音響機器 ソフトウェア開発

[画像] 今岡啓一の写真 1

音響機器に携わる仕事を検討する中で、
ヤマハの独自技術と幅広い事業展開に惹かれました。

今岡 啓一
音響事業本部 開発統括部 SC開発部 ソフトグループ
2008年入社/工学研究科了(地域環境システム専攻)

学生時代のこと

小学校時代、放送委員会に入った経験から音・音声に興味を持ち、大学ではそうした分野を学べる研究室を希望しました。研究内容としては、スピーカーをバッフル板に取り付けたときの音場効果をシミュレーションしたり、小型スピーカーユニットの非線形歪の測定方法を検討したりしていました。息抜きと称して、研究室のメンバーと頻繁に飲みに行くこともありましたが、研究にも力を入れて取り組み、国内外の学会で発表する機会もたびたびありました。

入社動機と今の仕事

学生時代にスピーカーの研究をしていたこともあり、音響機器に携われる仕事に就きたいと漠然と思っていました。企業と製品を知るために、日本音響学会の賛助会員を端から順に調べていた中、目に留まったのがヤマハの「YSP」シリーズでした。テレビの前に置くだけで、自分の後方からも音が聞こえるという技術にとても興味を持ちました。また、ヤマハは楽器をはじめ、オーディオ機器やPA機器など、音・音楽の分野で幅広く事業を展開しているので、正直、どこの部署に配属されても面白そうだと思ったのが応募のきっかけでした。

[画像] 今岡啓一の写真 2

入社以来、サウンドバーと呼ばれるカテゴリーの商品開発にかかわっています。ソフト担当としてコーディングやテストをするのが主な仕事です。お客様が直接使用する機能だけでなく、工場で製品を組み立てる際に使用する検査機能を実装したりもします。学生時代にC言語で数値計算のプログラムを組んだことはありましたが、組み込みシステムのソフトとなると規模も複雑さも違い、大変なことも多いのも事実です。しかし、周りには詳しい先輩方がいらっしゃいますので、指導していただきながら勉強の日々を過ごしています。

働くモチベーションとヤマハで得られる成長

コンシューマー向けの製品にかかわっているので、担当製品を家電量販店で見かけることができるのは楽しみの一つです。また、毎年のように新製品を開発しているので、その時々の新しい技術に触れることができるのも魅力です。例えば、2015年に発売された「YSP-5600」は、サウンドバーとして世界で初めてDolby Atmos、DTS:Xに対応したとして話題になりました。さらに、社内外のセミナーに参加させていただく機会もあります。昨年は静岡大学主催の「組込みシステムアーキテクト養成プログラム」を受講し、とても刺激を受けました。

印象深いエピソード

入社1年目で担当した「YSP-4100」の開発です。1年目は研修をするのみと勝手に想像していたので、開発プロジェクトの一員にアサインされたときは「えっ、いきなり!」と驚くとともにうれしさと不安でいっぱいでした。実際には、「自分の担当機能が何のためのものなのか?」「前モデルからどこを変更すればよいか?」「期日に間に合うのか?」などと、多くの課題を抱えて大変な時期もありました。しかし周りの方々が忙しい中、時間を割いてサポートしてくださったおかげで無事に乗り切ることができました。今振り返っても恥ずかしい仕事ぶりだったように思いますが、貴重な経験をさせていただきました。

[画像] オフタイムの写真

オフタイム

3歳になる息子と遊ぶのが楽しみです。やんちゃ盛りで体力的には大変ですが、かわいくて仕方がありません。