2016年05月25日

クラウド型ネットワーク機器管理の新しい形

ヤマハ ネットワーク統合管理サービス
『Yamaha Network Organizer』

- 2016年6月サービス開始 -

ヤマハ株式会社は、ヤマハのネットワーク機器の監視・管理を、クラウドベースで実現するネットワーク統合管理サービス『Yamaha Network Organizer』(以下YNO)を開始します。また、ヤマハのネットワーク機器をYNOへ接続させるために必要なライセンスの販売も同月より開始します。

基本ライセンス

分類 品番 本体価格 有効期間 接続台数 発売時期
YNO 1台ライセンス YSL-YNO-1Y 10,000円(税抜) 1年 1台 6月
YNO 5台ライセンス YSL-YNO-1Y5 38,000円(税抜) 1年 5台 6月
YNO 試用ライセンス YNO試用ライセンス 無償 3ヵ月 3台 6月
  • ◎YNO試用ライセンスは、2017年2月末のお申込みまでの配布予定です。
  • ◎販売計画:ライセンス数(合計)5,000台分のライセンス/年

拡張ライセンス

分類 品番 本体価格 有効期間 接続台数 発売時期
拡張ライセンス YSL-YNO-E1M 1,000円(税抜) 1ヵ月 1台 10月
  • ◎基本ライセンスの契約期間中に、YNOへ接続できるネットワーク機器台数を拡張するライセンスです。
  • ◎基本ライセンスの残り月数×追加したいネットワーク機器台数分をご購入いただきます。

YNOのご利用にあたっては、基本ライセンスのご購入が必要です。初回の基本ライセンスご購入時に、YNOマネージャーへログインするためのアカウントを発行します。YNOで監視・管理を行うネットワーク機器の台数分のライセンスが必要です。基本ライセンスは、申し込み月の翌月1日から有効期間のカウントを開始しますが、申し込み月からYNOのご利用は可能です。
また、YNOをお試しになりたいお客様向けに、2017年2月末まで、試用ライセンスの提供をいたします。

YNOの開始に伴い、2016年12月末までのお申込みについては、各ライセンスを半額でご提供させていただくキャンペーンを実施いたします。

品番 通常価格 キャンペーン価格
YSL-YNO-1Y 10,000円(税抜) 5,000円(税抜)
YSL-YNO-1Y5 38,000円(税抜) 19,000円(税抜)
  • ※詳しくは各販売店様へお問い合わせください。

ヤマハ株式会社が、1995年にルーター市場に参入して以来、その製品群は中小規模・SOHOネットワークを中心に、多くの企業に導入していただいております。また、2011年2月にはスイッチ市場に参入し、LANの見える化に対応したシンプルL2スイッチ「SWX2100シリーズ」、スマートL2スイッチ「SWX2200シリーズ」、さらにLANの見える化をスイッチ単体で実現できるインテリジェントL2スイッチ「SWX2300シリーズ」の展開を進めてまいりました。さらに近年のタブレットPCやスマートフォンの普及による無線LAN利用の急速な増加にあわせ、無線LAN市場にも参入しており、無線LANアクセスポイント「WLX302」「WLX202」の販売もスタートしております。2016年1月末に、これらネットワーク機器累計出荷台数は300万台を超え、多くのお客様にご愛顧いただいております。
今回開始するYNOは、これらネットワーク機器をクラウドから監視・管理することのできる統合管理環境をご提供するサービスです。中小規模ネットワークを中心に展開してきたヤマハネットワーク機器製品では、管理する機器が広範囲に広がっているなどの理由から、監視・管理のシステム構築に踏み出せなかったケースも多く存在しています。YNOをご利用いただくことで、これらの機器の監視・管理の負担を少なくし、より効率よく、さらにはトラブルにも強い機器管理を実現いたします。
YNOは、ネットワーク機器の情報を、すべてクラウド上で管理します。これにより、設定情報を持ち歩くことなく、安全に一元管理できます。さらに、複数の機器設定を変更するなどの作業も、YNOのWeb管理画面上で簡単に行えますので、ネットワーク機器を管理される方の負担を大きく軽減いたします。

[ 画像 ] 図1:YNOサービスの概要
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図1:YNOサービスの概要

1. クラウド上でのネットワーク機器情報管理

ネットワーク機器を監視・管理するにあたり必要となる設定情報や動作情報は、これまで機器ごとにTELNETやSSHでアクセスして取得する必要がありました。YNOをご利用いただくことで、複数の機器情報をクラウド上で一元管理することが可能となります。さらに、大切な設定情報の保管や機器の設定変更も、すべてクラウド上でコントロールできますので、設定ファイルを持ち歩く必要も無くなります。

