2018年10月05日

ベトナムでの「器楽教育」定着化に関する施策が
文部科学省「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」のパイロット事業に採択

− 2016年度に続いて2度目の採択 −

ヤマハ株式会社がベトナム社会主義共和国(以下、ベトナム)で展開している「器楽教育定着化に向けた学校教員養成事業」が、文部科学省が進めている「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」の2018年度パイロット事業として採択され、応援プロジェクトの一つに選ばれました。なお、「EDU-Portニッポン」のパイロット事業への採択は、2016年度に続いて今回が2回目※1となります。

[ 画像 ] EDU-Port Japan

ヤマハはこれまで総合楽器メーカーとして、楽器を実際に演奏して学ぶ「器楽教育」のメリットを世界各地の音楽教育現場に広めてきました。ベトナムもその一つで、2019年からの改訂を控える同国の学習指導要領への「器楽教育」の導入・定着化を目指し、10都市での音楽クラブ活動の展開を通じたモデルケース形成、教科書改訂支援、そして教員養成支援などを積極的に行っています。

こうしたベトナムでの一連の取り組みは、国立大学法人横浜国立大学や株式会社教育芸術社、ハノイ日本人学校の協力のもとで推進しており、2016年11月には「EDU-Portニッポン」の2016年度パイロット事業※1に採択され、今年6月には日本貿易振興機構(以下、JETRO)が進める「社会課題解決型ルール形成支援プロジェクト」※2にも採択されました。

また、現地の政府機関・国立教育機関との連携も進めており、2017年10月にはベトナム教育訓練省初等教育局と「器楽教育の普及」に関する覚書を締結※3、さらに今年8月にはハノイ国立教育大学と協力覚書を締結※4し、「器楽教育」が行える現地教員の養成のための授業も開講しました。

[ 画像 ] 現地で展開する音楽クラブ活動での小学生による演奏の様子
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現地で展開する音楽クラブ活動での
小学生による演奏の様子
[ 画像 ] ハノイ国立教育大学での「器楽教育」講座の様子
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ハノイ国立教育大学での「器楽教育」講座の様子

文部科学省が進めている「EDU-Portニッポン」は、関係府省や国際協力機構(JICA)、JETRO、地方公共団体、教育機関、民間企業、NPOなどが協力して、世界から高い関心を集めている日本の教育を官民協働のオールジャパンで海外展開していくものです。

今回、当社の取り組みが「EDU-Portニッポン」のパイロット事業として選定されたことで、今後、文部科学省をはじめとした関係機関から、事業策定の支援、現地情報の提供、現地関係機関との調整支援といったサポートを得ながら、ベトナムにおける「器楽教育定着化に向けた学校教員養成事業」を展開することが可能となります。

当社は今後も、こうした活動を通じて、世界の子どもたちに音楽の素晴らしさを知る機会を提供していきます。

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