2016年04月05日
高い出力性能と優れた信号処理能力を備えた
DSP搭載型高音質パワーアンプ
ヤマハ パワーアンプリファイアー『PXシリーズ』
− カスタムLSIと新規設計クラスDエンジンを搭載し軽量化と高信頼性を両立、6月発売 −
![[ 画像 ] ヤマハ パワーアンプリファイアー『PXシリーズ』 2016年6月発売](images/1604050201.jpg)
2016年6月発売
ヤマハ株式会社は、プロフェッショナルオーディオ機器の新製品として、パワーアンプリファイアー『PXシリーズ』4モデルを6月に発売します。
価格と発売日
品名 | 品番 | 希望小売価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
ヤマハ パワーアンプリファイアー | PX10 | オープンプライス | 2016年6月 |
PX8 | オープンプライス | 2016年6月 | |
PX5 | オープンプライス | 2016年6月 | |
PX3 | オープンプライス | 2016年6月 |
製品の概要
当社は、1976年に発表したパワーアンプの第一号機「P2200」以来40年にわたり、ライブSR(コンサート用音響)をはじめとするさまざまなシーンに、圧倒的なパワーと高い信頼性を実現したパワーアンプを送りだしてきました。
『PXシリーズ』は、その血統を受け継ぎつつ最新の技術とノウハウを盛り込んだ、高い出力性能と優れた信号処理能力を備えた高音質パワーアンプです。パワーが異なる4モデルをラインアップし、ライブSRから設備音響まで、幅広いアプリケーションに対応します。
カスタムLSIを使用した新規設計のクラスDエンジンを搭載、1チップに必要な機能を凝縮したシンプルな構成にすることで軽量化と高信頼性を両立しました。また、高性能DSPと信号処理におけるノウハウの融合による柔軟なプロセッシングにより、使用するスピーカーに最適な設定を施すコンフィグウィザードやヤマハスピーカーに最適なチューニングのプリセット群など、簡易な操作でスピーカーを保護しながら最大限のパワーをスピーカーに提供します。
詳細は以下の通りです。
主な特長
1.強力な出力性能
心臓部には、新設計のクラスDエンジンを採用しました。PLL技術を応用し、伝達特性をリアルタイムにコントロールすることで音質・性能と効率駆動を実現、1チップの自社設計カスタムLSIに必要な機能を凝縮したシンプルな構成にすることで軽量化と信頼性を向上しました。従来のアンプ回路と部品構成を徹底的に見直すとともに先進の技術を取り入れ、低消費電力、低ノイズ、高音質、高次元な保護機能と相反する要素を高いレベルで実現しています。

2.「D-CONTOUR」を始めとするさまざまなDSP機能
『PXシリーズ』は、スピーカーのプロセッシングに必要なPEQ、クロスオーバー、フィルター、ディレイ、リミッターなどの強力なプロセッサを内蔵し、外部アウトボードを用意する必要がなく大型LCD画面から操作可能です。また、接続するスピーカーの用途に最適な周波数特性に設定する「D-CONTOUR」を搭載。FOH、フロアモニターなどに適した設定を行うことができ、効果のかかり具合も簡単に調整できます。
3.用途に合わせたモード設定
『PXシリーズ』は、用途に合わせてベーシックモードとアドバンストモードを用意しています。ベーシックモードは最低限の設定だけで簡単に使用したいときに便利で、アドバンストモードは詳細にわたり設定したいときに使用します。アンプの設定は、「アンププリセット」として本体に8個まで保存でき瞬時に呼び出すことができるため、セットアップを素早く簡単に完了できます。
また、これらのプリセットデータは、USBポートより抽出して他の『PXシリーズ』に設定をコピーすることができるため、仕込みの時間を大幅に短縮できるだけでなく、さまざまなシーンに合わせたカスタマイズが可能になります。

4.各種スピーカーへの最適な設定を可能にするコンフィグウィザードとプリセット
コンフィグウィザードを使用することで、各種スピーカーへの最適な設定を瞬時に行うことができます。接続するスピーカーの組み合わせを設定し、フィルター、クロスオーバーを選ぶだけで設定完了。当社のスピーカーと組み合わせて使用する場合、モデル毎に緻密にチューニングされた設定が既に組み込まれているため、接続するスピーカーの組み合わせの設定を行うだけで最適な設定が施されます。アドバンストモードではさらに詳細にわたる設定が可能で、入力信号のルーティング、入力感度/アンプゲイン、スピーカーインピーダンスを選ぶことができます。

5.豊富な入出力端子と堅牢なハードウェア
入力端子はXLRとTRSフォーンを併装。出力端子はバインディングポストに加え、スピコン、フォーンを備え、さまざまな用途に対応します。持ちやすさと堅牢さを兼ね備えたハンドルなど、ハードウェアの細部にわたりプロフェッショナルの要求に応える設計を施しました。
6.さまざまな設定、監視が可能なユーティリティ
『PXシリーズ』ではさまざまなパネル設定、状態監視、データのやり取りが可能。パネルロックを設定すれば設置後に誤って操作をされるのを防ぐことができます。また、アンプ内部の状態が確認できるデバイスインフォメーション、動作ログの表示、USBメモリーへの保存機能を使えば迅速なトラブルシューティングが可能となります。
主な仕様
モデル | PX10 | PX8 | PX5 | PX3 | |
---|---|---|---|---|---|
出力 | 8Ω | 1000W×2 | 800W×2 | 500W×2 | 300W×2 |
4Ω | 1200W×2 | 1050W×2 | 800W×2 | 500W×2 | |
2Ω | 700W×2 | 600W×2 | 500W×2 | 300W×2 | |
8Ω/Power Boost Mode | - | - | 800W×1 | 600W×1 | |
4Ω/Power Boost Mode | - | - | 1200W×1 | 1000W×1 | |
増幅方式(出力回路) | Class D、バランス出力回路(BTL) | ||||
全高調波歪率 | 1 kHz, 10 W | 0.1% | |||
1 kHz, half power | 0.3% | ||||
周波数特性 | 1 W, 8Ω | 20Hz~20kHz, ±1.0dB | |||
クロストーク | Half power、8Ω、1 kHz、 vol. max.、input 150Ω shunt |
≦ -60 dB | |||
S/N比 | A-weighted, 8Ω, gain setting = +14dBu | 101 dB | 101 dB | 100 dB | 100 dB |
最大入力レベル | +24 dBu | ||||
入力インピーダンス | 20 kΩ(バランス)、10 kΩ(アンバランス) | ||||
電源条件 | 100 V 50 Hz/60 Hz | ||||
消費電力 | 1/8 MAX power、4Ω、 pink noise at all channels |
310 W | 280 W | 230 W | 160 W |
Idle、4Ω | 60 W | 60 W | 55 W | 55 W | |
動作温度 | 0℃ ~ +40℃ | ||||
保管温度 | -20℃ ~ +60℃ | ||||
外形寸法(W×H×D) | 480×88×388 mm | ||||
質量 | 7.4 kg | 7.2 kg | 6.9 kg | 6.9 kg | |
付属品 | ACコード誤脱防止クランプ、USBキャップ、取扱説明書、スペックシート、ACコード(2.5m, 3P, 3P-2P変換アダプタ)×1 |
- * 0dBu=0.775Vrms
![[ 画像 ] パワーアンプリファイアー『PX10』リアパネル](images/1604050205.jpg)
- *文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。
- ※このニュースリリースに掲載されている製品情報や問い合わせ先などは、発表日現在の情報です。
発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。