夢中になれるものを。
夢中になれる人たちと。

山口 泰平

製造プロセス統括部 金属技術部 金属工法グループ

2019年入社/工学専攻

「生産の仕組み」に惹かれて。

ヤマハを志望したのは、多様な事業を展開し、さまざまな製品を手がけていることに魅力を感じたから。そして、生産工学を学んだ者として多種多様な製品をつくり出す生産の仕組みが気になったから。面接で初めて浜松を訪れた日のことを昨日のことのように覚えています。
面接会場は新しく完成したばかりの社屋。構内にはたどり着いたものの、どの建物に行ってよいか分からない。多くの社員の方に助けを求め、何とか会場にたどり着いたのは予定時間の15分遅れでした。面接では熱心にアピールをしましたが、心の中では「もうダメだ」という冷ややかな自分がいて……。あんなに変な汗をかいたのは人生で初めてのことでした。
ただし、ヤマハは懐の深い会社です。幸いにも入社のご縁をいただき、現在は設備の制御、設備のIoT化、工程の改善などの仕事を任されています。海外工場のIoT化を目指すための工程管理システムを導入したり、画像処理技術を使用した検査設備の導入を行ったり。専門分野を中心とした幅広い業務で、充実した毎日を過ごせています。

「初めての買い物」が、運命を変えた。

「夜なのに明るい!」。それが、浜松で暮らし始めたときの第一印象でした。ただし、その印象は、田舎暮らしが長かったゆえのものだったようです。大都市出身の同期たちは口々に「浜松の夜は暗い」と言っていました。都会とは言えないけれど、田舎ではない。俯瞰的に見ると、浜松はそんな街なのでしょうね。
この街で暮らしていく上で、「足」が必要だと考えた私は、市内のサイクルショップでクロスバイクを購入します。クルマを買うほどの余裕がなかったから、自転車を買ったのですが、この「初めての買い物」が私の浜松ライフに大きな影響を及ぼすことになるのです。
自然を楽しみながら、どんな場所にでも行ける。気になる場所やお店を見つけたら、気軽に立ち止まって、みかんやお茶の葉を買う。いざ、乗り始めてみると、「自転車ってこんなに楽しいものだったのか!」と夢中になりました。そして、私の中にある疑問が芽生えたのです。「実用性を考えてクロスバイクを選んだけれど、ロードレーサーの乗り心地はどうなんだろう?」。案の定、私はニューマシンに手をつけることになります。1台目を購入してから1年も経っていないタイミングでのことでした。

600kmの道を踏破!

風を切るような疾走感。坂道を登り、良い景色が見えた時の達成感。私はますます自転車の世界にのめり込んでいきました。浜名湖を周回したり、天竜川沿いの道をさかのぼったり。休日は、ツーリングに夢中になり、最近では長距離自転車イベント「ブルベ(Brevet)」にも参加し、600kmのコースを踏破することができました。
また、最初は自分で楽しむだけだった自転車ですが、その魅力を熱心に「布教」してきた甲斐あって、今ではそれを共有し合える仲間ができました。みんなでツーリングに出かけたり、思い思いに愛車を改造したり。仕事以外でも充実した日々を過ごせています。
ヤマハには、それぞれに好奇心にあふれ、いろいろなことに夢中になっている人がたくさんいます。もっともメジャーな音楽では、気が合う仲間でバンドを組んだり、楽団を起ち上げたりといった活動が活発です。さらにはeスポーツも盛んで、ヤマハのeスポーツ部には多くの社員が所属して、それぞれにお気に入りのタイトルを楽しんでいます。本格的に取り組むチームから、エンジョイ勢まで、その楽しみ方も実にさまざま。私自身も、eスポーツ部に所属し、室内で自転車を漕ぐことのできるサイクルトレーナーを使ったゲームを楽しんでいますよ。周囲からは、「バーチャルでも自転車か」なんてツッコミを入れられていますけどね。

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