2019年06月11日
システムの柔軟性、拡張性を高める新世代のネットワーク対応パワーアンプ
ヤマハ パワーアンプリファイアー
『PCシリーズD/DIモデル』
![[ 画像 ] パワーアンプリファイアー 『PC412-D』](images/1906110101.jpg)
ヤマハ株式会社は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、パワーアンプリファイアー『PC412-D』『PC406-D』『PC412-DI』『PC406-DI』を2019年12月に発売します。
このたび発売する『PCシリーズ D/DIモデル』は、従来のアンプに求められてきた高い出力、高い音質、高い安定性などの基本性能に加えて、近年ニーズが高まっている豊富な信号処理能力、標準化しつつあるオーディオネットワーク規格「Dante」への対応をはじめ、独自のインプットマトリクス機能までを搭載した新世代のパワーアンプリファイアーです。20×8の豊富なインプットマトリクス機能を活用することで、アナログや「Dante」の入力から取り込んだ音声を内蔵プロセッサーで調整した後、「Dante」により他のアンプへ出力するなど、“増幅器”にとどまらない役割を担い、システムの柔軟性、拡張性を大きく高めます。
『PCシリーズ D/DIモデル』は、1,200W、600Wの2つの出力モデルの各々に、スタンダード仕様、固定設備仕様の2つのコネクタータイプを揃え、計4モデルから用途に応じて選択できます。リモートコントロール/モニタリングソフトウェアである「ProVisionaire Control」や「ProVisionaire Touch」に対応し、柔軟なコントロールやモニタリングが可能です。
品名 | 品番 | 価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|
ヤマハ パワーアンプリファイアー |
PC412-D | オープンプライス | 2019年12月 |
PC406-D | オープンプライス | 2019年12月 | |
PC412-DI | オープンプライス | 2019年12月 | |
PC406-DI | オープンプライス | 2019年12月 |
主な特長
- インプットマトリクス機能と「Dante」入出力の融合
- パワフルな信号処理能力
- 「ProVisionaireシリーズ」による統一された操作環境の提供
- 基本性能を高い次元で実現する高効率Class-Dアンプ
1.インプットマトリクス機能と「Dante」入出力の融合
20×8のパワフルなインプットマトリクス機能を搭載し、システムの高い柔軟性、選択肢を備えています。例えば、アナログ入力した音声を「Dante」ネットワークに出力することで、4chの「Dante」インプットラックのように使用することができます。また、ミキサーやシグナルプロセッサーのないシステムの場合においても、マトリクス機能を有効活用することで柔軟なルーティングを実現し、内蔵プロセッサーの活用により音声信号処理を施すことが可能です。さらに「ProVisionaire Control/Touch」を用いることで、コンソールやハードウェアコントローラーがないシステムにおいても、柔軟にコントロールやモニタリングすることもできます。
2.パワフルな信号処理能力
『PCシリーズD/DIモデル』は、当社が培ってきた先進的なDSP処理技術と、スピーカー制御技術を惜しみなく搭載しました。スピーカーのプロセッシングに効果的なFIR EQ*1や16バンドのPEQ、CrossoverやDelayをはじめ、ピークリミッターやRMSリミッターなど、豊富かつ強力なプロセッシング機能を搭載しました。前述のインプットマトリクス機能と「Dante」出力を活用することで、EQを施した音声を他のアンプに出力することも可能*2です。
- *1:将来のアップデートで対応を予定。
- *2:EQした音声は最大4chまで出力可能
3.「ProVisionaireシリーズ」による統一された操作環境の提供
アンプのパラメーターやコンフィグレーションの設定は本体パネルだけでなく、アンプ設計ソフトウェアである「ProVisionaire Amp Editor」を使用することで柔軟にかつすばやく行うことが可能です。加えて、リモートコントロール/モニタリングソフトウェアである「ProVisionaire Control」「ProVisionaire Touch」に対応、アンプの設定からコントロール/モニタリングシステムの構築まで一貫した操作感で行うことが可能です。
![[ 画像 ] 「ProVisionaire Amp Editor」](images/1906110102.jpg)
4.基本性能を高い次元で実現する高効率Class-Dアンプ
アンプに求められる基本性能、すなわち高音質・高出力・高い安定性を実現するため、高効率で歪みの少ない最先端のClass-Dアンプを搭載。芯のある輪郭がはっきりした低域、きめ細やかなニュアンスまで明瞭に再生する高域を提供するとともに、4chそれぞれ1,200W/600W(8Ω)の高出力とともに、2Ωの高負荷時にも安定した動作を実現しました。『DIモデル』はハイインピーダンス接続にも対応し、1台で多数のスピーカーを駆動することが可能です。
主な仕様
モデル | PC412-D | PC406-D | PC412-DI | PC406-DI | |
---|---|---|---|---|---|
出力 1kHz,non-clip,20msec burst,all Channels driven |
16Ω | 600W × 4 | 300W × 4 | 600W × 4 | 300W × 4 |
8Ω | 1,200W × 4 | 600W × 4 | 1,200W × 4 | 600W × 4 | |
4Ω | 1,900W × 4 | 900W × 4 | 1,900W × 4 | 900W × 4 | |
2Ω | 2,500W × 4 | 1,300W × 4 | 2,500W × 4 | 1,300W × 4 | |
Hi-Z(100V mode) | - | - | 1,200W × 4 | 600W × 4 | |
Hi-Z(70V mode) | - | - | 1,200W × 4 | 600W × 4 | |
増幅方式(出力回路) | Class D,Single ended output | ||||
全高調波歪率 | 8Ω,1kHz,10W,All Channels driven | 0.01% | |||
4Ω,1kHz,half power,All Channels driven | 0.10% | ||||
周波数特性 | 8Ω,1W,35Hz to 20kHz | +0.5 ,-1.5 dB | |||
クロストーク | 8Ω,1kHz,half power,input 150Ωshunt A-weighted | ≦ -60 dB | |||
S/N比 | 8Ω,gain setting=32dB,A-weighted | 112 dB | 109 dB | 112 dB | 109 dB |
最大入力レベル | +28 dBu | +25 dBu | +28 dBu | +28 dBu | |
入力インピーダンス | 20 kΩ(バランス) | ||||
Dante インターフェース |
Channel count | 16 IN with Dante Redundancy,16 OUT | |||
Sampling frequency | 96/88.2/48/44.1 kHz | ||||
消費電力 | 1/8MAX power,2Ω,Pink noise at all channels | 1,850W | 1,050W | 1,850W | 1,100W |
Idle | 190W | 165W | 190W | 190W | |
Standby | 100V / 9W | ||||
使用温度 | 0℃ ~ 40℃ | ||||
保存温度 | -20℃ ~ 60℃ | ||||
寸法 | 480W×88H×528Dmm | ||||
質量(グリル、ハンドル付き) | 16.0kg | 15.6kg | 16.0kg | 15.9kg |
- ※今回の新製品の詳細については、プロオーディオサイトをご参照ください。
https://jp.yamaha.com/products/proaudio
- *文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。