2016年09月20日

無線LANアクセスポイントシリーズのラインナップ拡充
IEEE 802.11ac wave2に対応したフラッグシップ登場

ヤマハ 無線LANアクセスポイント 『WLX402』

− 2016年11月発売開始 −

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ヤマハ 無線LANアクセスポイント 『WLX402』
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ヤマハ 電源アダプター 『YPS-12V3A』

ヤマハ株式会社は、無線LANアクセスポイントシリーズ製品の新ラインナップとして、IEEE 802.11ac wave2に対応し最大1.7Gbit/sで通信可能なWLX402を発売いたします。

  • *5GHz帯で高速なデータ通信を可能とする新しい無線LAN規格

本体

品名 品番 本体価格 発売時期
無線LANアクセスポイント WLX402 99, 800円(税抜) 11月
  • ◎販売計画:WLXシリーズ全体で 31,000台/年

関連オプション

品名 品番 本体価格 発売時期
PoEインジェクター YPS-PoE-AT 15,800円(税抜) 発売中
電源アダプター YPS-12V3A 7,000円(税抜) 11月
スマートL2スイッチ
(PoE給電対応モデル)
SWX2200-8PoE オープン価格 発売中
コンソールケーブル YRC-RJ45C 4,800円(税抜) 発売中

ヤマハ株式会社が、1995年にルーター市場に参入して以来、その製品群は中小規模ネットワーク・SOHOを中心に、多くの企業に導入いただいております。また、2011年2月にスイッチ市場に、2013年3月に無線LANアクセスポイント市場に参入し、2016年1月末にネットワーク機器累計出荷台数300万台を達成いたしました。
2013年3月に発売した無線LANアクセスポイント「WLX302」(以下、「WLX302」)は、無線LANにおける「見えない電波」、「不安定な接続性」、「トラブルシューティング」などの顧客課題の解決を図り、また2016年4月に発売した「WLX202」では、5GHz帯で高速なデータ通信を可能とする無線LANの新しい規格であるIEEE 802.11ac wave1に準拠し、中規模オフィスや商業施設などで大変好評をいただいております。
今回発売する無線LANアクセスポイント『WLX402』(以下、『WLX402』)は、さらに5GHz帯で最大1.7Gbit/sでの高速通信を可能にするIEEE 802.11ac wave2に対応し、多拠点の店舗やオフィスビルを無線化する場合にも安定した通信を可能にする無線LANアクセスポイントです。
『YPS-12V3A』は、『WLX402』専用電源アダプターです。

1. IEEE 802.11ac wave2対応の高速通信

WLX402はIEEE 802.11ac wave2に対応し、5GHz帯で同規格に対応した無線LAN端末と高速なデータ通信(最大伝送速度1.7Gbit/s)が可能です。WLX402は、5GHz帯と2.4GHz帯を同時に使用することができ、2.4GHz帯、5GHz帯それぞれで50台、合計100台の端末を接続することが可能です。
5GHz帯(最大1.7Gbit/s)+2.4GHz帯(最大300Mbit/s*)のデータ通信速度を有効活用できるように、LANインターフェースを2ポート用意し、リンクアグリゲーションにより2ポートを束ねることでLAN側への通信においても無線LANの最大速度で有効に通信することが可能になりました。

*最大伝送速度は規格上の最大値であり、実際の速度とは異なります。

[ 画像 ] 図1:2つのLANポートを搭載
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図1:2つのLANポートを搭載

2. 自律型無線LANコントローラー搭載

WLX402はWLX302/WLX202で好評いただいています無線LANコントローラー機能を搭載しています。 コントローラーとして設定したWLX402から最大49台の無線LANアクセスポイントを設定・管理することができます。また、WLX402の無線LANコントローラー機能は、WLX402だけでなく、WLX302やWLX202を同じグループとして設定・管理することが可能になりました。
また、複数のWLX402を導入している環境では、無線端末が接続するときに最適なアクセスポイントを選択できるように、無線LANアクセスポイント間で調整する機能を搭載しており、常に安定した通信が可能です。

[ 画像 ] 図2:無線LANコントローラーの設定画面
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図2:無線LANコントローラーの設定画面

