2019年08月06日
快適なクラウドサービス使用を実現するヤマハルーターの機能拡張
アプリケーション制御ライセンス『YSL-DPI』
独自のSD-WANソリューションに新展開、2019年9月発売
ヤマハ株式会社は、「Office 365」をはじめとするクラウドアプリケーションごとに、最適な通信経路の選択を実現する、当社ルーター用のアプリケーション制御ライセンス『YSL-DPI』を2019年9月に発売します。

ライセンス品名・価格
品名 | 品番 | 対応ルーター | ライセンス価格 | 有効期間 |
---|---|---|---|---|
DPI Type1 1年 | YSL-DPI1-1Y | RTX830 | 23,500円(税抜) | 1年 |
DPI Type1 5年 | YSL-DPI1-5Y | RTX830 | 70,500円(税抜) | 5年 |
- ◎アプリケーション制御を利用するためには、9月下旬頃にリリース予定の最新ファームウェアへのリビジョンアップが必要です。
- ◎対応ルーターに関しては、今後追加対応を検討してまいります。
- ◎販売計画:ライセンス(合計)20,000台分のライセンス/年
製品の概要
近年、クラウドを利用する企業が増えており、拠点から本社やセンター拠点への通信量が増大しています。このような状況を回避するため、拠点から直接クラウドにアクセスすることのできる「インターネットブレイクアウト」という技術が注目されています。
今回発売するアプリケーション制御ライセンス『YSL-DPI』は、DPI(Deep Packet Inspection)の技術を使うことで、通信トラフィックをアプリケーションごとに識別し、識別したアプリケーションごとにルーティング、QoS、フィルタリング処理*を可能にします。また、ルーターのWeb GUIにおける識別したトラフィックの可視化を実現します。
- ※これら機能を有効にするためには、アプリケーション制御ライセンス『YSL-DPI』が必要です。
また、一部のアプリケーションは、ルーティング時に制約があります。
主な特長
1.通信トラフィックの見える化
ルーターを通過する各アプリケーションの通信量を、ルーターのWeb GUI上のダッシュボードでグラフ表示することができます。その表示内容としては、以下のようなものがあります。
- すべての通信量の可視化
- 通信量の多いアプリケーションの可視化
- 通信量の多い端末の可視化

2.Web GUIによるかんたんな設定
アプリケーション制御の設定は、Web GUIのかんたん設定から、主要アプリケーション群を選択し、破棄や経路選択をクリックするだけで行うことができます。
その他のアプリケーションの詳細な設定は、コマンドから設定可能です。

3.最新のシグネチャーの自動更新
シグネチャーは、日々変化するアプリケーションを識別するために必要で、定期的に更新されます。なお、ヤマハルーターでは、シグネチャーの更新を定期的にチェックし、最新のシグネチャーが利用可能な場合にはダウンロード、および使用中のシグネチャーとの置き換えを自動で行います。また、シグネチャーを更新時も、発生している通信トラフィックへの影響はありません。

仕様
2019年9月下旬頃にリリースする「RTX830」におけるアプリケーション制御のスペックは以下の通りです。
識別可能アプリケーション数 | 約3,000 |
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最大アプリケーション制御スループット | 370M bit/s |
アプリケーション制御と連携可能な機能 | ダッシュボード、統計情報、フィルター型ルーティング、QoS、IPフィルター |
- ※識別可能アプリケーション数は、定期的にダウンロードするシグネチャーにより数が変わります。
- ※アプリケーション制御のスループットは、44 Kバイト HTML ファイルのトラフィックを用いて測定しています。
『RTX830』用ファームウェアの詳細は、下記ウェブサイトをご参照ください。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/#fw_release
アプリケーション制御の設定例は下記ウェブサイトにて随時公開します。
https://network.yamaha.com/
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/
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