の新製品として、小中規模設備の音響システムに最適なスピーカーシステム『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』、パワーアンプリファイアー『MA2120』『PA2120』、およびデジタルコントローラーハブ『DCH8』を2016年5月に発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 希望小売価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
ヤマハ スピーカーシステム | VXS3F / VXS3FW | 28,000円(税抜) (1ペア:2台1組) |
2016年5月 |
VXS3FT / VXS3FTW | 32,000円(税抜) (1ペア:2台1組) |
2016年5月 | |
ヤマハ パワーアンプリファイアー | MA2120 | 115,000円(税抜) | 2016年5月 |
PA2120 | 90,000円(税抜) | 2016年5月 | |
ヤマハ デジタルコントローラーハブ | DCH8 | オープンプライス | 2016年5月 |
- ※スピーカーシステムの品番末尾の“W”はホワイトモデルを示します。
製品の概要
近年、店舗やホテル、カフェやレストランなどの快適な空間づくりのために、内装や空調、照明に加え、質の高いBGMやアナウンスを提供する音響設備が重要になってきています。また、宴会場や公共施設においても、良質で明瞭な拡声や音楽再生ができる設備が求められています。
当社は、ライブSR(コンサート用音響)や劇場等の大型設備音響の分野において、デジタルミキサーをはじめとするプロフェッショナルオーディオ製品群で世界的に高い評価を得てきました。今回の新製品は、当社が培ってきた業務用音響機器のノウハウとテクノロジーを活かし、小中規模設備の音響システムのソリューションをさらに拡充させるものです。
スピーカー、アンプ、コントローラーなどの既存の製品群に加え、今回の新ラインアップの追加により、お客様のニーズに合ったより最適なソリューションを提供します。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1.スピーカーシステム『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』
VXSシリーズ『Fモデル』の4品番『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』は、デザインと音質の両面から高品位な空間づくりを実現するサーフェスマウントスピーカーです。カフェやレストラン、アパレルなどの店舗で上品な空間を演出するために、コンパクトな筐体と全面に滑らかな曲面をもつ優雅なフォルムを備えています。また、小口径のフルレンジユニットは広いエリアに均一で高品位な音質を届け、特にBGM再生において格別に心地よい音を再現するチューニングを施しています。
既存のサーフェスマウントスピーカー「VXSシリーズ」、シーリングスピーカー「VXCシリーズ」などの豊富なスピーカーシステムのラインアップに、ローインピーダンスモデル『VXS3F』『VXS3FW』と、ハイインピーダンスモデル『VXS3FT』『VXS3FTW』が加わることにより、設置場所やインテリアなどのニーズに応じた音空間の構築の幅が広がります。
2.パワーアンプリファイアー『MA2120』『PA2120』
『MA2120』『PA2120』は、小中規模設備に十分な出力を備えた堅牢なパワーアンプです。既存のコンパクトなパワーアンプリファイアー「MA2030」「PA2030」の使いやすさを引き継ぎながら、入出力を強化しました。ローインピーダンス接続 (120W×2ch @4Ωまたは100W×2ch @3Ω/8Ω) とハイインピーダンス接続 (120W×2chまたは200W×1ch、70系/100系切替可) の両方に対応しており、コンピューターによる複雑な設定を必要とせずに設定および操作が簡単に行えます。
機器の心臓部にエネルギー効率の高いClass-Dアンプを採用した省電力設計としており、国際的な省エネルギー制度「ENERGY STAR(エネルギースター)」(注1)に当社で初めて対応しました。また、当社が独自に制定するヤマハエコプロダクツ(注2)にも認定しています。