3. 反射板による電波の最適化、外部アンテナ対応

WLX402は、無線の電波を有効活用するために反射板を標準添付しました。反射板をWLX402の本体に取り付けることで、送信時はアンテナが裏面に放射した電波を前側へ反射させ、本体後ろ側への電波を有効に前側へ放射します。受信時には、アンテナが受信できなかった電波を反射板でアンテナ方向へ反射させ、受信電力を増大させます。反射板を取り付けることで、本体前方で快適に通信できるエリアが広がります。
また、WLX402は外部アンテナに対応しています。壁や扉などにより電波の受信状態が悪い環境で使用する場合や、野外で無線LANによる通信を行う場合に外部アンテナを使用できます。
外部アンテナは、2.4GHz/5GHz帯2バンド対応の指向性アンテナと無指向性アンテナが利用可能です。

[ 画像 ] 図3:反射板の効果
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図3:反射板の効果

4. WLXシリーズの独自機能

WLX402では、無線LANアクセスポイント単体にRADIUS認証サーバー、証明書発行を含む認証局を搭載し、高度なセキュリティー(EAP-TLS認証)システム構成することができます。
さらにWLX402では、WLX302で好評いただいています無線LANの『見える化』機能を搭載し、スナップショット機能で、過去の電波の状態をGUIですぐに確認することができます。今後の機能拡張として、同じフロアに設置した複数のWLX402の無線の状態を確認できる機能を追加する予定です。

[ 画像 ] 図4:無線LANの『見える化』画面
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図4:無線LANの『見える化』画面

5. 充実した保守保存機能

無線LANコントローラーに設定したWLX402のUSBポートにUSBメモリーをさしておくことで、管理するWLX402、WLX302、WLX202の無線ログをコントローラーに集約する機能を搭載しました。集約した無線ログは、MACアドレス、IPアドレスなどのキーワードにより検索・抽出することが可能で、抽出したログをGUIからPCへ保存することができます。一元管理している無線LANコントローラーにアクセスするだけで、端末が接続できないなどの事象が起きている時間帯のすべてのアクセスポイントの無線ログを確認することが可能です。

[ 画像 ] 図5:ログ検索画面
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図5:ログ検索画面

6. 機能・性能の継承

現行モデルのWLX302やWLX202で好評いただいています機能・性能はWLX402にも継承されています。
最大50℃の動作環境条件温度対応や各周波数帯で各8個、合計16個のSSIDを利用できます。SSID毎に認証方式、暗号化方式、IEEE802.1QのタグVLANとの関連付けが設定できます。
また、ヤマハルーター「RTX1210/NVR700W/NVR510」のLANマップにも対応しており、LANマップの配下にWLX402を接続することで、ヤマハルーターから無線LANアクセスポイントや接続した端末を一元管理することができます。

  • *Service Set Identifierの略、無線LANの接続先のアクセスポイントもしくはネットワークを識別するための名前。
[ 画像 ] 図6:LANマップ画面
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図6:LANマップ画面

