2017年06月06日

「個人のものづくり」を積極支援

当社の自然応答技術「HEARTalk™」を採用した初の製品がスイッチサイエンス社から発売

− メイカー市場、パーソナルファブリケーション市場への製品・技術投入を加速 −

ヤマハ株式会社が開発した自然応答技術「HEARTalk」を搭載した初の製品が、電子工作用の電子部品を販売する株式会社スイッチサイエンス(以下スイッチサイエンス)から本日販売されます。当社は今後も、こうした「個人のものづくり」を対象にした市場への製品・技術投入をより積極的に行っていく予定です。

昨今、3Dプリンタをはじめとした個人向けのデジタル工作機械の発達や、CADに代表されるデジタル設計技術の一般化に伴い、個人でものづくりを行う動きが活発化しています。こうした動きや市場は、メイカームーブメントやパーソナルファブリケーションと呼ばれており、総務省 情報通信政策研究所の報告*によると、「3Dプリンタ等の普及により、インターネットを介してアイデアやデータを交換して、個人レベルでもものづくりを行うことが可能となる新しい社会(ファブ社会)が到来しつつある」とされています。

当社はこうした「個人のものづくり」の成長性と可能性に着目し、これまで同市場に向けた技術投入やイベント協賛などを積極的に行ってきました。2013年10月に、当社の歌って奏でる半導体「NSX-1」を搭載した音源基板「eVY1 シールド」がスイッチサイエンスより発売されたほか、「YouFab Global Creative Awards2016」(主催:FabCafe)への協賛、「Maker Faire Tokyo」(主催:株式会社オライリー・ジャパン)への出展をはじめ、メイカームーブメントやパーソナルファブリケーション領域への技術提供や、関連イベントへの出展・協賛を重ねてきました。

今回のスイッチサイエンス「HEARTalk UU-001」への技術提供は、この一環として行ったもので、ハードウェア関連の施策としては「eVY1 シールド」への技術提供に続いて第2弾となります。また今夏には、第3弾として新しい製品の提供も予定しており、同市場への技術・製品投入を加速させることで、当社は今後もより積極的に「個人のものづくり」を支援していきたいと考えています。

電子楽器「ウダー」を製作する宇田道信氏が企画を担当した製品で、自作の工作機械やロボットに自然応答技術「HEARTalk」を組み込むことができる電子工作向け基板です。「HEARTalk」とは、人間と機械との会話を自然にするために開発されたヤマハの独自技術で、人間の呼びかけ音声の音楽的要素をリアルタイムに解析し、機械の応答音声の強さ、抑揚、間、高さを自然にすることができる技術です。「HEARTalk UU-001」を自作の工作機械やロボットに簡単に組み込めば、人間の問いかけに自然に応答する機能を簡単に付加することができます。本製品は、スイッチサイエンスのウェブショップにて本日より販売されます。製品詳細、購入方法などについてはスイッチサイエンスの公式サイトをご覧ください。

  • 商品コード:HEARTALK-UU-001
  • 価格(税込):9,180円
  • 発売日:6月6日(火)
  • 販売:株式会社スイッチサイエンス、企画:ウダデンシ、技術協力:ヤマハ株式会社
  • スイッチサイエンス公式サイト:https://www.switch-science.com/

今や個人のアイデアや想像力はすぐに形となり、日々「新しい価値」として提示されるようになりました。当社は今回、この新しいムーブメントに対して、「HEARTalk」という技術を投入しました。この技術は、2015年に創設された新規事業・価値の社内公募制度「Value Amplifier」(バリューアンプリファイヤー)から生まれた技術です。新しい創造体系と新しい技術が交われば、きっと想像もできない「新しい価値」が誕生するはずです。当社は今後も「個人のものづくり」を積極的に支援することで、当社のみでは生み出し得ない「新しい価値」の発見・創出に取り組んでいきます。

  • *HEARTalk(ハートーク)は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
  • *その他の文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
  • ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
    発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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