大正琴&ヴィオリラの弾き方
大正琴の弾き方

大正琴は平らな台の上に置いて、両手を使って演奏します。白と黒の音階ボタンが並んでいますが、そのボタンを左手で押しながら、右手で弦をはじきます。このとき、ギターと同じようにピックを使って弾くことが多いです。

楽譜が読めなくてもOK

音階ボタンに数字が書いてありますが、この数字はドレミを表しています。白の1がド、2がレ、3がミで、7はシで、1から7の数字が繰り返し並んでいます。数字に付いている点は音の高さを表し、高音側は数字の上に、低音側は数字の下に点が付いています。また、ピアノでいう黒鍵部分にはすべて♯が添えてあります。

数字の書かれた音階ボタン

数字の書かれた音階ボタン

大正琴の楽譜は数字譜という特別なもので、数字はそれを見ながら弾くのに便利です。五線譜が読めない人でも数字を追っていけるため、簡単に演奏ができます。
下の数字譜を見ると「人」「親」という文字もありますが、「人」は人差し指、「親」は親指、「中」は中指、「薬」は薬指を指しており、どの指で弾けばよいかも一目瞭然です。

数字譜の例「さくらさくら」

数字譜の例「さくらさくら」

大正琴は1つの弦で2オクターブと少しの音域です。音階ボタンを押さずに弾く開放弦の時のソから、それより高いソ、さらに高いソの少し上のラ♯までとなります。第4弦がオクターブ違いなので、音域は3オクターブ以上といえます。ただし、実際にメロディとして弾けるのは2オクターブとなります。

大正琴の音域

大正琴では、音階ボタンを左右に揺らすと、心地良いビブラートをかけることができます。慣れないうちは右手の弓もつられて動いてしまいますが、少し続けているとコツがつかめます。楽器がないときにも、机の上で左手の指を揺らしながら、右手の指で前後に直線を弾くような練習をすると、早くコツがつかめるようになります。