赤字は、差分点です。

項目 WLX402 【参考】WLX202 【参考】WLX302
希望小売価格(税抜) 99,800円 39,800円 オープン価格
JAN コード 49 57812 61127 5 49 57812 60098 9 49 60693 23707 6
LAN ポート 2ポート
(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、ストレート/クロス自動判別)
1ポート
(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、ストレート/クロス自動判別)
コンソールポート(設定用) 1ポート(RJ-45)※1 メンテナンス用途のため、ご使用いただけません 1ポート(RJ-45)※1
USBポート 1ポート(USB 2.0 Type-A、USBメモリーに対応) - -
Flash ROM 512MB+32MB(ファームウェア:1組、
コンフィグ:1組)
256MB(ファームウェア:1組、コンフィグ:1組)
RAM 512MB 128MB 256MB
アンテナ 2.4GHz帯用× 2本、5GHz帯用アンテナ×4本を本体に内蔵
外部アンテナ端子(2.4GHz/5GHz共用) ×1
2.4GHz帯/5GHz帯兼用アンテナ×2本を本体に内蔵 2.4GHz 帯用×2本、5GHz 帯用×2本を本体に内蔵
MIMO方式 5GHz:MIMO(4×4、4ストリーム)、MU-MIMO(最大3ユーザー)
2.4GHz:MIMO(2×2、2ストリーム)
シングルユーザーMIMO(2×2、2ストリーム)
2.4GHz帯無線LAN規格 IEEE802.11b/g/n(最大伝送速度300Mbit/s※2
5GHz帯無線LAN規格 IEEE802.11a/n/ac
(最大伝送速度1.7Gbit/s※2
IEEE802.11a/n/ac
(最大伝送速度866Mbit/s※2
IEEE802.11a/n
(最大伝送速度300Mbit/s※2
2.4GHz/5GHz 利用 同時利用可能
5GHz 対応周波数帯 W52/W53/W56
アクセス方式 インフラストラクチャーモード、WDSモード
接続端末数 5GHz帯:最大50台、
2.4GHz帯:最大50台、
最大100台
5GHz帯:推奨30台、
2.4GHz帯:推奨30台、
推奨60台
5GHz帯:最大50台、
2.4GHz帯:最大50台、
最大100台
認証方式 オープン、PSK、WPA/WPA2 パーソナル、WPA/WPA2 エンタープライズ
暗号化方式 CCMP(AES)、TKIP、WEP※3(64bit/128bit)
マルチ SSID 5GHz帯:8個、2.4GHz帯:8個、合計16個
セキュリティー機能 プライバシーセパレーター、Any接続拒否、MACアドレスフィルタリング(1VAPあたり256件)、パスワード設定、接続台数制限、送信出力調整機能、ステルス SSID
タグ VLAN(IEEE802.1Q)
LAN機能 リンクアグリゲーション、ポートベースVLAN -
管理プロトコル SNMP(v1)
ファームウェアの更新 TFTPからのリビジョンアップ、Web GUI からのHTTPまたはローカルファイル指定による一括リビジョンアップ Web GUI(HTTP) リビジョンアップ、Web GUI からのローカルファイル指定によるリビジョンアップ TFTPからのリビジョンアップ、Web GUI からの(HTTP)リビジョンアップ
内蔵RADIUS サーバー 簡易型(最大200件、EAP-PEAP(MSCHAPv2)、EAP-TLS、MACアドレス/接続SSID制限対応) 簡易型(最大200件、EAP-PEAP(MSCHAPv2)のみ、MACアドレス/接続SSID制限対応)
外部RADIUSサーバー対応
(IEEE 802.1x EAP認証)
EAP-TLS、EAP-TTLS/MSCHAPv2、PEAPv0/EAP-MSCHAPv2、PEAPv1/EAP-GTC、EAP-SIM、EAP-AKA、EAP-AKA Prime、EAP-FAST
クライアント証明書発行 -
ロギング機能 メモリーに蓄積(10,000件)、SYSLOGでの出力(コントローラー/メンバー共通)、コントローラーAP使用時USBメモリーにメンバーAPのログ集約 メモリーに蓄積(10,000件)、SYSLOGでの出力
設定手段 コンソール、TELNET、Web設定画面、TFTPによるダウンロード/アップロード、ヤマハルーターのWeb GUI/コマンドによるバックアップ Web 設定画面(HTTP)によるダウンロード/アップロード、ヤマハルーターのWeb GUI/コマンドによるバックアップ コンソール、TELNET、Web設定画面、TFTPによるダウンロード/アップロード、ヤマハルーターのWeb GUI/コマンドによるバックアップ
機能 QoS(WMM[Wi-Fi Multimedia])、DHCP クライアント、DHCP サーバー、メール通知機能、NTP クライアント、スケジューリング機能 QoS(WMM[Wi-Fi Multimedia])、DHCP クライアント、DHCP サーバー、NTP クライアント QoS(WMM[Wi-Fi Multimedia])、DHCP クライアント、DHCP サーバー、メール通知機能、NTP クライアント、スケジューリング機能
L2MSコントローラーによる集中管理※4 L2MSコントローラーからの設定変更、コンフィグの保存/復元、ゼロコンフィグ機能