『MA2120』『PA2120』は、それぞれ単体で使用できるほか、組み合わせて使用することで接続するスピーカーの数を増やし、システム規模の拡張を行うことができます。また、2系統の出力を備えており、1台で2つのゾーンに異なる音源を異なる音量で届けることができます。
さらに、『MA2120』は、8系統の入力を備え、BGM再生やマイクを使用するアプリケーションに最適なDSP機能を搭載しています。「MA2030」にも搭載しているフィードバックサプレッサ―、ダッカー、レベラーに加え、コンプレッサーやリバーブ、エコーなども搭載しており、BGM用途だけでなくアナウンスや拡声などさまざまな用途に対応します。別売の「DCPシリーズ」コントロールパネル「DCP1V4S-US」「DCP4S-US」「DCP4V4S-US」を最大2台接続することができ、アウトプットボリュームやマイクのオン/オフ等のリモートコントロールも可能です。
3.デジタルコントローラーハブ『DCH8』
『DCH8』は、デジタルコントロールパネル「DCPシリーズ」のコントロールラインを最大8系統まで分岐できるデジタルコントローラーハブです。
シグナルプロセッサー「MRX7-D」、マトリクスプロセッサー「MTXシリーズ」などのホスト機器から「DCPシリーズ」までの中継器として、スター接続やディジーチェーン接続を混在させた接続が可能となり、ケーブルワイヤリングを容易にし柔軟に「DCPシリーズ」を配置できます。
最大で200m以内・8系統(「MA2120」「PA2120」をホスト機器とした場合は2系統)までコントロールラインを分岐できるため、宴会場やコンファレンスルームなど人数や規模に応じてレイアウトを変更する設備でも、複数のコントロールパネルを配置し柔軟に対応することができるようになります。
注
1) ENERGY STAR
ENERGY STARは米国の環境保護庁(EPA)主導のプログラムで、エネルギー効率を高めることで企業や家庭のコストを削減し環境保護に寄与することを目的としています。詳細は次のURLをご確認ください。
URL:http://www.energystar.gov/

2) ヤマハエコプロダクツ
ヤマハエコプロダクツ制度は、環境へ配慮した製品を当社が独自に定めた基準により認定する取り組みです。詳細は次のURLをご確認ください。
URL:https://www.yamaha.com/ja/csr/guideline_eco_products/

主な仕様
スピーカーシステム『VXS3F』『VXS3FW』『VXS3FT』『VXS3FTW』
モデル | VXS3F / VXS3FW | VXS3FT / VXS3FTW | |
---|---|---|---|
形式 | フルレンジ、密閉式 | ||
コンポーネント | 3.5インチ(9cm)コーン | ||
公称指向角度(-6dB) | 水平:150°、垂直:160° | ||
定格インピーダンス | 8Ω | 100系:670Ω(15 W)、1.3 kΩ(7.5 W)、2.7 kΩ(3.8 W) 70系:330Ω(15 W)、670Ω(7.5 W)、1.3 kΩ(3.8 W)、2.7 kΩ(1.9 W) |
|
許容入力 | NOISE | 20W | - |
PGM | 40W | - | |
MAX | 80W | - | |
出力音圧レベル *1 | 86dB SPL (1W、1m) *2 | ||
最大出力レベル *3 | 105dB SPL (1m) | 98 dB SPL (15 W、1 m) *2 95 dB SPL (7.5 W、1 m) *2 92 dB SPL (3.8 W、1 m) *2 89 dB SPL (1.9 W、1 m) *2 |
|
再生周波数帯域 (-10dB) | 130 Hz -20 kHz | ||
コネクター | ユーロブロック(4ピン)×1 (インプット:+/-、ループスルー:+/-) |
端子台:ネジ式(4×4接続部)×1 (入力:+/-) |
|
プロテクション | 全帯域においてネットワークとトランスデューサーを保護 | ||
外装色 | VXS3F: 黒(マンセルN3近似値) VXS3FW: 白(マンセルN9近似値) |
VXS3FT: 黒(マンセルN3近似値) VXS3FTW: 白(マンセルN9近似値) |
|
寸法(横向き設置、W×H×D) | スピーカー本体のみ | 184×130×95 mm | |
ブラケット含む、 0°取付け |
184×130×134 mm | 184×178×139 mm | |
質量 | スピーカー本体のみ | 1.0kg | |
ブラケット含む | 1.1kg | 1.7kg | |
