2021年度実習テーマ:電子楽器のヘッドホン・LINE出力特性と電気回路及び電子部品の影響について調査

楽器事業本部 電子楽器事業部 電子楽器開発部 電気グループ

[ 画像 ] 電子楽器事業部電子楽器開発部電気グループ

※本テーマは電気エンジニアを目指す方向けのプログラムです。

電子楽器の音を出す部分には、楽器本体に内蔵されたスピーカー以外にも、ヘッドホンを使って音が聞ける「ヘッドホン出力」、外部機器等に接続して音を出す「LINE出力」などがあります。
本研修では、ヘッドホン出力やLINE出力の音質性能を決めている電子回路において、

  • 回路構成およびその回路に使用している電子部品が、どのように音質性能やキャラクターを決定づけているか
  • 設計者は、どのような視点で回路を決定し、部品を選定しているか
を調査し、最終的に製品の要求仕様を満たす音質が得られるまでのプロセスを、実際の楽器を使って体験していただきます。

<実習の一例>

ヘッドホン出力回路を組んでみて特性を評価、体験

  • 何かを変えると音が変わる体験。(定数が同じでも音が変わる)
  • 変わった音が製品として望ましいか考える体験。
  • 音が変わった理屈を考えてみる体験。(部品であれば材質なのか、どの特性値か、構造が起因するのか。)

具体的な音質評価検討

  • 部品交換 DAC、オペアンプ、C, R
  • 回路構成の検討 フィルター定数変更、駆動回路電源仕様

音質評価には、測定器を用いて定量的に評価するもの(「周波数特性」「S/N」「歪率」など)と、測定器には現れないため自身の耳で評価するものとがあります。
本研修では、はじめに定量的な評価により、どのような回路パラメータがどのように音質に影響するのかを確認し、その後、測定器には現れない部品の音質差を自身の耳で評価していただきます。

12/21(火)9:00~12:00

2/7(月)~2/18(金)

ヤマハ本社(静岡県浜松市)

電気系

特別な専門知識がなくとも参加していただけるプログラムですが、電磁気学や回路理論を履修済みの方はより高度な検証項目にチャレンジできます。
オシロスコープや半田ごてを多用しますので使用経験があることが望ましいです。

電気回路を組んだことが有る方はその時の体験を教えてください。
電気回路を組んだことの無い方は組んでみたい回路について教えてください。