拡張機能 無線の見える化ツール、無線LANコントローラー機能(管理可能台数は、最大49台)、範囲指定型自動チャンネル選択機能、自動チャンネル変更機能、電波出力自動調整機能、最適AP選択 無線LANコントローラー機能(管理可能台数は、最大15台)、範囲指定型自動チャンネル選択機能、自動チャンネル変更機能、電波出力自動調整機能 無線の見える化ツール、無線LANコントローラー機能(管理可能台数は、最大49台)、範囲指定型自動チャンネル選択機能、自動チャンネル変更機能、電波出力自動調整機能
状態表示ランプ 前面:5(POWER、LANポート1、LANポート2、2.4GHz、5GHz) 前面:3(POWER、WLAN、SLAVE) 上面:7(POWER、STATUS、INFO、LAN、2.4GHz、5GHz、SLAVE)
動作環境条件 周囲温度0~50℃、周囲湿度15~80%(結露しないこと) 周囲温度0~40℃、周囲湿度15~80%(結露しないこと)
最大消費電力 18W 8.3W 11W
最大消費電流 電源アダプター:AC100V(50/60Hz) 1.2A※5、PoE (IEEE802.3at 準拠):DC36~57V 0.4A 電源アダプター:AC100V(50/60Hz) 0.2A※6、PoE (IEEE802.3af 準拠):DC36~57V 0.2A 電源アダプター:AC100V(50/60Hz) 0.2A※6、 PoE (IEEE802.3af 準拠):DC36~57V 0.3A
発熱量 64.8kJ/h 29.9kJ/h 39.6kJ/h
筐体 上面、底面共:プラスチック筐体、ファンレス、セキュリティースロット(ケンジントンロック用) 上面、底面共:プラスチック筐体、ファンレス、セキュリティースロット(ケンジントンロック用) 上面:プラスチック筐体、底面:金属シャーシ、ファンレス
電波障害規格、環境負荷物質管理 VCCIクラスA、RoHS対応
外形寸法 232(W)×45(H)×272(D)mm
(突起部含む)
※平置き、壁掛け、天井設置、VESA規格スタンド取り付けが可能
170(W)×37(H)×210(D)mm
(突起部含む)
※平置き、壁掛け、天井設置が可能
160(W)×40(H)×178(D)mm
(突起部含む)
※平置き、壁掛け、天井設置が可能
質量 本体1.2kg(付属品含まず)、マウントキット一式255g反射板 145g、電源アダプター(別売)300g 本体430g(付属品含まず)、マウントキット一式245g、電源アダプター(別売)170g 本体670g(付属品含まず)、マウントキット一式190g、電源アダプター(別売)170g
付属品 冊子(取扱説明書(保証書含)、初期設定ガイド)、マウントキット、反射板 冊子(取扱説明書(保証書含)、WLX202無線設定ガイド)、マウントキット 冊子(はじめにお読みください、「WLX302」無線設定ガイド、保証書)、CD-ROM、マウントキット
オプション 電源アダプター(YPS-12V3A※5)、PoEインジェクター(YPS-PoE-AT)、RJ-45 コンソールケーブル(YRC-RJ45C) 電源アダプター(YPS-12HT※6)、PoEインジェクター(YPS-PoE-AT) 電源アダプター(YPS-12HT※6)、PoEインジェクター(YPS-PoE-AT)、RJ-45 コンソールケーブル(YRC-RJ45C)
デフォルト IP アドレス 192.168.100.240
  • ※1 別売りのRJ-45 コンソールケーブル「YRC-RJ45C」をご使用ください。
  • ※2 最大伝送速度は規格上の最大値であり、実際の速度とは異なります。
  • ※3 WLX202のWEPは、各周波数帯に付き1つのVAP(SSID)でのみ利用可能です。ただし、Rev16.00.04でWEPを使用する場合には、マルチSSIDでは使用できません。
  • ※4 アクセスポイント制御機能をサポートするL2MSコントローラーが別途必要です。
    L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハ独自のLAN製品の連携機能。L2MSコントローラーのGUI/コマンドなどを通じて、L2MSスレーブの状態把握や設定などが行えます。
  • ※5 WLX402は、必ず別売りの電源アダプター「YPS-12V3A」をご使用ください。
  • ※6 WLX202、WLX302は、必ず別売りの電源アダプター「YPS-12HT」をご使用ください。

赤字は、差分点です。

項目 YPS-12V3A 【参考】YPS-12HT
希望小売価格(税抜) 7,000円 5,000円
JAN コード 49 57812 61128 2 49 57812 60534 2
動作環境条件 周囲温度0~50℃、周囲湿度15~90%(結露しないこと)
定格入力 AC100V 50/60Hz
定格出力 DC12V 3A DC12V 2A
ケーブル長 DCコード長1.8m、電源コード長1.8m 2m
質量 300g 170g
対応製品 WLX402 WLX302/WLX202/NVR700W/NVR510/NVR500/RT58i
  • ※2016年9月現在の情報です。仕様および機能の名称は、予告なく変更することがあります。
  • ※文中の商品名・社名等は、当社や各社の商標または登録商標です。
  • ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
    発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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