[ 画像 ] 図2:機器一覧 複数の機器情報をクラウド上で一元管理
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図2:機器一覧 複数の機器情報をクラウド上で一元管理
[ 画像 ] 図3:機器詳細画面 機器単体の情報を管理
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図3:機器詳細画面 機器単体の情報を管理
[ 画像 ] 図4:設定ファイルの管理画面 設定内容の取得・編集・投入が可能
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図4:設定ファイルの管理画面 設定内容の取得・編集・投入が可能

2. 異常の一元把握(ステータス一覧、アラーム一覧)

YNOのダッシュボード画面に表示されるステータス一覧では、管理対象の機器群に関するWAN回線やトンネルの接続状態の異常を一目で把握できます。また、アラーム一覧では、発生した異常の詳細を一覧表示できます。多くの機器を同時に管理している環境では、発見の遅れから通信障害を拡大させてしまう恐れのある機器の個体異常やネットワーク異常の発生にもいち早く気付くことができ、通信障害の拡大を未然に防止することができます。

[ 画像 ] 図5:ダッシュボード表示例 複数機器の異常を一画面で表示
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図5:ダッシュボード表示例 複数機器の異常を一画面で表示

3. 複数機器設定の自動化(スケジュール機能)

YNOでは、管理するネットワーク機器のファームウェアバージョンアップやコマンド実行を、Web管理画面上で実現できます。これらの作業は、スケジュール機能により、指定した時刻(例:深夜の時間帯)に実行することができます。また、複数の機器に対するファームウェア更新やコマンド実行をスケジュール設定できますので、ネットワーク機器を管理される方の作業負荷を軽減できます。

[ 画像 ] 図6:ファームウェア更新のスケジュール設定画面
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図6:ファームウェア更新のスケジュール設定画面

4. YNOからのLAN環境把握(一覧マップ)

RTX1210の機能としてご好評をいただいております「LANマップ」機能の一機能である「一覧マップ」の画面を、YNOで表示することができます。これまで、一覧マップの利用には、RTX1210のWeb GUIへログインし、機器ごとに閲覧する必要がありましたが、YNOの管理画面にアクセスするだけで、複数拠点の一覧マップを閲覧することができ、LANに存在する端末の稼働状況の把握が容易になります。

[ 画像 ] 図7:YNO管理画面上に表示された一覧マップ 拠点のLAN環境もYNOで把握
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図7:YNO管理画面上に表示された一覧マップ 拠点のLAN環境もYNOで把握

ヤマハネットワーク機器に搭載されるエージェント機能と、クラウド上で動作するマネージャーの連携により、ヤマハネットワーク機器を一括管理します。

YNOエージェント

YNOのエージェント機能が動作するヤマハネットワーク機器をYNOエージェントと呼びます。マネージャーと連携し、機器の状態やアラーム通知、設定変更などを実行します。YNOエージェントは、インターネット接続用の設定に加えて、ライセンス購入時に発行されるアカウント情報を設定すると、YNOマネージャーへ接続されます。

YNOマネージャー

クラウド上で稼働し、YNOエージェントを管理するサーバー機能です。エージェントのステータス情報の収集や、設定変更、ファームウェア更新など、ヤマハネットワーク機器の管理やコントロールを行います。ネットワーク管理者はWebブラウザと、インターネットへの接続環境さえあれば、各拠点に設置されている機器へ個別にアクセスすることなく、管理対象機器をコントロールすることができます。

[ 画像 ] 図8:YNOの仕組み概念図
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図8:YNOの仕組み概念図

YNOをご利用いただくにあたって必要となるYNOエージェント機能に対応したヤマハネットワーク製品は以下の通りです。

品番 対応状況
RTX1210 サービス開始と同時に対応ファームウェを公開予定
RTX5000, RTX3500, RTX810, FWX120, NVR700W, NVR510 対応予定
RTX1200, NVR500 対応の予定無し
  • ※生産終了機種での対応予定はありません。
  • ※今後の対応状況については、順次技術情報(RTpro)サイトにて公開いたします。
    技術情報(RTpro)サイト http://www.rtpro.yamaha.co.jp/
  • *ヤマハネットワーク機器統合管理サービス『YNO(Yamaha Network Organizer)』は、2016年6月8日(水)~10日(金)に幕張メッセで行われる「Interop Tokyo 2016」(http://www.interop.jp/2016/)に展示します。
    詳しい情報は、弊社ホームページ(http://jp.yamaha.com/products/network/)に掲載する予定です。
  • ※2016年5月現在の情報です。仕様および機能の名称は、予告なく変更することがあります。
  • ※文中の商品名・社名等は、当社や各社の商標または登録商標です。
  • ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
    発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。

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