音響機器 スピーカー開発

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学生時代の研究も生かし、音響特性や聴感評価にこだわった
スピーカーシステムを作っています。

牧野 陽平
音響事業本部 開発統括部 SC開発部 スピーカーユニットグループ
2012年入社/工学研究科了(機械工学専攻)

学生時代のこと

大学の研究室では、超音波振動による摺動部の摩擦低減,、制御技術に関わる研究に携わっていました。制御方法ひとつをとっても結果は大きく変わってくるので、測定用のプログラムや評価手法を検討したりと、充実した研究室時代でした。特に音響分野に特化した研究をしていたというわけではないでのすが、研究で得た音響分野に関わる知識はヤマハに入社してからも生かされています。
また、オーディオにも興味があり、音響機器の自作や改造をするなどして、「いかに自分好みの音にできるか」というテーマに日々没頭していました。実際に製品を分解してみるなどして、仕組み、動作原理などを調べるのが大好きでした。

入社動機と今の仕事

もともと音響機器に興味があり、スピーカーシステムを作りたい想いで就職活動に取り組んでいました。音響メーカーという意味では他社もいろいろと比較検討しましたが、ヤマハは事業規模が広く、世の中を驚かせるような商品を多数リリースしており、非常に魅力的に感じたのを覚えています。ヤマハでしか実現できない商品があると感じ、次第にヤマハに対する志望度が高まっていきました。
入社した後も、周りに同じような情熱を持つ社員の方が多く、非常に個性的な方に囲まれながら、日々仕事をしています。

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現在はスピーカーユニットの設計、開発を主に行っています。搭載製品はさまざまで、民生用のスピーカーからプロオーディオ向け、電子楽器と多岐に渡ります。関係部署とスピーカーユニットの仕様の打ち合わせの後に、要求仕様、コストを達成できるよう設計を行っていきます。音響特性、耐久性を満たすことはもちろんですが、いかに聴感的に優れたスピーカーユニットが作れるかを日々検討しています。試作の際には組立方法、接着剤の量などが数ミリ、数グラム違うだけでも特性に大きな変化が出てしまうため、常に細心の注意を払って組立を行っています。

働くモチベーションとヤマハで得られる成長

自分の設計したものをたくさんのお客さまに使っていただけることが一番のモチベーションにつながっています。市場での商品の評価と自分の仕事の評価が直結するため、非常にやりがいを感じています。また、技術的にも専門的な内容が多く、勉強の毎日です。特に音の評価に関する部分では聴感評価と物理量の紐付けが難しく、先輩方に意見を聞くなどして自分の中で音に対する評価基準を形成しています。最終的な音を評価される際に「いい音だね」と言われるのが、何よりもうれしいことです。

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印象深いエピソード

市場視察の目的で国内外の展示会などへ行った際のことですが、実際に販売店やユーザーの方から生の意見をいただけたことが、開発を行っていく上での励みとなりました。もちろんいい意見ばかりとは限らないのですが、直接お話しすることで自分が向いている方向とお客さんが期待するヤマハ像が見えてきました。それからはどのようにすればお客さまの予想を裏切りつつも、期待を超えることができるような商品が作れるかを日々模索しています。

[画像] オフタイムの写真

オフタイム

晴れていれば自転車でいろいろなところに行っています。写真は昨年琵琶湖一周した時のものです。