付属品 | ブラケットギア、ブラケットベース、ブラケットカバー、落下防止ワイヤー | ブラケットギア、ブラケットベース(トランス搭載)、ブラケットカバー、落下防止ワイヤー | |
梱包数量 | 2本セット |
- *1 フルスペース(4π)
- *2 ピンクノイズ(200Hz ~ 10kHz)
- *3 許容入力と出力音圧レベルから計算
パワーアンプリファイアー『MA2120』『PA2120』
モデル | MA2120 | PA2120 | |
---|---|---|---|
出力 | ローインピーダンス | 120W×2ch(4Ω)、100W×2ch(3Ω/8Ω) | |
ハイインピーダンス | 120W×2ch(70系/100系)、200W×1ch(70系/100系) | ||
全高調波歪率 | ローインピーダンス | ≤0.2% ライン入力からスピーカー出力、Half power @1kHz, 3Ω/4Ω/8Ω |
|
ハイインピーダンス | ≤0.2% ライン入力からスピーカー出力, Half power @1kHz, 70系/100系, 120W,200W |
||
周波数特性 | ライン入力から ライン出力 |
20Hz - 20kHz -2.5dB, +1.0dB |
|
ライン入力から スピーカー出力 |
50Hz to 20kHz @1W, 3Ω/4Ω/8Ω -3.0dB, +1.0dB |
||
90Hz to 20kHz @1W, 70系/100系, 120W/200W -3.0dB, +1.0dB |
|||
クロストーク | マイク/ライン入力から別のマイク/ライン入力、≤ -70dB | - | |
コネクター | 入力 | Input 1-6: 3.5mm ユーロブロック端子(6-pin×3、バランス) Input 7-8: ステレオRCA端子(アンバランス)×2 Input 8: 3.5mmステレオミニフォンジャック(アンバランス) Input 5-6: RCA端子(アンバランス)×4 |
Input A-B: RCA端子(アンバランス)×2 or 3.5mmユーロブロック端子(6-pin、バランス) |
出力 | スピーカー出力: バリアストリップ端子×2ペア ライン出力: RCA端子×2 |
スピーカー出力: バリアストリップ端子×2ペア スルー出力: RCA端子×2 |
|
外部制御 | DCP端子: RJ45(適合モデル:DCP1V4S-US, DCP4S-US, DCP4V4S-US) リモート端子: 3.5mmユーロブロック端子(3-pin)×1 |
||
保護回路 | 負荷保護 | 出力過電圧: 出力制限、直流検出: シャットダウン | |
アンプ保護 | 過熱: 出力制限->出力ミュート->シャットダウン、 過電流: 出力ミュート、積算電力: 出力制限 |
||
電源保護 | 過熱: シャットダウン、過電圧: シャットダウン、 過電流: 出力制限->シャットダウン |
||
省エネルギー仕様 | オートスタンバイモード搭載 (入力信号が25分間以上感知されないと自動でスタンバイモードに切替) | ||
消費電力 | 60W (1/8出力、AC100V、ピンクノイズを全チャンネルに入力)、 スタンバイ時1W |
||
電源電圧 | AC100V・50Hz/60Hz | ||
冷却方式 | 自然空冷 | ||
動作温度 | 0℃ ~ +40℃ | ||
保管温度 | -20℃ ~ +60℃ | ||
寸法(W×H×D) | 480×45×379 mm(ノブ、ゴム足、ラックマウント金具を含む) | ||
質量 | 4.9kg | 4.8kg |
デジタルコントローラーハブ『DCH8』
対応機器 | ホスト機器 | MTX3、MTX5-D、MRX7-D、MA2120、PA2120 |
---|---|---|
コントロールパネル | DCP1V4S-US、DCP4S-US、DCP4V4S-US | |
ホスト機器1台あたりの最大接続台数 | MTX3、MTX5-D、MRX7-D | DCH8: 7台、コントロールパネル(DCPデバイス): 8台 |
MA2120、PA2120 | DCH8: 1台、コントロールパネル(DCPデバイス): 2台 | |
動作温度 | 0℃ ~ +40℃ | |
保管温度 | -20℃ ~ +60℃ | |
寸法(W×H×D) | 132×42×44 mm | |
質量 | 0.24 kg |
- *文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。